まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

長崎市長銃殺事件

2007年04月18日 | ブログ

選挙遊説中の長崎市長が暴力団に銃撃され死亡。事件は17日夜のことだったが、あいにくこの日の夜は一般ニュースを見ていなかったため、18日になってこの事件を知ることになった。実に衝撃的なニュース。

伊藤一長・長崎市長のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。

それにしても、長崎駅前、バスターミナルにも隣接する中心地での銃撃。現役の市長が殺されたのだ。長崎の市長といえばただの市長ではなく、「被爆都市」「平和都市」として世界にも知られる街の顔である。

日本の歴史をひも解いてみても、過去にも襲撃やら暗殺やらで政治家・為政者が凶弾や刃に倒れたということは数知れずある。ただそれらはいずれも「政敵」を葬り去るとか、自らの政治的勢力拡大とか、思想面での対立とか、決して肯定できるものではないが、殺した側にもそれなりの「大義名分」のようなものがあり、長い歴史の一面のようなところがある。前の長崎市長も銃撃されたことがあるが、「天皇に戦争責任があった」という前市長の発言に対しての思想的な反対者の犯行であった。

ところが今回の銃殺事件はどうだろうか。選挙戦途中ということで最初は政治・思想がらみの犯行かとも思ったのだが、逮捕された犯人の供述によると、自分の要求する事故の補償金を払ってもらえないから、市長はけしからんということで銃殺する・・・って。

なんちゅう短絡的な思考なんだろう。これまでの暗殺事件・襲撃事件を100%肯定するものではないが、それらに比べて動機も身勝手で、幼稚だ。市長も全く身に覚えのないところで、何ら抵抗する間もなくやられてしまったのだから、これはどう言い表せばいいのだろうか。

この問題についてはこれからより詳しい背景分析も出るだろうし、さまざまな世論も出てくるだろう。自分の身近でも起こりうる問題として、これらの動きについて注目していきたいものである。

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