白鵬と安馬の優勝決定戦で盛り上がった大相撲九州場所。この場所での大関昇進を決めた安馬だが、大関昇進が正式に決まったということで、かねてからの言葉通り、しこ名を変えることになった。
その名も「日馬富士(はるまふじ)」というそうだが・・・・。
事前の予想では師匠にちなんで「旭」の文字を入れるとか、伊勢ヶ浜部屋の大関「清国」を継がせるという話もあったのだが、これは予想外だった。
まだ馴染んでいないからだろうが、パッと見た感じとして、字の座りがあまりよろしくないように思えた。音で5字というのは座りがよいが、4文字のしこ名というのもあまり例がなく、「日」と「馬」の組み合わせというのもね・・・。でも、実力を発揮して好成績を挙げれば名前というのは後からでもついてくるものである。
大関というのは微妙な地位で、横綱になるには「2場所連続優勝」というノルマが課される一方で、一場所負け越しても「カド番」で次の場所に勝ち越せば地位は保てる。朝青龍や白鵬のようにトントンと横綱になればよいが、いつまでもその地位にいられるという魁皇や千代大海のような悪い例もある(余談だが、角界をめぐる八百長疑惑の裁判の中で、九州場所千秋楽の琴欧洲と千代大海の一番、千代大海がヤル気なくあっさり負けたことで琴欧洲の負け越しがなくなったという、ああいうのを馴れ合い大関同士の八百長というのだろう。週刊誌の報道もわからんでもない)。
日馬富士には、大関の地位に固執するのではなく、師匠・旭富士にも、モンゴルの先輩・朝青龍や白鵬と肩を並べてほしいものだ。