まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

札幌2日目の夜~北海道旅行記・6

2006年09月05日 | 旅行記A・北海道

増毛から留萌本線、深川から特急に乗って札幌に戻る。そろそろ日が暮れようかという時間である。

今夜はすすきののお姉さんと飲む。

・・・と書くと、「お前、何を考えとるんじゃ」と思う人もいるだろうが、誰もそういう店で豪遊するとは言っていない。正確にいうなれば、居住地がすすきのという、私から見てお姉さんに当たる人と飲むというのである。

かつて(今は代表が一方的に閉鎖して跡形もないのだが)私が所属していた旅のサークルで一緒だった人で、サークルなき後も手紙やメールなどやりとりさせてもらっている、Hさんという人。私が札幌に旅行することが決まり声をかけ、ならば今晩ご一緒しようというもの。実際に会うのは2年ぶりくらいかな。

P1010811 さて、待ち合わせまで時間があるので、何も一人で登らんでもええのに、札幌駅直結のJRタワーに登る。札幌駅自体が市街地のほぼ中心にあるので、四方に札幌の薄暮の景色が望まれる。真下に札幌駅があるため、ホームに次々に出入りする列車が、一条の光にも見える。ただ、遠くを見る分にはいいが、真下を見るとやはり38階部分。むちゃくちゃこわい。

さて、札幌駅コンコースに降り立つと、Hさんの姿が見えた。2年経って老けた・・・という話は置いといて、大通方面に歩く。職場がかつて住んでいた岩見沢にあるとかで、毎日電車通勤なのだが、すすきのからだとかなり時間がかかるとか、すすきのまで地下鉄もあるが、気分転換で札幌駅から歩いて帰ることも多いとか、そんな話をする。

P1010821_2 さて、今日の店はと・・・Hさんにお任せしていたのだが、「どうしても一度行ってみたい店があって」と、連れられたのが狸小路。大通とすすきのの間にあるアーケード街で、観光客も多いが、どちらかといえば地元民に親しまれているような風情のある通りだ。なぜか狸を祭った祠もあり、ここで二人手を合わせて先へ進む。

連れられたのが、狸小路の7丁目にあるカリフォルニア料理の店「パブ マーケット ニンゲン」。この狸小路も帰り道というHさん、店の前はよく通るので前から気にはなっていたのだが、一人ではなかなか入りづらかったとか。それで、私が来るからってんで、一度行ってみようとか。札幌の夜といえば昨日のようなビールにジンギスカンに魚介類に・・・となってしまうのだが、こういうしゃれた店で飲むのもよいだろう。

P1010822 なぜか1階が八百屋で、その脇階段を上がると店内。10人も入ればいっぱいかな。ぐっと照明を落とし、アンティークな、和洋折衷のような趣味の飾り物も多い。通りに面した向かい合わせの席に座り、カリフォルニア料理とやらを数品注文する。そして乾杯。

会うのが久しぶりということで、よもやま話に花が咲く。サークルがばらけてからというもの、ごくわずかの人としかコンタクトを取っていないのだが、その中でも貴重なつながりである。心地よい一時を過ごせただけでも大いに満足である。

結構長居して、再び狸小路を歩く。Hさんの自宅とは逆方向であるが、またそのまま歩いて札幌駅までご一緒していただいた。本当にありがとう。

ここで別れて私は地下鉄でホテルに戻る。昨夜に続いて今日も洗濯だ。思い切ってズボンも洗ってしまおう。

今夜も心地よく眠れそうである・・・。(続く)

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