南信州のりもの倶楽部♪

バックオーダーをいただき過ぎたため現在オーバーホールのご依頼は受け入れを一旦停止しています。

エンジンの代替えが1P60ってよく考えたら贅沢過ぎだ

2017年08月15日 16時45分37秒 | ゴリラ、整備やカスタム編


今日は連休中最終日なのに天気がまた悪いからまたガレージ作業。
本音言うとガレージ作業なんて休日にやりたくないんだが、
でもカッパ着てまでツーリングって気分にもならんしなぁ。

今回はいよいよ自分のエンジンを作り直したくなったんだがどうせ先になりそうだから、
前に作ったエンジンを載せて試してみようって事で1P60YMJ型155ccエンジンをタイガーの車体からまず降ろす。









ちょいとピンぼけなんだがゴリラからエンジンを降ろしてみたら、前に溶接で修理してもらった場所がまたクラック入ってる…









フレームのエンジン後ろ側のマウント部分も振動で削れたのか痩せてしまっているねぇ。

このゴリラも私が長距離を走り過ぎたせいであちこちがガタガタ。
本当はフレーム交換したいんだけど面倒だし、
休み明けにまたフレーム修理に出して、さらに上側マウントの肉抜きはアルミプレートと溶接で埋めてもらう事にする。









ちなみになんだがこのエンジン。
現在モダンワークスさんで販売されているんだけどGPXと違ってホントに人気が無い。
それどころか販売が止まっているダートマックスの1P60FMKの方が人気は上で、
その原因はモンキーのマフラーが使えないからなんだよね。

このエンジンでモンキーのマフラーを使いたい場合なんだけど、
ダートマックスの2バルブヘッドをどうにか用意してこのエンジンのように交換してしまうか、
もしくは現在欠品中だが4バルブヘッドを買って交換するか、
それでも無理な場合は最終手段としてKSR110のマフラーに交換、ってモンキー用マフラーは使えないが一応こんな手もある。

エンジンとしてはクラックは6枚だしミッションもクロスだから良いエンジンだとは思うんだけど、
買ったらまずエンジンを全バラにしてミッションのベアリング4つは全て国産の新品にすること!
とくにミッションのカウンターの右側のベアリングは6002って言う玉が小さなベアリングが使われているから、
ケッチンを食らうと直ぐダメになるし中華ベアリングは砕け散ってしまう。

欲を言えば始動は押しがけが1番良いんだが正しいキックをしてれば平気だから、
ド素人ではない限り大丈夫かなぁとは思う。









このエンジンはフルオーバーホールついでにミッションをリターンのクロスからボトムニュートラルのクロスミッションに交換して、
シリンダーはそのままでヘッドとピストンはいよいよ4バルブにしようと思う。

よって完成すれば見た目は武川さんの4バルブコンプリートエンジンみたくなると思うんだけど、
でもなぁ、ここまで来ると国産のエンジンに似てくるから嫌と言うか、そこがいけ好かないねぇ。

自分の持ち味は中華エンジンだから作るだけ作って飾っておくだけかもしれないな(笑)









そんな訳で休みが終わったらまずはフレームの修理と、それが終わればエンジンを載せてしばらくは1P60YMJに乗る事にするが、
もし気に入れば別にそのままでも良いし、また来年考えるだけだ。


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ロンシン125ccと150ccエンジンは買ったらここを調べてみよう

2017年08月15日 15時30分51秒 | 輸入横型エンジン編



今日は連休中なのに雨だからガレージ作業。

まずは組み直し依頼のロンシン125cc2次側クラッチエンジンで、
以前に私と同じようにコンプリート化したらしいんだけどミッションの回転が重くなっちゃったって事でクラッチ側をバラすが、
ここまではとくに問題無かったからやはりケースの中みたいだ。









ケースを割ったらいきなり原因が分かって、
ミッションのメインシャフトに必要ないワッシャーが入っているからギアが押されて重くなっていただけ。









このワッシャーの本来あるべき場所はキックスピンドルのこの位置。

このワッシャーが無いとスピンドルがケースと干渉して削れていってしまうからで、
エンジンをかけてる間にスピンドルを引っ張ると異音がするから後から直ぐ分かるけど、その時は遅いんだよね。

で、じゃあなぜエンジンが完成してからやっとミッションの異変が分かったかなんだが、
ケースを閉めた時などにチェックを怠っていたから。

ケースを閉めたらスラスト方向のガタは適正かとか、
ギアチェンジをしてみて問題が無いかとか、私の場合はいちいちチェックして作業が戻らないようにしてるし、
この方が無駄な作業が無いから結果として1番早いし、
点検はいちいちやっていかないと、中華エンジンは何がある分からないからねぇ。

ちなみにこのエンジンもキックスピンドルストッパーのポンチがズレていて正しく組むとキックの遊びが多すぎて始動困難になるから修正しておいた。









ギアチェンジの点検をしていたんだがギアダウンの時に2速に飛び込んでしまう場合、
クラッチカバーとチェンジアームの隙間がどれくらいあるか確認しておこう。
125ccや150ccの場合ここの隙間があり過ぎるとギアチェンジでペダルが右側に押されると、
シフトドラムも右側に移動してギアが抜けてしまう。

だから腰下を全部組まないうちにクラッチカバーを閉めてチェンジアームを右側に何回か押して確認してしてもらいたいんだが、
この隙間は1ミリ以下にしてもらいたいんだがあまりに多い場合は、
チェンジアームの写真のところの先端を溶接で盛るか、クラッチカバーの丸い部分にアルミパテを盛ってから削って調整してやると良い。









分かりやすいよう矢印を書いておいたんだが、
溶接してあるんだから精度はまちまちで酷いのになるとチェンジが左右に2〜3ミリ以上動いてしまう物もある。

よってギアが飛ぶ場合はエンジンをバラす前にチェンジアームの左右のガタが多くないか確認してみよう。









ハイカムも組んではあったんだけどバルブスプリングの小さい方が抜いてなかったから底突きしてカムは回らないし、
バルブの傘を菱形に加工もしてなかったから、
このままエンジンかけてたらアッサリとブローしていたと思う…










このエンジンは結局私がやり直す事になったんだけど、
私も作り方は全て公開してるからいけないんだが見る人が見れば凄く簡単そうに作ってるように思ってしまうかもしれないが、
私も初めての時はケース開けたらワッシャーがコロンと落ちてどこにあったか分からなかったもんだ(笑)

今じゃ年間に何十機もエンジン組んでるから大丈夫だけど、
それでもバックギアの付いたバギーのエンジンは困らないように写真を撮りまくりながら作ってるくらいだから、
やっぱりバラす前に写真撮っておいて後々困らないようにするのが良いね。

そんな訳でとりあえず1機は終わったし、
ボトムニュートラルのクロスミッションも休み明けには送ってもらえるみたいだから今月もやっぱり忙しそうだかなぁ…

コメント (3)
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