まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

関西私鉄「サイコロしりとり」の旅2013秋・6-1

2013年12月25日 | 鉄道企画もの

・・・どうもクリスマスという言葉を聞くと、我が身の淋しさについ感情的なことを書いてしまう。まあ所詮そんなところである。

それはさておき、22日の夜に大学時代の友人たちと上本町で忘年会をこなした翌日、今季最後の「サイコロしりとり」となる京阪の六地蔵に向かう。会の時にも「明日は六地蔵に行くぞ!」などと宣言をしていたところ、前日が遅かったがパッと起きることができて自宅を出られたのは上々である。ただ、淀屋橋からの京阪電車は急行だが特急型の車両を使っており、前面展望も楽しめる座席だったのに、ここで眠気が出て中書島までぐっすりと。

正直、同じ学年でマラソンに打ち込んでいたり、子育て世代もいたりする中で、サイコロ振って駅を回って・・・という、ある種子ども的、ある意味オッサン的な過ごし方ではあるが、まあこれも道楽である。

Dscn3893この企画で下車駅にもなった中書島では朝食としてホームのそば屋に入り、宇治行きに乗る。こちらはワンマン運転である。しばらく宇治川に沿い、観月橋、桃山南口を経て六地蔵に到着。

Dscn3894六地蔵という、そんじょそこらにあるような名前ではない駅。少し離れているが、JR、京都地下鉄のそれぞれの駅があり、京都市の東南端の交通の要衝のように見える。六地蔵、つまり地蔵が6体というのはあてずっぽではなく、調べたところでは「六道輪廻」という仏教の考え方に由来するそうで、「地獄、餓鬼、畜生、修羅、人、天」という6つの道にそれぞれの地蔵が対応しているとか。平安の頃、小野篁という人がその6体の地蔵を彫り、祀ったのが駅の近くにある大善寺という寺。

Dscn3896ならば六地蔵駅の駅前散策は、その大善寺にする。JR、地下鉄も乗入れて交通の要衝としてマンションやニュータウンが広がる一方で、京阪駅の周りは比較的時代の長い家々も結構残る。そんな中を歩いてやってきた大善寺。現存の建物は江戸時代に建てられたようだ。

Dscn3897六地蔵もここに全てあるわけではなく、平安末期には後白河法皇の命により、東海道、奈良街道、鞍馬街道、大阪街道、山陰街道、周山街道という、都に続く主要街道に、言わば都のお守りとして分祀されるようになった。今私が観ているのは奈良街道にある地蔵だし、この企画で訪れた京阪京津線の四宮駅の近くにある徳林庵の地蔵は山科街道にあるものである。この企画、寺社参りというのも結構あるが、京都六地蔵のうち2つを回ることになったのも何か功徳を感じるところである。

ここで「う」で始まる駅のサイコロである。「う」というのありそうで実際は少なく、もう6駅しか残っていない。

1.魚崎(阪神本線)・・・灘の酒どころもいいな。

2.山陽魚住(山陽電車)・・・明石の向こう。また長距離移動である。

3.浮孔(近鉄南大阪線)・・・橿原の手前。

4.宇治(京阪宇治線)・・・世界遺産の街だし、六地蔵から近いのでベスト。

5.畝傍御陵前(近鉄橿原線)・・・大和三山を見るのもいいな。

6.梅田(阪急、阪神)・・・関西を代表する駅である。

この中なら、見物を兼ねて宇治に行くのがベスト。その次、梅田というのも「駅の目的地」として行くことは別の面白さがあるかな。魚崎で酒蔵巡りというのもそそられる。

お地蔵さんの前でのサイコロは・・・・「2」。やはりそう甘く行くものではない。

友人たちに前夜のお礼メールを送信し、さてここから明石の向こうまでの移動である。今季最後の「サイコロしりとり」、最後はどこにたどり着くことになるだろうか・・・・。

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