古民家で雛人形飾りを見た後は、もう一つのお目当て*寒緋桜を愛でに梅林へ。
好きかと訊かれると返答に困る。困るが心に残っている木なので。
90歳で母が倒れて病院、施設入所になった。
私は60歳から残された93歳の父と生活するために、月1回の佐渡と自宅の行き来がほぼ5年間。
2011年に父が亡くなり、やはり月1回母に会いに通う日々が約2年間。
2014年に母が亡くなり、それからは春の彼岸に毎年佐渡に帰っている。
3月の佐渡行きは、行きか帰りかどちらかに大好きな皇居東御苑を散策することが
多かった。そうこのころは足なんてぴんぴんしていたから好き自由に。
佐渡ではまだまだの春の花木を見ながらぶらぶらと歩く。一呼吸おく。
佐渡へ行くときは、この場所でなんとなくの気合を入れて。
帰ってきたときは、はあと大きな息をはいて。
その時にぱっと目に飛び込んでくる濃い紅色の木が本丸休憩所近くの*寒緋桜。
とても印象的だった。そういう意味での思い出の木。
で、本郷ふじやま公園の*寒緋桜 ちょうど見ごろ。
そばに*辛夷 紅と白の対比
困っちゃうのよね *ハクモクレンか*コブシかって
花があちこち自由に向いて開いているから*コブシだな
そう決め手はこちらの葉だ
アクセントになるこの可愛い葉が1枚付いていれば*コブシ 間違いなし
目を転じれば
足元を見れば
今だから思う。佐渡の生活、横浜の生活、途中の立ち寄り場所東京。
随分贅沢な日々だったなと。