まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

関西独立リーグが「事実上」消滅

2013年12月12日 | プロ野球(独立リーグほか)

このカテゴリーで記事を書くのはいつ以来かというところである。

日本のプロ野球の独立リーグといえば、四国でのアイランドリーグplus、そして北陸・上信越のBCリーグ、いずれもNPBプロ野球への選手輩出、さらにはNPBからの選手受け入れも行い、ベースとしては地域密着をスローガンとして活動しているところである。最近観戦に出かけていないのが残念である。

また、その一方で「関西独立リーグ」というのがあった。初年度は大阪、神戸、明石、紀州の4球団で、「ナックル姫」こと吉田えり投手が神戸に在籍するなど、それなりに話題のあったリーグである。ただ一方で財政難、選手の不祥事などで客離れがあり、その後はどうなったのだろうかというところである。一時は大阪と三重の2チームが四国アイランドリーグに寄生する形で試合をやってたり、兵庫ブルーサンダース(この「サンダース」は、稲妻と「三田市」を掛けた命名だったとか)とか、淡路島で活動とか、大阪のチームは韓国人選手ばかりで構成されていたとか、一体何をやっているのかという思いでニュースを見ていた。果てはNPO法人としての活動をしていたようで、それやったら最早「プロ野球」とは言えないだろうと。「カンドク」と名乗っていた野球のホームページをたまに見ても、観客が10数人とか、少年野球の試合を見守る保護者たちより少ない人数というのもあった。関西には結構野球マニアとか、熱心な観客も多いと思うが、いくらなんでもそんな「プロ野球」に注目する人はほとんどいないもので、「ご来場の皆さんに一人1000円を差し上げます」とでも言わない限り、観客が増えることはなかったであろう。

そんな中、一番熱心にやっていたのが「紀州レンジャーズ」だろうか。かつての箕島高校のエースとして、星稜高校との延長戦を投げ抜いた石井毅投手(現在、木村竹志氏)の運営する球団であるが(同時に、関西独立リーグの発展に力を注いだものの何ら効果を得なかった悲運の方)、個人的な思いで何とかここまで持っていたが、もはやそっぽを向いたらしい。そうなればリーグとして成り立つ要件は何もなくなってしまう。

まあ、元々何の理念もなく、「四国や北陸でそこそこ客が集まるんやから、関西やったらもっと儲かるやろう。まして吉田えりちゃんがおるし」というくらいの動機で始まったリーグ。売り物や理念がなければ早晩淘汰されるのは目に見えていたことで、むしろこの年まで持ったことのほうが驚きである。

選手たちはどうするか。もっとも、関西独立リーグ出身でNPBに行った選手もいないわけではなく、この後クラブチームなり、そこからどこかの企業の強豪チームに行けば、ひょっとすればNPBのスカウトの目に留まる選手がいるかもしれない。何とか、野球に夢を求める若い選手たちがNPBに入るための手段として、これからのクラブ運営に期待したいところである・・・・。

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