気ままに

大船での気ままな生活日誌

スメタナのモルダウをプラハのオーケストラで聞く

2015-02-08 08:51:55 | Weblog

 おはようございます。最近の朝散歩の楽しみは、ミツマタの黄色い小さな花が少しづつ増えていくのを観察すること。さて、今朝の話題は、昨夕、久しぶりに、近くのホールで聞いた本格的クラシック音楽のこと。プラハ・フィルハーモニア管弦楽団の演奏で、指揮は、そこの音楽部監督であるヤケブ・フルシャ。1981年チェコ生まれで、現在、東京都交響楽団の首席客演指揮者も務められている。

曲目は以下の通りです。
ドヴォルザーク:序曲「謝肉祭」op.92
ドヴォルザーク:スラヴ狂詩曲 第3番 変イ長調 op.45-3
スメタナ:交響詩「わが祖国」より モルダウ
ドヴォルザーク:交響曲 第9番 ホ短調 op.95 「新世界より」

お目当ては、”わが祖国/モルダウ”。スメタナが、他民族の支配を受け、苦しむ祖国を想って、モルダウ川の源流からはじまり、市街地を流れ、エルベ川に流れ込むまでの情景を交響詩として作曲したもの。

そして、これを演奏するのがモルダウ川沿いのプラハのオーケストラで、指揮者がチェコ人。その国の音楽を、その国のオーケストラで聞く、めったにない機会と思った。

ドヴォルザークの二曲のあと、いよいよスメタナのモルダウ。冒頭で、静かな水源の様子がフルートとクラリネットで奏でられ、次第に川の流れが大きくなると、あのうつくしくも、かなしい旋律が流れてくる。思わず、目頭があつくなってしまう。スメタナの故郷を想う気持ちがひしひしと伝わってくる。そしてこの旋律は、中盤の”月の光・水の精の踊り”のときに再び登場する。そして終盤にも、川の流れの中でもう一度。締めくくりは連作交響詩「わが祖国」の第1曲となる”ヴィシェフラド(城)”のテーマ。10年ほど前、訪ねたモルダウ川の畔に建つお城を思い出しながら、聞いた。

素晴らしかったです。もちろん、あとの、3曲も、とても良かったですよ。


 

コメント
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