およそ1ヶ月ぶりのこのカテゴリーでの投稿である。
前回、播州清水寺でのサイコロで出た次の巡礼先は、第1番の青岸渡寺。そう、那智山である。
青岸渡寺には昨年の9月に阪急交通社の西国バスツアーに参加して参詣しているが(記事はこちらとこちら)、親から託された納経軸を完成させるということで再び選択肢に入れたものである。
その青岸渡寺だが、どうやって訪れようかというのを考えていた。価格で言えばもう一度バスツアーを利用するのが最も安いのだが、あれは一回でもう十分かなと思う。くじ引きとサイコロで出たエリアに行くように決めた際、青岸渡寺が出たら「今度は鉄道で、泊りがけで、温泉つきで行ってやるぞ」と意気込んだこともある。理想は那智勝浦の温泉で一泊、そしてマグロづくしの夕食・・・というものだが、そこはなかなか難しい。
また一方で、乗り鉄として気になるのが、JR東海の国鉄型気動車の行方。武豊線の電化→同線を走る新型気動車の放出という流れがあり、その結果、高山線、太多線から国鉄型気動車が置き換えられることになる。そしてその波は三重県の紀勢線、参宮線にも来ようとしている。キハ40、キハ48という国鉄型気動車に乗るならお早めに・・・というところである。
どのように回ろうかといろいろ考える。日帰りでも、大阪を早朝に近鉄で出発して松阪まで行き、松阪から多気まで出て新宮行きの鈍行に乗車。紀伊勝浦まで出て那智山を往復して、帰りは特急くろしおで戻る。帰りを鈍行乗り継ぎにしても、ギリギリ終電で帰宅することができる。温泉は・・・那智駅に日帰り浴場が併設されているので、それに入ることもできそうだ。松阪から紀伊半島をぐるりと一周した場合の運賃と、大阪から那智勝浦まで往復した場合の運賃だと、遠距離逓減の法則が生きて前者の方が安く、近鉄の運賃と合わせてもトントンなら、往復より一周のほうが面白い。
そんな感じで行こうかなと思っていたが、ある日ネットで「紀勢線の非電化区間の日中の列車はキハ11が充当されることが多い」という情報を見た。定かではないのだが、運用情報を見るに、乗ろうとしていた列車はキハ11の可能性が高そうである。朝夕ならキハ48が走るらしいが、どうしたものか。
そんな中、3月が近づいてきた。3月1日からは青春18きっぷが有効となる。そこも踏まえて決めたプランは・・・
・2月28日は朝から所用があり、それを済ませてから近鉄で松阪に移動する。28日夜は松阪に宿泊。
・3月1日は松阪5時20分発の新宮行きに乗る。それがキハ48編成ならそのまま乗り通し、キハ11編成なら一旦多気で下車して参宮線を伊勢市まで往復して、多気7時05分発の新宮行きに賭ける。
いずれかの新宮行きに乗れば、那智勝浦から鈍行乗り継ぎでもそれなりの時間に天王寺に戻ることができる。ということで、青春18きっぷを入手した。
とはいうものの、この春の青春18きっぷを利用できるのは、スケジュールの関係もあり、3月1日の他には実質もう1回しかない。青岸渡寺で次の巡礼先をくじ引きとサイコロで決めるが、出たところが遠距離であれば青春18きっぷをもう1回使って元を取りに行く。もしそうでなければ、1回だけ使った状態で金券ショップにでも売ることにする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/66/03/c34828c45eb9eb09c25cef8ef1560ac2_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/07/ea/8bdb22ea068b99b10a2671a0e27e9fd9_s.jpg)
・・・とまあ、前置きが長くなったが2月28日、近鉄の急行やら鈍行やらを乗り継いで18時前に松阪に到着。翌日の紀伊半島一周に向けた「前泊」のようなものである。この日の宿は駅から少し歩いたホテルAU松阪。15階建てのホテルだが、建物の高さとしては「松阪一」とのことである。シングルでもダブルベッドを使い、かつ部屋は広い。また榊原温泉の湯を使った大浴場がある。思わぬところで温泉に入ることができる。
普段なら松阪牛のホルモンの店か、「松阪やきどり」の店に行くところであるが、この日は部屋で大人しくすることにした。それでも夕食は「ある意味松阪らしいもの」。
それは牛肉を使用した駅弁である。松阪の駅弁は駅前の新竹商店で扱っており、ファンの間でも人気がある。駅前の通りに本店があり、そちらをのぞいてみる。愛想のよい店員が出てきて注文を聞く。「この時間からだとできるのが限られるんですが・・・今から作るんでちょっと時間いただければできたてをお入れしますよ」とのこと。できるものということで定番の「元祖特撰牛肉弁当」と「モー太郎弁当」を注文。しばし店内で待つ間、鉄道雑誌や旅行雑誌、有名人のサインを見る。商標の関係もあり、本当の「松阪牛」を名乗ることのできる弁当はごく限定されたものだけなのだが、その他のものも黒毛和牛を中心に確かな筋から入手した上モノを使っているのが新竹商店の自慢である。
駅弁を携えてチェックイン。榊原温泉の湯に入ってから味わってみる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/77/be/640860ffded99d5304a2dce7e3c6989f_s.jpg)
まずは「元祖特撰牛肉弁当」。醤油、赤ワインで味をつけた焼肉がメインなのだが、それが2切れというのはどうなのかなと思う。量より質で勝負ということなのだろうが、これでいいのかなというところである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/43/8e/ab6a02c6ca3c99ccf3fa305223c2d52c_s.jpg)
そしてもう一つは「モー太郎弁当」。牛の顔をかたどった器で、ふたを取ると童謡「ふるさと」のメロディーが流れる。ホテルの一室だからいいが、実際の車内でこれを食べるとなるとちょっと勇気がいるかな。それでも、こちらですき焼き風に味付けされた牛肉はなかなかのもの。
食事のあとは、翌日の青岸渡寺に向けて般若心経の写経(そんなん、飲んで食べた後にやることなのかなというツッコミはあるだろうが・・・)。あくまで、乗り鉄、飲み鉄ではなく、西国三十三所の参詣が旅の主旨であって・・・・。
前回、播州清水寺でのサイコロで出た次の巡礼先は、第1番の青岸渡寺。そう、那智山である。
青岸渡寺には昨年の9月に阪急交通社の西国バスツアーに参加して参詣しているが(記事はこちらとこちら)、親から託された納経軸を完成させるということで再び選択肢に入れたものである。
その青岸渡寺だが、どうやって訪れようかというのを考えていた。価格で言えばもう一度バスツアーを利用するのが最も安いのだが、あれは一回でもう十分かなと思う。くじ引きとサイコロで出たエリアに行くように決めた際、青岸渡寺が出たら「今度は鉄道で、泊りがけで、温泉つきで行ってやるぞ」と意気込んだこともある。理想は那智勝浦の温泉で一泊、そしてマグロづくしの夕食・・・というものだが、そこはなかなか難しい。
また一方で、乗り鉄として気になるのが、JR東海の国鉄型気動車の行方。武豊線の電化→同線を走る新型気動車の放出という流れがあり、その結果、高山線、太多線から国鉄型気動車が置き換えられることになる。そしてその波は三重県の紀勢線、参宮線にも来ようとしている。キハ40、キハ48という国鉄型気動車に乗るならお早めに・・・というところである。
どのように回ろうかといろいろ考える。日帰りでも、大阪を早朝に近鉄で出発して松阪まで行き、松阪から多気まで出て新宮行きの鈍行に乗車。紀伊勝浦まで出て那智山を往復して、帰りは特急くろしおで戻る。帰りを鈍行乗り継ぎにしても、ギリギリ終電で帰宅することができる。温泉は・・・那智駅に日帰り浴場が併設されているので、それに入ることもできそうだ。松阪から紀伊半島をぐるりと一周した場合の運賃と、大阪から那智勝浦まで往復した場合の運賃だと、遠距離逓減の法則が生きて前者の方が安く、近鉄の運賃と合わせてもトントンなら、往復より一周のほうが面白い。
そんな感じで行こうかなと思っていたが、ある日ネットで「紀勢線の非電化区間の日中の列車はキハ11が充当されることが多い」という情報を見た。定かではないのだが、運用情報を見るに、乗ろうとしていた列車はキハ11の可能性が高そうである。朝夕ならキハ48が走るらしいが、どうしたものか。
そんな中、3月が近づいてきた。3月1日からは青春18きっぷが有効となる。そこも踏まえて決めたプランは・・・
・2月28日は朝から所用があり、それを済ませてから近鉄で松阪に移動する。28日夜は松阪に宿泊。
・3月1日は松阪5時20分発の新宮行きに乗る。それがキハ48編成ならそのまま乗り通し、キハ11編成なら一旦多気で下車して参宮線を伊勢市まで往復して、多気7時05分発の新宮行きに賭ける。
いずれかの新宮行きに乗れば、那智勝浦から鈍行乗り継ぎでもそれなりの時間に天王寺に戻ることができる。ということで、青春18きっぷを入手した。
とはいうものの、この春の青春18きっぷを利用できるのは、スケジュールの関係もあり、3月1日の他には実質もう1回しかない。青岸渡寺で次の巡礼先をくじ引きとサイコロで決めるが、出たところが遠距離であれば青春18きっぷをもう1回使って元を取りに行く。もしそうでなければ、1回だけ使った状態で金券ショップにでも売ることにする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/66/03/c34828c45eb9eb09c25cef8ef1560ac2_s.jpg)
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普段なら松阪牛のホルモンの店か、「松阪やきどり」の店に行くところであるが、この日は部屋で大人しくすることにした。それでも夕食は「ある意味松阪らしいもの」。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/3c/15/4ad4a1461a91136113e12f0029cbeb7f_s.jpg)
駅弁を携えてチェックイン。榊原温泉の湯に入ってから味わってみる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/77/be/640860ffded99d5304a2dce7e3c6989f_s.jpg)
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/48/48/8eb79842433c9bd639968e1d1328e3c1_s.jpg)
食事のあとは、翌日の青岸渡寺に向けて般若心経の写経(そんなん、飲んで食べた後にやることなのかなというツッコミはあるだろうが・・・)。あくまで、乗り鉄、飲み鉄ではなく、西国三十三所の参詣が旅の主旨であって・・・・。