前日につづいて、スペインのこと。スペインには二度ほど訪れたことがあるが、ピレネー山脈をはさみ、スペインとフランスの両側にまたがるバスク地方には足を踏み入れたことがない。一度、ぜひ、訪ねてみたいと常々、思っていた。”緑のスペイン”とも呼ばれる自然も魅力的だが、そこに住む、独自の文化と言語をもつ”バスク人”にも会いたいしね。
そんな折り、”スペイン/魚とワインの道を歩く/バスク地方”というNHKドキュメント番組をみつけた。歴史と自然に彩られたヨーロッパ各地の“一本の道”をベテランアナが歩くシリーズで、今回は、石井かおるアナが6日間70キロのバスクの道を歩くという。バスクのうつくしい風景が次々と現れ、あのゲルニカもこの道沿いに。とても素敵な”一本の道”でしたよ。それでは、石井アナと一緒に歩いてみましょう。
内陸部のオチャンディオから出発。ドゥランゴへ向かう。
海でとれた魚を山のほうへ持ってきて、山のほうで造ったワインを海まで持ってゆく。その道を歩く。
魚とワインを運ぶ人たちがここに泊まった。
ウルキオラ山地を眺めながら。
ドゥランゴの宿へ。石井かおるアナの第一日目の日記。社会人になって30年の春、思い出のバスクの旅がはじまった。
二日目、三日目とワインと魚の道を歩いて、歩いて。
三日目
ゲルニカの街に入る。ドイツ空軍により無差別爆撃を受けた街。ピカソの怒りに満ちた”ゲルニカ”の複製が街に飾られている。本物はマドリードのソフィア王妃芸術センター美術館に展示されている。それは、2014年のスペイン旅で見ている。
世界初の無差別空襲ともいわれる。
バスク地方の自治の象徴であるバスク議事堂とゲルニカの木がある。フランスの思想家、ルソーは、”ゲルニカには地上で一番幸せな人びとが住んでいる。聖なる樫の樹の下に集う農夫たちがみずからを治め、その行動はつねに賢明なものであった”と記述している。
4日目
ゲルニカの隣町も無差別空襲を受けた。
5日目へ。
ベルメオの街に入る。
ベルメオはビスケー湾に面した美しい港町。魚とワインもここから運ばれる。
石井アナの日記。よくぞ、ここまで歩いてきた、感慨が込み上げてきた、と。
そして、最終日。ベルメオから海辺を歩いてガステルガチェヘ。
ピスケー湾の風景を眺めながら進む。
ガステルガチェは、ピスケー湾南部の島。石橋により本土とつながっている。島の頂上に、サン・フアン礼拝堂がある。
石橋を渡り、200段を越える石段を登る。
サン・フアン礼拝堂
教会の鐘を三回、鳴らすと、願い事が叶うという。
6日間、70キロの旅を無事終え、感激する石井アナ。
同行のイニャキさん。ポリキ、ポリキ(バスク語でゆっくりという意味)、自分の道歩くね。
素晴らしいバスクの”一本の道”でした。こうして、ドキュメント番組をブログにまとめていると、自分が実際、旅して、その紀行文を書いているような気になってくる(汗)。でも、やっぱり、自分の足で歩かないとね。まだまだチャンスはあるゾ。ポリキ、ポリキでやんす。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます