まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

新潟から夜行バスで帰阪

2019年01月19日 | 旅行記C・関東甲信越
元日の夕方18時半を回り、新潟に到着。ここまで来ると雪はなく小雨に変わっていた。

この夜22時05分発の高速バスで大阪に戻る。それまでの時間をつぶすわけだが、万代橋など街の中心部まで行くこともないかと、駅前で店に入ることにする。ただ元日の夜ということで休業の店もあるだろうし、開いている店も新年会と称して混雑しているかもしれない。これが17時頃なら空席もあるだろうが、18時半といえば人出も多い時間帯である。「きらきらうえつ」に乗るにあたりそこの点だけは気になっていた。

駅前に以前入ったことのある郷土料理店があり、まずそこをのぞいたがやはり満席。他にも何軒か海鮮系の店を当たるがいずれも満席。駅ビルのテナントをのぞいてみればよかったのかもしれないが、その時はそこに頭が回らなかったし、そちらも果たして空席があったかどうか。まあ、元々この旅は長岡、新潟を目指すはずだったのが、急展開で宇都宮~福島~山形を回る旅になり、最後にちょこっとだけ新潟に寄ることにした。その報いなのかもしれない。

駅前を回る中で「いっぱいいっぱい」という店があった。窓がガラス張りの大衆酒場という造りで、外からでもカウンター席が空いているのが見える。周りが混雑しているのにこの店だけ空席があるのは何か裏があるのかもしれないが、焼き鳥、焼きとんの店で日本海の幸や郷土料理とは行かないが、ホッピーがあるのに引かれてここに入る。何かのチェーン店だろう。

串の盛り合わせや、店の一押しという白レバ焼きなどを注文する。味はいずれも悪くない。唯一郷土料理としてあったの栃尾揚げもいただく。これらを相手に、まずは新潟限定のサッポロ「風味爽快ニシテ」をいただき、その後はホッピーで押していく。

新潟といえば日本で指折りの地酒ところであるが、元日の夜にホッピーで押す展開になるとは思わなかった(こういう店なので置いている日本酒が吉乃川くらいのもの――大阪の大衆酒場で日本酒は大関とか菊正宗くらいがあるようなものか――ということもあったが)。

他からの注文が重なっているためか、串焼きの時間がかかっているようだ。ただこの日はバスの発車まで結構な時間を過ごす必要があったため、料理を待つぶん長居ができたのはかえってありがたかった。結局19時すぎから入って、たっぷり2時間半を過ごすことができたのは良かったと思う。

新潟駅前の高速バス乗り場はターミナルではなく、普通の道路沿いのバス停である。行先表示を見ると昼行便は県内各地や会津若松、仙台、そして東京行きもある。新潟から東京といえば新幹線のイメージだが、やはり安く行きたいという需要もそれなりにあるのだろう。関越道で県内の各地に停まりながら池袋まで5時間とある。

バスは2台運行でやって来た。行きの大阪~宇都宮は2階建て車両だったが、今回は普通のハイデッカータイプの阪急バスである。2台運行だが満席とまではならなかったようで、3列シートの真ん中の席に空席が目立つ。運転手2名体制で、阪急の運転手だからか関西弁でやり取りしているのになぜかホッとする。路線名は「おけさ号」。また新潟にはいつの日かメインで来てみたいものである。

走り初めて1時間経たないうちに、北陸道の栄パーキングエリアで休憩となる。場所は燕三条と長岡の間でる。夜はこの1回休憩で、翌朝にもう一度休憩を取る。

この後は帰宅するだけだし、行きの2階建て車両と比べて揺れが少なく感じたのか、行きよりは多少は眠れたと思う。途中運転手交代か休憩かで停車していたところもあったが、もうスマホで位置検索もしない。

翌朝5時、名神高速の菩提寺パーキングエリアで朝の休憩。この日は順調に走っているようで、停留所の京都駅八条口には所定より20分以上早く到着した。その後は名神高速のバス停にも停まるのだが、残りの乗客全てが終点梅田までの利用ということで通過していく。結局そのリードを保ったまま、7時前に阪急梅田三番街バスターミナルに到着した。夜行バスで始まり、鉄道で北関東から南東北を循環し、夜行バスで終わるという乗り物づくしの年越し旅行も終わりである。

今回は関西からなかなか訪ねることの少ないエリアを回ることができたと満足である。中でも東北はご無沙汰のところも多いし、東日本大震災の被災地の「その後」も気になる。またこちらの方面にも関心を持ちたいものである(坂東三十三所や東北三十六不動めぐりは別として)・・・。
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