気ままに

大船での気ままな生活日誌

瑞祥のかたち (三の丸尚蔵館)

2025-02-05 21:56:56 | Weblog

東御苑の三の丸尚蔵館で、1月4日から始まっている特別展”瑞祥のかたち”。東御苑の梅林坂の梅見に行ったとき、ちょうど、その後期展の初日だったので、覗いてきた。あまり期待をしていなかったのだが、入ってびっくり、若冲の国宝・動植綵絵30幅のうちでも最も人気の高い作品のひとつ、老松白鳳図、そして、岩佐又兵衛の古浄瑠璃絵巻のひとつ、”をぐり”(小栗判官絵巻)が展示されていた。この二つを見られただけでも幸せ。まず、その二つから。

国宝 伊藤若冲《動植綵絵/老松白鳳図》明和3年(1766)頃 

おめでたい松と鳳凰の組み合わせ。新館オープン記念展覧会にも出場した人気作品。

小栗判官絵巻 巻8下

小栗判官と照手姫の苦難の恋物語だが、この場面は照手の父横山が小栗を宴に招くおめでたい場面。台所では白木の台に松や岩を立て、その周りにアワビや鳥など三海の珍味を飾る島台がつくられている。色彩が今も鮮やか。

ほかにもおめでたい絵巻が。

《蓬莱山絵巻 上巻》 江戸時代(17〜18世紀)

蓬莱山にまつわるさまざまな物語を集めた御伽草子”蓬莱物語”を絵巻にした。蓬莱山は大きさが一万里もあるという巨大な6匹の亀に支えられている。

横山大観が描いた”蓬莱山”

おめでたい掛け軸が並ぶ。

松鶴延齢図(今尾景年)大正13年 昭和天皇の結婚記念に

寿老人鶴亀図 橋本雅邦 明治33年

向かいの部屋には大観の大作、日出処日本

桐に鳳凰の図 川端玉章 明治33年

まだまだたくさん。

帰りに若冲の動植綵絵30幅のリーフレットを無料で頂いた。お礼に一挙公開(笑)。

今朝の蓬莱山(笑)。

上弦の月

上弦の月の真下が富士山。上に木星。(高層ビルの横に富士山)

では、おやすみなさい。

いい夢を。


鶴巣籠置物 五代清水六兵衛(陶磁)

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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
年初めから (アナザン・スター)
2025-02-05 22:09:59
たまげたです。
今年は、一体どういう年かと思える展示物。
呼吸困難に為るほどの一撃です。
凄いのがあるのですね。

壮観たる情景に圧倒されます・・・
舞台の上に繰り広げられる演者に👏
時代を超えて悠久の美を、観られたこと感謝申します。

会場の雰囲気も感じます。
お連れ下さり、有難うございます。
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こんにちは (Rancho)
2025-02-06 13:11:15
絵巻物をありがとうございます。
箱庭のように岩や松を見立てての遊び(?)は初めて見ました。
魚さばきの儀式は りりしいですね^^
絵巻物が好きなので、感謝いたします^^

大観の日出処日本を取る女性。
全体を取られているのでしょうけれど、
富士か太陽か
無意識にどちらに重きを置いておられるのでしょうか。
想像すると、ほくそ笑んでしまいます。

ステキな記事に感謝します!!!
返信する
追記 (Rancho)
2025-02-06 13:13:51
孤独の絵文字が入ってしまいましたが、accidentで、本意ではありません。

失礼いたしました
(ミスや誤字脱字の多いわたくし眼を、お許しください)   乱丁、いや、乱鳥
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アナザン・スターさま (marbo)
2025-02-06 16:14:49
さすが皇居の三の丸尚蔵館のお正月展示、豪華絢爛でした。楽しんでいただいたようでうれしく思います。まさに時代を超えた悠久の美ですね。
ありがとうございました。
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Ranchoさま (marbo)
2025-02-06 16:30:06
又兵衛の”をぐり”のこの場面、ぼくも初めて見たような気がします。当時の宴会の下準備も様子がわかり、興味深いですね。

さばかれる直前の魚の気持ちになればかもしれませんね(笑)。

富士と日出の大画を撮るには近づきすぎですね(笑)カメラの向きから、富士の斜面と太陽(〇)の部分撮影かも(笑)。

ありがとうございました。
返信する
Unknown (小父さん)
2025-02-06 17:09:54
こんにちわ。

>あまり期待をしていなかったのだが、入ってびっくり、・・・

「犬も歩けば棒に当たる」そのもののようですね。
写真撮影OKのようでこれまたラッキー!

>国宝 伊藤若冲《動植綵絵/老松白鳳図》

ほ~っ、これは現代美術の横尾忠則さんの作品をイメージしてしまいました。
十代将軍家治に田沼意次の時代でしたか。

>小栗判官絵巻 巻8下

料理人たちの恰好が不思議な気がしますね。

蓬萊山って中国の伝説で仙人が住む東海にある霊山でしょうか?
すべての作品が「瑞祥」なんですね。

>横山大観が描いた”蓬莱山”

なるほどいろんなイメージから霊山が目出度く描かれているのですね。

>おめでたい掛け軸が並ぶ。

正月の掛ける軸を選ぶのに苦労しますね(笑)

>松鶴延齢図(今尾景年)大正13年 昭和天皇の結婚記念に

素晴らしいです。

>寿老人鶴亀図 橋本雅邦 明治33年

いいですね~、私も母から軸を3幅送ってきてもらいましたが、なにしろ床の間がないもので(泣)

>向かいの部屋には大観の大作、日出処日本。

あらあら、marboさんの撮影作品に並ぶものが出てきましたね。
ありゃ、昭和天皇に献上された作品でしたか (汗 汗)

>桐に鳳凰の図 川端玉章 明治33年

いい加減なコメントは慎みます。親父の生まれた年です・・・。

>お礼に一挙公開

どれか夢に出てきませんでしたか?

>今朝の蓬莱山

この蓬莱山を支えるているのは6万匹の亀ですかね(笑)

上弦の月、ブラボーです。

>鶴巣籠置物 五代清水六兵衛(陶磁)

贅沢な置物ですね。

有難うございました。
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小父さんさま (marbo)
2025-02-06 19:13:52
三の丸尚蔵館の”瑞祥のかたち”展、おつきあいいただきありがとうございました。さすが皇室に贈られた作品で当時の最高傑作が揃い、見事なものでした。とくに僕の好きな若冲と又兵衛の作品が入っていて、大満足でした。若冲の作品が横尾忠則に似ているということですが、そういえば、そういう作品もありましたね。まさに現代美術にも繋がる傑作ということですね。蓬莱山も富士山も巨大な亀に支えられているのかも(笑)。ずっと動かないでほしいですね。ありがとうございました。
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