伊藤・長崎市長の銃殺事件があった後の長崎市長選挙。結局、長崎市の統計課長の田上さんが、伊藤市長の娘婿の横尾さんを僅差で破っての当選。
長崎市民でもなんでもない私が書くのもなんだが、まあ、こういう結果になってよかったのではないかと思う。ようやく、日本でも「情」が全てではない、実績・実力本位の選挙が行われるような、そんな意識が広がってきたのかなと。
私が一度書いたブログ記事(結局UPしてすぐ削除したが)では、横尾さんが9割5分くらいの得票率で当選するなどと書いていた。ただ、「世襲」批判やら、出馬会見の時にやけにニヤついていた表情がマイナス要因になったとか。私もニヤけた表情に、「伊藤市長を銃撃した黒幕はコイツやなかろうか」などと思い、ブログにもそう書いたのだが、少し考えてみて「それは行き過ぎたな」と削除したのだが・・・不快感を覚えた人も少なくなかったようなのね。議員なら世襲制でも出来るのだろうが、首長となるとそうはいかないということを判断した人が辛うじて多かったということ。
その一方、一部マスコミで「横尾さんに入れられた票と、結局無効となった伊藤市長への票を足すと、横尾さんの支持のほうが上回ってますよ」と、わけのわからんコメントを発していたコメンテーターがいたのに驚き。いかに横尾が新聞記者だからって、そういうコメントはやめようよ。結局このコメンテーターも、その程度のレベルということだ。
それよりも驚いたのが、伊藤市長の娘さんの「ひどい仕打ち。父伊藤一長は、その程度の存在でしたか」のコメント。これには腹が立った。あなたこそ、長崎市民のことを「その程度の存在でしたか」とバカにしていませんか?無念の気持ちは部外者の私にわかるはずもないのだが、だからといってそんな言い方はないだろう。市長が亡くなったから、義理の息子に入れるのが当然だろうという考えで選挙してたんですか?
故人に聞けば、「もし私が後継者を選ぶなら、田上君のほうがいいんじゃないの?」と言ったかもしれないじゃないか。これまでの実績を見れば。
横尾さんも本気で義父の後を継ぎたいのであれば、4年間しっかりと長崎市政のことを研究し、もし田上市政に至らぬところがあれば、自分のスタンスを明確にして、次の選挙で万全を期して打って出ればいいのではないか。
今後の長崎がどのように変わっていくのか、見て行きたいものである。