まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

伊豆半島縦断の旅・河津七滝

2007年04月09日 | 旅行記D・東海北陸

再び、旅の話。

天城峠を越え、南伊豆(奥伊豆という言い方もあるが)をバスで移動。今日何本目かのバスであるが、いずれも乗客はまばらである。中には私が乗ったからかろうじて乗客ゼロを免れたという便も。たまに観光客がいたかと思えば、会話は中国語ばかり。今やこういう観光地のバスも中国人で持っているのかという気がする。バスはバスでも、日本人の乗るのは観光バスばかり・・・?

それはさておき、河津七滝のループ橋をくだり、河津七滝の観光駐車場へ。ここがバス停にもなっているのだ。これまでにも通ったことはあるが、下車するのは初めて。

文字通り姿形さまざまの七つの滝が続く河津七滝。これを全て見るには、ループ橋のかなり手前のバス停で降りて、崖を下れば遊歩道に出るのであるが、今日のところは下流にある滝を見ることにする。

P4071528まず向かったのが、バス停から歩くこと10分、初景滝である。ここが七滝の中でもっとも人気のあるスポットとか。観光バスの客も河津七滝の見学はこの初景滝というのがコースのようだ。段差がそうあるわけでもなく、小ぶりといえば小ぶりなのだが、その分「形」としては整っている。そしてその滝の前に座っているのが、「伊豆の踊り子」の学生と踊り子のツーショット。ちょうど、二人で滝の落ちる音に耳を済ませながら、しばし休んでいるといった風情だ。この像をバックに写真を撮る客で賑わう。

P4071521本当はこの先、天城峠のほうに戻る方向に3つの滝があるのだが、今日はそちらは省略して、ここに来る途中のカニ滝の横を過ぎ、出合滝へ。土産物屋や旅館の並ぶ通りから脇へ下ると、ちょうど二つの流れが出合うところで滝を造っているのがわかる。そして、その流れが七滝の最後、大滝になって流れ落ちる、その落ち際を見ることができる。水が透き通っており、清流を印象づける。滝を見ると「マイナスイオン、マイナスイオン」と条件反射のように口に出す人がいるが、この河津七滝であれば、その言葉も全然浮いていないな、と思う。

P4071531そして大滝を見るのだが、この大滝だけは特別な存在のようだ。見物への降り口が、ホテル「天城荘」の勢力下にあるようなのだ。大滝の下を囲むかのように、この「天城荘」の温泉施設がずらりと並んでいる。入浴料1000円プラスロッカー代200円。そのうえ、水着着用とのこと。午前中に天城温泉会館で立ち寄り湯をした時も1000円だったので、そうべらぼうに高いというわけではないのだが、水着着用となるとちょいと興味がそがれる(レンタルは500円)。

P4071532坂道を下る。途中、温泉の浴槽や温水プールを見る。カップルの姿が目立つ。そして、前方に大滝の姿が見えた・・・というところで、「天城荘ご利用以外の方はこの先立入禁止」の扉。この先が温泉ゾーンとなっているのだ。まあ、天城荘を利用すれば、大滝のスケールを間近で味わうことができるのだが、このホテルから見て「フリ」の客は途中で足止めである。しかし、いいのか?こういう景勝地の見物を、自分の施設を利用した人にしか楽しませないようにするとは・・・。ならば入浴すればいいのだろうが、何だか、いっぺんに興がさめた。

P4071533何だか中途半端な気持ちになり、結局バスを待って河津方面へ。途中、「踊り子温泉会館」というバス停に出会い、その名にひかれて、バス停前の温泉施設へ。本日2度目の入浴だ。ここも同じく1000円の入浴料であるが、地元の人たちやツーリング客で賑わっていた。温泉施設らしいといえば先の大滝の前の露天風呂より充実しているように思う。

P4071536_1P4071537ここまで来れば伊豆急行の河津駅は近い。1泊コースなら下田方面に向かい投宿するのだが、今日はこのまま東京に向けて帰る。やってきた普通列車は、昔東急で活躍していたステンレス車。しかし内装はこのように海側にボックス席、山側にロングシートという設計。ただ元々4扉の通勤電車だったので、ボックス席のシートの位置と、窓枠とが微妙にズレていたりする。

伊豆の海沿いに沿って走る。すれ違う車両もJRのワイドビュー踊り子であったり、伊豆急のエース・リゾート21型であったり、今も私が乗っている東急払い下げのような車両、はては、国鉄・JRの113系・115系の塗装を塗り替えたなんてのもある。熱海・伊東から南を普通列車で行くときには、何が当たるかが楽しみだ。

これにて、天城越えの日帰り旅行は終了に向かう。ただ、今回回れなかった東海岸、南海岸、石廊崎、西海岸、土肥金山・・・伊豆を楽しめるスポットはたくさんある。いずれ次のお楽しみということで・・・。

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PRIDE初観戦

2007年04月08日 | ブログ

今日は東京都知事選挙。私も朝7時の投票開始に合わせて会場に向かったのだが、何と一番乗りで、投票前の投票箱の中身改めの役をおおせつかった。

さて、その東京都知事選挙、投票終了後30分と経たないうちに、「石原現都知事の3選確実」の報道が流れたようだ。あれだけ大騒ぎして結局はこの結果。まあ、予想通りだ。あとは、石原氏がどのくらいの得票率だったかということだろう。「今回は苦戦」と言われながら、ふたを開けてみればぶっちぎりだったりして。

さて、今日はその投票を済ませたうえで、午後からさいたまスーパーアリーナに向かう。そう、ここで行われる「PRIDE34」観戦のため。

P4081552実は昨日、伊豆を回っていた時に会社のKさんからメールでお誘いを受けたのだ。私の場合、これまでスポーツ観戦といえば野球場か国技館というところ。格闘技はテレビでやっていれば見るかなというくらいで、選手の名前もそんなに知っているというわけでもない。それはともかく、定価17000円のS席を、チケット屋で12000円で購入したというので、高いなと思いつつもさいたま新都心駅でKさんと合流して、スーパーアリーナへ。

Kさんは東京に異動になる前からも格闘技のファンであり、旅費含めて大枚はたいてスーパーアリーナにも来たことがあるという。ファンというのはそういうものだろう。私だって、バファローズの試合を観るためにあちこち遠征するではないか。

Kさんが今日PRIDE観戦に来たのは、今日の興行が、これまで10年間PRIDEを運営してきたDSE榊原代表が勇退し、その運営が新たな体制に移行するということで、つまりは一つの「区切り」ということのようだ。まあ、PRIDEの台所事情とか、興行の市場争いとか、事情はいろいろあるようで、そういえばそんなことが報道されていたような気がするが・・・。別にPRIDEがなくなるわけではないのだが、運営会社の移行などの事情が伴うと、いろんなものが少しずつ変わるもの。

P4081561P4081570さて、指定された席は、青コーナーの選手が登場するステージのすぐ横。リングも思ったより近く見える。さすがはS席だけのことはある。一部空席があるもののファンの熱気はすさまじい。また、それよりも大きいのが選手入場時のテーマソングの音量。それに、リングアナウンサーと、あの巻き舌の甲高い女性DJの声量。こういう演出、選手、ファンのテンションを上げるのに欠かせない。これは素直に「カッコええのう」とうなるしかない。プロ野球の選手が打席に入るたびにテーマソングが流れたり、スクリーンに映像が流れるが、おとなしいものだ。でもこれはそれぞれの競技によるものだろう。打者が打席に入るたびにあのアナウンスをされたら敵わんし・・・。

P4081576今日は前後半合わせて8試合。そのいずれもが、10分間の第一ラウンドで一本もしくはレフリーストップで決まるというもの。ほとんどがもぐり込んで相手を倒し、寝技からの関節技で決まった。レフリーストップにしても、攻撃側が一方的になったかと思えばすぐにストップして「勝負あり」にしていたように見えた。素人の私には、すぐに関節技に持ち込んでカタをつけように見えることもあり、もう少し「どつきあい」があってもよかったのではと思うこともあったのだが、野球でも全てがホームラン合戦というわけでもなく、相撲でも突っ張りあいばかりというわけでもない。PRIDEはデスマッチではないのだ。

だからといって「面白くない」ということはなく、いろんな格闘スタイルを持つ男たちが、鍛え上げた心、技術、身体をぶつけ合う。その迫力は本物である。Kさんの解説を得ながら、十二分に楽しむことができた。

P4081584その合間には、この興行限りで勇退する榊原代表の挨拶、そしてサプライズゲストとして、桜庭和志・田村潔司両選手の登場。Kさんが「何かサプライズがあるらしいよ」と言っていたが、このことだったのだ。

P4081596_2そして、8つの試合が終わった後で、榊原代表とともに、今日かけつけた選手たちがリングにあがり、榊原代表への感謝のメッセージを述べていた。それらを聞いていた私は、それまで榊原さんという名前も知らなかったのだが、格闘技ブームをここまでにした功績の大きさというのが、改めてうかがえたものだ。確かに選手が主役ではあるが、その舞台を造り上げるというのも大変な仕事である。挨拶に拍手をもって応えるファンの姿が温かい。残念ながら、今のプロ野球にはこういうシーンってないなあ・・・。NPB機構の幹部や、球団幹部の姿が一般のファンには見えてこない。

私にとっては新鮮な一日だった。誘ってくれたKさんには感謝。新しい体制になり、どういう興行になるかはわからないが、これからはその動きにも注目し、機会があればまた行ってみたいものだ。また好試合を見せてくださいな。

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伊豆半島縦断の旅・天城越え

2007年04月08日 | 旅行記D・東海北陸

P4071497天城峠を越える前に、湯ヶ島で下車。ここにある天城温泉会館に立ち寄る。「天城路フリーパス」を提示しての下車だ。入浴料1000円はやや高めだが、「天空瞑想の湯」というのに入る。円形の大浴槽に寝転がると、天井には星座や天の川をイメージした照明。一定時間おきにそれらが点灯したり消えたりする。他に客もおらず、広い浴槽を独り占めだ。やはり温泉は気持ちいいやね。パンフレットによればもう一つ「わさび田の湯」(週ごとに男女入れ替え)、水着着用の「しろばんば出合いの湯」などというのがあり、結構大規模だ。

次のバスで、昭和の森会館で下車。こちらは天城峠を前にした道の駅になっており、大勢の観光客が立ち寄っている。ちょうど昼時ということで食堂に入り、郷土料理の猪丼で昼食。

P4071503_1この昭和の森会館には、天城の森や林業について紹介する「森の情報館」に、「伊豆近代文学館」がある。いずれも中身の濃い展示だ。伊豆・近代文学といえばまず思い浮かべるのが川端康成の「伊豆の踊り子」であり、この作品のおかげで観光地としての伊豆のムードが作られているのだが、もう一人、伊豆ゆかりの作家がいる。それが、湯ヶ島出身の井上靖。まだ読んだことがないのだが、「しろばんば」は、湯ヶ島で育った井上靖の自叙伝的作品という。そして、今年が井上靖の生誕100周年ということで、4月22日以降、さまざまなイベントが行われるそうだ。ちょうどこの文学館に併設して、井上靖の旧邸が移築保存されている。

P4071505P4071507そしてもう一つ、わさび生産者の直営店があり、ここでわさびソフトを食べる。普通のバニラソフトに、目の前ですりおろしたナマのわさびをトッピングしたのが出てきた。これを少しずつバニラにつけてなめると、バニラの甘さとわさびの辛さの両方が入れ替わり立ち替わり口の中に広がる。分量が変えられるので普通に「わさび味のクリーム」をつけるより面白い。裏手には展示用のわさび田があり、ちょうどわさびが白い花を咲かせていた。わさびの花を見るのは初めてだ。これがあの辛さになるとは、ちょっとイメージしにくい。

P4071510再びバスの人となり、今度は水生池下で下車。ここから、旧道を歩き、旧天城トンネルまで行こうというのである。いよいよ天城越えだ。旧天城トンネル自体は、次の天城峠バス停で下車するのが近いのだが、この旧道は「伊豆の踊り子」の冒頭、学生と踊り子が出会う場面に出てくる。今は「踊子歩道」というウォーキングコースになっている。国道の喧騒からはずれ、杉木立の中を歩く。途中、川端康成の文学碑を見る。「伊豆の踊り子」の一節にもあるように道がつづら折りになっており、少しずつ高度を上げる。先ほどバスで通った国道がいつしか小さく見えた。

P4071513P4071515登ること30分で、石造りのトンネルの入口に出る。これが旧天城トンネルであり、天城越えのシンボルである。「天城山隧道」のプレートが掲げられており、なるほど、「トンネル」よりは、「隧道」と書きたくなるような風情だ。これも近代化遺産ということになるのかな。もちろん、中は歩けるようになっており、クルマも通れるのだが、ここでクルマを降りて歩いて通る人が多い。中は当時のままの石造りで、ヒンヤリしている。

まっすぐに伸びたトンネルを抜けると、ここを境として伊豆の南北が分かれる。石川さゆりの「天城越え」のサビの部分が頭に浮かぶ。

もう一度トンネルをくぐって戻るという手もあるが、このまま道を下って先に進むほうがよいだろう。この先のバス停までも30分ほどの歩き、今度は下り坂だ。

P4071517 途中、水の流れる音。ここが二階滝という。二段で水が落ちているからこの名が付いたという。ちなみに「にかいたき」ではなく「にかいだる」と読む。この先にある「河津七滝」も、「かわづななだる」だ。「だる」というのはダルビッシュ有のこと・・・ではなく、やはり水が「垂れる」ということからそう呼んでいるのだろうか。

次に目指すは河津七滝。今日の旅も中盤から後半にさしかかる・・・・。(続く)

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伊豆半島縦断の旅・修善寺

2007年04月07日 | 旅行記D・東海北陸

青春18きっぷの有効期限も残り少なくなり、最後に残った1枚を使うべく、東海道線の列車に乗る。先週身延線の旅に出たが、その時と同じく、東京5時20分発の静岡行きに乗る。「ムーンライトながら」折り返しのこの列車、東京始発時点で座席は埋まり、その後も通路、デッキに人があふれかえる。座る分には快適なのだが、始発列車がこれだけ混雑するのもどうかと思う。

P4071475さて今日は三島で下車し、隣のホームの伊豆箱根鉄道駿豆線に乗る。この線で修善寺を目指す。実に久しぶりの乗車だ。セミクロスシートの列車で、伊豆半島の中央部に分け入っていく。何でも今年は、修善寺が開かれてから1200年にあたるとかで、さまざまなイベントが行われるようだ。列車の先頭部にはヘッドマークも掲げられている。

P4071478修善寺の駅前にはバスターミナルがあり、伊豆のあちらこちらに向けてバスが発車している。その路線を仕切る東海バスの営業所で見つけたのがこの「天城路フリーパス」。修善寺~天城峠~河津駅までの路線が2日間乗り放題で1900円。通しで乗っても1650円の区間、どこかで途中下車すれば元をクリアする。今日は何年かぶりに天城峠を越えて河津まで行くが、まさにうってつけのきっぷである。

P4071492その前に、修善寺に来たからには修善寺温泉へ。ここへのバスも、早速この「天城路フリーパス」を使用する。そして、修禅寺への参詣である。元々は弘法大師が開いた寺なのであるが、鎌倉時代に禅宗に代わったという。ただ、それよりもこの寺を有名にしているのが、鎌倉2代将軍源頼家の非業の死の舞台となったこと。宝物館に大きな木彫りの面があり、顔面が割れたようなつぶれたような表情をしているが、これは、頼家が湯船に大量の漆を入れた風呂に入れられ、顔も身体も醜くただれたその姿を面にしたという。この面に込められた悲劇を物語にしたのが、岡本綺堂の「修禅寺物語」。

P4071481P4071489今の修善寺は、頼家や、同じく非業の死を遂げた源範頼の墓もあるのだが、桂川の川べりにある「とっこの湯」を初めとして、落ち着いた風情の温泉街である。朝の温泉街、しゃくなげの花や、竹林の風情を楽しむ。ただ、温泉街とはいうものの、温泉には入れず・・・。外湯もあるのだが、営業は午後からという。まあ、ここは修禅寺に参詣できたことでよしとし、もう一度修善寺駅に戻る。

P4071498ここから、天城峠に向かうバスに乗る。観光バス型の車両で、旅行者の姿も見かける。道端のいたるところに桜の花を咲かせる中、天城峠に向けてバスは走る・・・。(続く)

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まつなる、役者デビュー?

2007年04月06日 | ブログ

たまにはオフィスを離れて外出、ということで、ある営業所に向かう。

今日行われたのは「DVD撮影」。といっても私が撮るのではなく、撮られるほう。従業員向けの教育用DVDで、さまざまなシチュエーションでの接客、商品案内といった内容なのだが、プロの役者を使わず、出演は全て「自前」で行おうということで、お声がかかったのだ。いろいろ関係あるところなのでシナリオづくりにも携わっていたし・・・。

私の役どころはワンシーンだけで、サービスにクレームをつけるお客の役。電話口であーだこーだと言っているのを撮られるというものだ。え、いつもクレームを言われているから鬱憤晴らしに・・・まあ、そういう見方もあるかな。

これまでにもテレビに映ったり、インタビューを受けたりローカル番組にちょこっとだけ出演したりしたことはあるのだが、役づくりをしてカメラの前に臨むのは初めてのこと。私が合流したのは夕方になってからだったが、カメラクルー(こちらはプロの制作会社)や、主役の人は朝からずっと撮影をやっており、かなりお疲れのご様子。

それでも演出やら、カメラマン、照明、音声、ADなどがガヤガヤやっている光景というのも私には珍しく、待ち時間の間も退屈しない。一つのシーンを撮るのにもいろんなことがあるのだなあと感心する。

さて、いよいよ私の出番。クレームをつける役は私ともう一人おり、先に撮影したほうは野太い声で怒鳴りつけるという客。それで、私の番になったのだが、「怒鳴りつけるのと、ネチネチ言うのとどちらがいいですか?」と演出担当に聞く。台本ではどちらにも取れそうだから。すると「そーですねー。そしたら、今度はイヤミたっぷりに怒ってもらいましょうか・・・」なるほど、いつも上司に言われているように言えばいいんだな(って・・・)。

カメラ目線でなく、カンペも出ているので思ったより楽。リハーサル1回の後、本番1回目は外の音が入ったのでカット、2回目であっさりOKとなった。これで私の出番はおしまい。これで私も役者デビュー?

結構、自分の姿を映像で見るのは恥ずかしいものがあるのだが、果たしてどういう出来になっているか、楽しみである・・・・。

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盛り上がってる?東京都知事選挙

2007年04月03日 | ブログ

東京都知事選挙は次の日曜日に行われるが、どうもこのところ、盛り上がりに欠けているような気がする。

選挙公示前は、有力4候補たちがあれだけ連日テレビに生出演したり、マスコミでも連日都知事選挙のことを取り上げていたのだが、公示後は公職選挙法とかの関係で、政見放送以外にはテレビに出られないとか(ストリートミュージシャン候補の政見放送をめぐってネットではいろんな話題が出ているようだが、見ていないので知らない)、どこか熱気が冷めてしまったような気がする。私の生活スタイルからすると、朝の出勤時には共産党推薦候補の応援を兼ねた地元区議会議員の街頭あいさつを聞くくらいで、仕事柄オフィスにこもっている間は選挙カーを見ることなく、かといって土日は何やかんやで外出しているし・・・。私がそういう生活だからなのだろうが、こういう生活スタイルの有権者も結構多いのではないかな。

確かに選挙は公正にやらなければならない、これはわかる。しかし、もっといろんな観点から有権者が候補者を判断する材料や機会が増えてもいいと思う。今はネットが発達しているので、公示前の状態から更新をストップした各候補者のホームページ等で、それまでに掲載したマニフェスト等は見ることができるから、まだいいのかも知れないが。

次の日曜日は選挙。ただひょっとしたらこの日出かけるかもしれず、そうであれば期日前投票ということで。公示前の注目通り、高い投票率になることを望みたい。

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身延線へ・2

2007年04月01日 | 旅行記C・関東甲信越

P3311454身延から身延線で北上する。谷あいを走る列車だが、沿線のあちこちでちょうど桜が見ごろを迎えており、車窓に彩を添える。身延から3駅の下部温泉で下車。

下部温泉。その昔、武田信玄の「隠し湯」があったということで、現在ではそれが温泉のキャッチコピーのようなところがある。案内図によれば、この先山のほうに分け入っていくと、静かな旅館・ホテル街が広がっているとのこと。歓楽ではなく完全に保養向けの温泉のようだ。

P3311455そして、この下部の顔がもう一つ。「甲州金」と呼ばれる良質の金を産出した地であるということ。武田氏の治世に大きな役割を果たしただけでなく、江戸時代には幕府の天領として幕府財政を支えたという。その歴史を伝えるスポットとして、駅のすぐ近くに「甲斐黄金村 湯之奥金山博物館」というのがある。こちらをのぞいてみる。ジオラマ模型や映像、そして史料などで、甲州金の特徴や精錬方法などさまざまなことが学べるようになっている。日本で金山といえば佐渡が有名であり、あちらの金山跡ではもっと賑々しく、それこそ「金」というものを前面に出していたが、こちら甲州はやや控えめな演出である。

P3311460で、こちらでのお楽しみが、「砂金採り体験」。この甲州金山には今でも鉱脈があるということか、このような体験ができる。先に書いた佐渡でも砂金採り体験をやったことがあるが、ゲームとしてなかなか面白いものである。それがこの下部でもできるという。博物館の入場料500円プラス砂金採り体験500円。私も早速挑戦。この砂金採り、これはいずれも同じ手法のようであるが、水槽に砂利が埋められており、参加者は自分の決められた位置で、バンニングと呼ばれる専用の皿で砂利をすくい、水の中で皿をぐるぐる回して、比重の重い砂金を皿の底に落としながら、少しずつ砂利を捨てていくというもの。これを繰り返し、最後に皿の底に砂鉄とともに砂金が混じっていればOK。これを制限時間30分の間繰り返す。係の女性のレクチャーを受けながら作業を行う。ちょうど家族連れと一緒になり、砂利をすくっては皿をゆすって砂利を捨て・・・の繰り返し。すると、ありましたよ。皿の底にごくごく小さな砂金の塊・・・。思わず表情がほころびる。水槽のあちこちでは、大人も子どもも一心になって砂金を獲得しようと皿を回している。

P3311461結局、30分の間水槽で格闘し、ごくごく小さな塊であるが、合計で12粒獲得。これを小型のビンに入れて、お土産である。平均は10粒くらいとか。そして、この成績、「金山博物館砂金採り番付表」によれば、「前頭15枚目」に格付けされるとか(10粒未満の場合、「付き人」とかいう番付外になるとか)。そして希望者はその番付表に名前を載せることができ、博物館内や、あるいはホームページに掲載されるとか。ちなみに、100粒以上を採った「横綱」や、90粒以上の「大関」という番付になっている。どういうワザを使えば「三役以上」になれるのかな。正直、最初に皿を突っ込んだ時点で勝負は決まると思うのだが、あとは皿をゆする作業の時に砂金をこぼさないようにすることか。

P3311463あっという間に途中下車の時間もたつが、やはり「温泉」駅に来たからには温泉に入るということがある。少し歩いて、下部温泉会館へ。外来の入浴料はたったの300円。3~4人入れば満員になるくらいの大きさの浴場だが、窓の外には桜の樹。これを眺めつつのしばしの入浴だ。慌しい入浴だったが、下部に来たのだという印象は十分に残った。

P3311470_1列車の時間も近くなったので下部温泉駅に戻り、そのまま甲府に向かう。そこで向かうは、駅前にある郷土料理の店「小作」。こちらで、甲州名物のほうとうをいただく。私が甲府に来るたびに訪れている店で、ほうとうの他にも甲州地鶏の料理や馬刺しなども味わえる。これまでにも、ほうとう一杯のつもりが気がついたらその他の料理や地酒も楽しんだことがある。ほうとうでも具材をいろいろと変えてみたり、味付けを変えてみたりしている。この日いただいたのはキムチ鍋風の一品。一気に体内から汗が噴出するが、かえってさっぱりした気持ち。

P3311468さて、今年の大河ドラマ(といっても私は観ていないが)は「風林火山」。ということで、先の身延・下部温泉もそうだったが、至るところに「風林火山」の幟が立つ。最近は大河ドラマとゆかりの地の観光がタイアップするような形でPRされており、今年はこの山梨県でさまざまなイベントが行われているとか。またそれをきっかけに、県内のいろんなスポットを訪れてみたいものである・・・・。

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