4月29日は今年から「昭和の日」と呼ぶそうな。「みどりの日」というのもそれほど定着しなかったかな。
「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」(昭和の日普及委員会)
まあ、昭和天皇の誕生日ということであり、少なくとも「みどりの日」よりは、祝日としての根拠は確かなのであるが。
世の中では「昭和30~40年代」の懐古趣味というのがはやっているのだが、逆に今の内閣のこのタイミングで「昭和」を前面に出されると、やれ天皇陛下バンザイだ軍事色だ憲法改正だと、政治色がプンプンしてくるような気がする。「昭和」という響きを快く思わない人も多いことだろう。
しかし、現在の日本に最も直接つながっているのは、「昭和の歴史」である。そして確かに、それまでよりも流れの速い、激動の時代であったことは確かだ。ただその割には「昭和の歴史」について、知らないことが多すぎやしないかという気がする。学校の歴史の時間では、考古学から古代には多くの時間を割くが、昭和時代は「時間切れ」で教えないとか、同じ社会科でも政治・経済の時間で教えたりとかいう印象。お隣の国のように、日本に侵略された歴史を重点的に教えて「愛国心」を植えつけるのはどうかと思うが、これでは、両国間の歴史認識に隔たりがあるのも仕方がないだろう。
現在の日本にはさまざまな構造の歪みが出ている、と言われている。高度成長時代のツケが来たとか、永田町の政治とカネの問題が相変わらずだとか・・・。ただそのことを考えるにあたり、やはりその直接の因果関係がある「昭和の時代」を理解することは必要だろう。その意味で、この日がきっかけになればなと思う。
ただ、普段の私もそうだが、祝日の意味を本当に意識して過ごしている人って、そんなにいないんでは・・・?かくいう私も明日は連休だからってんで東京から中央線と近鉄特急を乗り継いで大阪に移動、オリックス・バファローズ対福岡ソフトバンク戦の観戦に出かける。明日こそは「観戦連敗」ストップだ!!