偕楽園を散策した後、少し歩いたところにある茨城県立歴史館に向かう。以前に一度訪ねたことがあり、茨城の歴史文化についてさまざまに紹介していた印象がある。しかし残念ながら、空調設備工事のために11月末まで常設展示室がお休みとあった。それは仕方ない。
代わりに、同じ敷地にある旧水海道小学校本館に向かう。現在は合併して常総市だが、かつての水海道市にあった小学校の校舎を移設したものである。1881年に、水海道の豪商たちの寄付で建てられ、近隣の村からも子どもを親類に預けてまで通わせたという。


1階が展示室になっていて、茨城県出身で学術文化に貢献した人たちの紹介や、教室を再現して昔の教科書や給食の変遷を展示している。今は「食育」というのが重視されているのか、メインもご飯になっているし、郷土の食材を使ったメニューも増えているとある。牛乳パックに地元サッカーチームの水戸ホーリーホックのロゴがデザインされているのもその一つかな。
敷地のイチョウ並木も見て、バスで水戸駅に戻る。
これから東京に戻るが、駅コンコースは水戸黄門漫遊マラソンを終えた人たちでごった返している。午前に水戸に着いた時、帰りの時間がはっきりしていなかったし、そもそも特急に乗るかも決めていなかったので(各駅停車~快速も考えていた)、特急の「座席未指定券」も買っていなかった。ただ、夕方近くなったので特急に乗ろうというものである。駅の窓口に長蛇の列ができている中で、特急券の自動券売機の列は空いていたのでそちらに並び、直近の特急は全座席が指定済みだったのでその次の列車の座席を指定して購入する。
列車までの間にコンコースを回ると、水戸納豆の土産のワゴンがあったので購入する。納豆だけでさまざまな種類があるし、包装も工夫されている。値段は普段のスーパーやコンビニで買う3パックいくらというより張るが、そこは名物ということで、大阪に戻ってから美味しくいただいた。また書店には発酵や醸造の学者で文筆家の小泉武夫さんの『納豆の快楽』(文庫版)が平積みされていて、こちらも購入する。

水戸15時53分発、品川行きの特急「ときわ80号」に乗る。座席は通路側を確保できたが、水戸発車時にはデッキに立つ客も多かった。車内はマラソン帰りが多く、逆にいえば東京から(あるいは、それより遠くから)わざわざ水戸まで走りに行ったということである。現在各地のマラソンのエントリーも抽選で、出場機会を求めて遠方のマラソンにエントリーする人も多いそうだ。行くだけで体力を消耗するのではないかとも思うが、好きなことのためには長い移動も厭わないのが立派だと思うし、わかるところもある。近くの席では、たまたま並んで座った人同士がそうしたマラソン談義で盛り上がっていた。
「ときわ」は水戸から上野までの途中駅にも停まり、柏である程度の下車があった。座席上のランプが緑から赤に変わり、それを見て座りに来る客も多い。

上野に到着。この日の宿は御徒町駅近くに取っているので下車する。
ホテルのチェックインを済ませてやって来たのは「加賀屋」。お目当てはホッピー(キンミヤ割り)とやきとんだ。
こういうのは凝りだしたらどんどん深みにはまって出てこれないのだろうが、東京勤務先時から加賀屋グループなら気軽に入れて明朗会計だし、出てくるものも安心だという感じで、今でも東京に来るとどこかの店に入ることが多い。
定番のやきとんの他にうなったのが、この日のおすすめにあったホヤの刺身。私は初体験だが、西日本ではまず食べられない食材で、その味も好みが両極端に分かれるのだが、これは行っとかないと。ホヤを一切れ口にした後に水(ホッピーでもいいが)を飲むと口の中には独特の甘味が広がる。ホヤに含まれているある成分の化学反応だというが、これがよい。

あれこれ楽しんでホテルに戻る。この日は日本シリーズの第2戦の中継があった。第1戦の延長引き分けを受けたが第2戦はカープがホークスに圧勝。さすがにこのままカープが勝ってしまうのかなと、パ・リーグファンとしては残念に思いながらベッドに潜り込んだ。ただその後ホークスは見事4連勝、またもパ・リーグのチームの日本シリーズ制覇となって・・・。





これから東京に戻るが、駅コンコースは水戸黄門漫遊マラソンを終えた人たちでごった返している。午前に水戸に着いた時、帰りの時間がはっきりしていなかったし、そもそも特急に乗るかも決めていなかったので(各駅停車~快速も考えていた)、特急の「座席未指定券」も買っていなかった。ただ、夕方近くなったので特急に乗ろうというものである。駅の窓口に長蛇の列ができている中で、特急券の自動券売機の列は空いていたのでそちらに並び、直近の特急は全座席が指定済みだったのでその次の列車の座席を指定して購入する。
列車までの間にコンコースを回ると、水戸納豆の土産のワゴンがあったので購入する。納豆だけでさまざまな種類があるし、包装も工夫されている。値段は普段のスーパーやコンビニで買う3パックいくらというより張るが、そこは名物ということで、大阪に戻ってから美味しくいただいた。また書店には発酵や醸造の学者で文筆家の小泉武夫さんの『納豆の快楽』(文庫版)が平積みされていて、こちらも購入する。


「ときわ」は水戸から上野までの途中駅にも停まり、柏である程度の下車があった。座席上のランプが緑から赤に変わり、それを見て座りに来る客も多い。






