まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第30番「宝厳寺」~西国三十三ヶ所巡り・9(今日は長浜か木ノ本か)

2014年11月28日 | 西国三十三所
竹生島から琵琶湖汽船で長浜港に到着。時間はちょうど昼時である。

午後からはどうするか。長浜の町中は何度か来たことがあり、また訪れたくなるところ。半日ずっと過ごしてもいいかな。

いや一方で、紅葉が見頃であるから紅葉スポットに行くのもいい。前日、JRの駅に表示されている紅葉情報で、滋賀県の欄の一番上に「鶏足寺」というのを見た。私は知らなかったのだが、紅葉では結構有名なようでバスツアーでは定番のようだ。最寄り駅は長浜から少し北に行った木ノ本。木ノ本も北国街道の町で、北陸線では何回も通っているが下車したことがない。初めてのところに行くのもよさそうだ。

ともかく、昼食を取りながら考えることにする。長浜と言えば焼鯖そうめんが有名で、一番人気は黒壁スクエアそばの「翼果楼」。ただ、この時間は大行列だろう。一応行ってみるか。

港から歩くと、湖岸道路に面して焼鯖そうめんの看板が見える。「ぶぶあん」という名前で、空いてそうなのでこちらに入る。別に翼果楼でないとダメというわけではない。店内は昭和の喫茶店を思わせるような雰囲気。

焼鯖そうめんと並んで、名物メニューとしてしじみせいろというのがある。こちらはこの店の先代のご主人が考案したものとか。せっかくなので両方いただくことにする。

先にしじみせいろが来たが、蒸す時間があるためしばらく待つ。少し後で焼鯖そうめんが来た時が食べ頃と言われる。

ということで、まずは焼鯖そうめんをいただく。鯖は小ぶりなのをぶつ切りにしており、骨はそのまま残っているが味がよく染みていてよろしい。

そしてこちらがしじみせいろ。ご飯の上に錦糸卵としじみを散らしたもので、こちらもなかなかのもの。しじみは滋養に富んでいるが、食事として食べることがありそうでなかなかないものである。

店のご夫婦の対応もものすごく丁寧で、ここは来て良かったと思う。ちなみに営業は11時から2時までと短時間。

さてこれからどうするかというところで、やはり初めての木ノ本に行くことにした。次の列車までの間、北国街道や黒壁スクエアを外からさらっと眺めることにする。それで一応長浜もクリアしたことにする。

「ぶぶあん」から通りを一つ入ると、鉄道記念館や盆梅展で知られる慶雲館がある通りである。慶雲館でも紅葉が見られるが、まだ色づきには早いかな。これらも今回は素通りだ。

黒壁スクエアに近づく。親子丼の鳥喜多は相変わらず道路の反対側に行列ができているし、翼果楼も案の定表街道まで人があふれている。今や長浜は滋賀、いや関西における人気観光地である。行楽シーズンということもあるのだろうが、何だか、来るごとに人が増えているように思う。

黒壁スクエアから商店街にかけてが最もコアなところ。やはり風情はあるし、この賑やかなところも嫌いではない。

短時間の歩きで駅に戻る。改札で西国三十三所巡りの駅スタンプをいただく。このスタンプ、ルールでは証拠として該当札所の朱印帳を提示とあるが、有人の窓口でも朱印帳を見せろとは言われたことはない。まあ性善説でやってるのだろうし、番号順の専用朱印帳ならともかく、白紙のフリー朱印帳に達筆で書かれたものを駅員に見せたところで真偽の判断ができるとは思えないが。

快晴の下、北陸線を北上する。駅のホームや沿線にはカメラや三脚、そして地元のボランティアらしい人の姿が目立つ。この日はSL北びわこ号の運転が行われていて、30分ほど後に通過する。それをカメラに収めようと待っているのだ。

SL北びわこ号と言えば、私も一度「なんちゃって撮り鉄」をしたことがある。たまたま福井方面の乗り鉄をやっていて、帰りに他の撮り鉄たちにくっついて行く形で河毛で下車した。晴れる中で雪が残っていて、そこに黒がねの機関車がやってくる様子はきれいだった。ただその瞬間、誰かが前に割り込む形になったのだろう。「何しとんじゃボケェ~!!!!」という罵声が、機関車の汽笛くらいよく響いたのを覚えている。ボランティアらしき人を置いているのは危険防止とトラブル回避のためだろう。

今回は紅葉スポットになるべく早く行こうと、SL見物はなしにして木ノ本に到着。新しい感じの橋上改札を出る・・・・。
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