2月10日の19時前、ニュートラムのフェリーターミナル駅に到着。外は結構な雨が降っている。駅からフェリーターミナルへの連絡通路は屋根がついているが、隙間から雨が吹き込んでくる。
まずは乗船手続きを行う。申込書には東予港からの連絡バスの利用の有無と行き先を選択するところがあり、今治の欄に○をつける。乗船券と一緒にバスの整理券が渡される、フェリーは定刻では翌朝6時に到着し、連絡バスは6時20分に出発とある。
ロビーでしばらく待つ中、19時30分に乗船開始となる。他の乗船客と連絡通路をぞろぞろと歩く、USJの袋を持った客も目立ち、四国から大阪に遊びに来た帰りなのかなと思う。乗船には一度外の桟橋を歩く必要があり、備え付けの傘を差して乗船口を目指す。乗り込むとまずはエスカレーターに乗り、案内所のあるロビーのフロアに着く。上の階へはホテルのエントランスのような凝った造りの階段が続いている。
今回購入した2等寝台はロビーから1階上にある。1室が8名定員で、2段ベッドが4つ並ぶ。私が指定されたのは幸いにも下段の寝台。寝台のスペースとしては、昔に乗ったことがある向い合せの2段式の寝台列車よりも狭い感じがする。それでも各寝台の照明のところにコンセントが1つあるのは便利だ。まずは荷物を置いてパブリックスペースに向かう。
まずは食事にする。「一期一会」ならぬ「一期幾会」というのをモットーとしているそうだ。レストランはカフェテリア方式で、陳列棚に並ぶものをトレイにとってお会計である。私が行った時はまだガラガラだったが、その後は団体客も来るなどして行列ができていた。瀬戸内航路らしく鯛の造りもある。これはセット料金で宇和島風の鯛めし膳にすることもできるが、とりあえず単品でいただく。またカツオのタタキもあり、鯛とカツオで「瀬戸内対太平洋」という贅沢な共演も可能だ。いずれも船内での食事ということを考えればなかなかの味である。乗り物の中で何か食事を・・となると、やはりこうしたフェリーがもっとも充実していると思う。
何せ、コイン式の生ビールのサーバーまで置かれている。最初の1杯はレジで注文すれば係の人がレジ横のサーバーで注いでくれるが、お替わり、または並ぶのが面倒臭い人はセルフサービスで呑むというもの。
一通り飲み食いした後で、次は入浴。10人くらいが一度に浸かれる浴槽があるが、最初のピークが過ぎた頃だったか、浴室には4~5人ほどがいるくらいだった。まだ出航していないので浴槽の湯が揺れであふれることもなく、ゆったりと浸かることができる。浴室は翌朝までいつでも入れるそうで、さらに事前に申し込めば到着後もしばらくは船内に滞在できるサービスもあり、タイミングが良ければ浴槽の独り占めもできそうだ。今回は到着後20分でバスが出てしまうので、さすがに朝風呂とまではいかないだろうが・・。
入浴後、最上階のフリースペースへ。こちらは窓に沿ってソファーとテーブルが並び、自動演奏のピアノが数々のメロディーを奏でる。乗船して間もなくはガラガラだったが、いつしかソファーが全部埋まる感じになっていた。まだ出航前で寝るには早いが、レストラン以外でフリーに、食べ物を広げたりおしゃべりしながら過ごせるのはここくらいである。寝台や桟敷スペースだと他の乗船客への配慮もあってなかなか難しいだろう。
19時30分の乗船から2時間半が経過した22時、外の景色が少し変わったようである。出航したようだ。どんな感じか甲板に出てみる。幸い雨も小降りになり傘はいらないが、やはり風は冷たく感じる。20人くらいは甲板に出ていたが、風の冷たさに短い時間で船内に戻る。夏の晴れた夜ならともかく、この時季長く外にいられるものでもない。この後に大阪湾から神戸港、さらには明石海峡大橋の景色を見られるのだろうが、遅い時間でそこまで起きるわけにもいかず、早々に船内に戻る。そろそろ寝ようと寝台の部屋に戻ると、8つのうち7つにカーテンがかかっていた。寝台の中の照明が灯っているところもあるのでまだ起きている人もいるのだろうが、すでに高イビキがする寝台もある。私も支度をそこそこに横になる。寝つきは早かったようである。
・・・翌朝、5時前に目が覚める。洗顔等のついでにロビーのフロアや、最上階のフリースペースをのぞく。この時季、外は真っ暗で何も見えない。そんな中で、ソファーで一夜を過ごした客がちらほらと見える。おそらく2等桟敷スペースの客だろうが、見知らぬ人と隣合わせの雑魚寝を嫌ってこうしたスペースに陣取っているのだろうか。中にはソファー横のコンセントにスマホのコードをつなげている客もいたが、この人なぞは最初からここを狙って陣取ったクチだろう。
レストランでは5時半から朝食が用意されている。バイキング形式で、案内所で食券を購入する。5時半というと結構早い時間に思うが、私の場合は通常の出勤日でもその時間に朝食を取っているので、普通に胃袋に収まる。和洋さまざまなメニューがあり、この先のエネルギーになりそうだ。一方、この時間でそこまで食事はできないという客向けには案内所でコーヒーとゆで卵が売られていて、それをレストランの席で食べる人もいる。
6時、外はまだ暗い中で東予港に到着。これまでと全く違う四国への上陸の仕方ということで新鮮な感じがする。順番に下船となり、クルマ以外の客は松山、今治、新居浜各方面の連絡バスに向かう。私の乗る今治行きは観光タイプのバス1台が停まっていて、席の半分くらいが埋まったところで出発する。このバスは今治駅や今治桟橋までノンストップというわけではなく通常の路線バスの便の一つとして運転されるようで、途中の小さな停留所ごとにアナウンスが流れる。そして、いくつかの停留所で降車ボタンが押される。この人たちはそれこそ大阪からの帰りにフェリーを利用した感じだろう。
外が少しずつ明るくなり、今治の中心部に入ってきた。7時すぎに今治駅に到着。バスはこの後今治桟橋から今治営業所に向かうが、ほとんどの客がここで下車する。
さて、11日は今治市内の札所めぐりの第2弾である。駅を起点として、56番の泰山寺に始まり、以下、57番栄福寺、58番仙遊寺、そして59番国分寺を回る。宿泊は今治市内である。今回は札所以外にも訪ねてみようというスポットもあるのだが、まずは国分寺まで行ったところでどう動くかを決めることにする・・・。
まずは乗船手続きを行う。申込書には東予港からの連絡バスの利用の有無と行き先を選択するところがあり、今治の欄に○をつける。乗船券と一緒にバスの整理券が渡される、フェリーは定刻では翌朝6時に到着し、連絡バスは6時20分に出発とある。
ロビーでしばらく待つ中、19時30分に乗船開始となる。他の乗船客と連絡通路をぞろぞろと歩く、USJの袋を持った客も目立ち、四国から大阪に遊びに来た帰りなのかなと思う。乗船には一度外の桟橋を歩く必要があり、備え付けの傘を差して乗船口を目指す。乗り込むとまずはエスカレーターに乗り、案内所のあるロビーのフロアに着く。上の階へはホテルのエントランスのような凝った造りの階段が続いている。
今回購入した2等寝台はロビーから1階上にある。1室が8名定員で、2段ベッドが4つ並ぶ。私が指定されたのは幸いにも下段の寝台。寝台のスペースとしては、昔に乗ったことがある向い合せの2段式の寝台列車よりも狭い感じがする。それでも各寝台の照明のところにコンセントが1つあるのは便利だ。まずは荷物を置いてパブリックスペースに向かう。
まずは食事にする。「一期一会」ならぬ「一期幾会」というのをモットーとしているそうだ。レストランはカフェテリア方式で、陳列棚に並ぶものをトレイにとってお会計である。私が行った時はまだガラガラだったが、その後は団体客も来るなどして行列ができていた。瀬戸内航路らしく鯛の造りもある。これはセット料金で宇和島風の鯛めし膳にすることもできるが、とりあえず単品でいただく。またカツオのタタキもあり、鯛とカツオで「瀬戸内対太平洋」という贅沢な共演も可能だ。いずれも船内での食事ということを考えればなかなかの味である。乗り物の中で何か食事を・・となると、やはりこうしたフェリーがもっとも充実していると思う。
何せ、コイン式の生ビールのサーバーまで置かれている。最初の1杯はレジで注文すれば係の人がレジ横のサーバーで注いでくれるが、お替わり、または並ぶのが面倒臭い人はセルフサービスで呑むというもの。
一通り飲み食いした後で、次は入浴。10人くらいが一度に浸かれる浴槽があるが、最初のピークが過ぎた頃だったか、浴室には4~5人ほどがいるくらいだった。まだ出航していないので浴槽の湯が揺れであふれることもなく、ゆったりと浸かることができる。浴室は翌朝までいつでも入れるそうで、さらに事前に申し込めば到着後もしばらくは船内に滞在できるサービスもあり、タイミングが良ければ浴槽の独り占めもできそうだ。今回は到着後20分でバスが出てしまうので、さすがに朝風呂とまではいかないだろうが・・。
入浴後、最上階のフリースペースへ。こちらは窓に沿ってソファーとテーブルが並び、自動演奏のピアノが数々のメロディーを奏でる。乗船して間もなくはガラガラだったが、いつしかソファーが全部埋まる感じになっていた。まだ出航前で寝るには早いが、レストラン以外でフリーに、食べ物を広げたりおしゃべりしながら過ごせるのはここくらいである。寝台や桟敷スペースだと他の乗船客への配慮もあってなかなか難しいだろう。
19時30分の乗船から2時間半が経過した22時、外の景色が少し変わったようである。出航したようだ。どんな感じか甲板に出てみる。幸い雨も小降りになり傘はいらないが、やはり風は冷たく感じる。20人くらいは甲板に出ていたが、風の冷たさに短い時間で船内に戻る。夏の晴れた夜ならともかく、この時季長く外にいられるものでもない。この後に大阪湾から神戸港、さらには明石海峡大橋の景色を見られるのだろうが、遅い時間でそこまで起きるわけにもいかず、早々に船内に戻る。そろそろ寝ようと寝台の部屋に戻ると、8つのうち7つにカーテンがかかっていた。寝台の中の照明が灯っているところもあるのでまだ起きている人もいるのだろうが、すでに高イビキがする寝台もある。私も支度をそこそこに横になる。寝つきは早かったようである。
・・・翌朝、5時前に目が覚める。洗顔等のついでにロビーのフロアや、最上階のフリースペースをのぞく。この時季、外は真っ暗で何も見えない。そんな中で、ソファーで一夜を過ごした客がちらほらと見える。おそらく2等桟敷スペースの客だろうが、見知らぬ人と隣合わせの雑魚寝を嫌ってこうしたスペースに陣取っているのだろうか。中にはソファー横のコンセントにスマホのコードをつなげている客もいたが、この人なぞは最初からここを狙って陣取ったクチだろう。
レストランでは5時半から朝食が用意されている。バイキング形式で、案内所で食券を購入する。5時半というと結構早い時間に思うが、私の場合は通常の出勤日でもその時間に朝食を取っているので、普通に胃袋に収まる。和洋さまざまなメニューがあり、この先のエネルギーになりそうだ。一方、この時間でそこまで食事はできないという客向けには案内所でコーヒーとゆで卵が売られていて、それをレストランの席で食べる人もいる。
6時、外はまだ暗い中で東予港に到着。これまでと全く違う四国への上陸の仕方ということで新鮮な感じがする。順番に下船となり、クルマ以外の客は松山、今治、新居浜各方面の連絡バスに向かう。私の乗る今治行きは観光タイプのバス1台が停まっていて、席の半分くらいが埋まったところで出発する。このバスは今治駅や今治桟橋までノンストップというわけではなく通常の路線バスの便の一つとして運転されるようで、途中の小さな停留所ごとにアナウンスが流れる。そして、いくつかの停留所で降車ボタンが押される。この人たちはそれこそ大阪からの帰りにフェリーを利用した感じだろう。
外が少しずつ明るくなり、今治の中心部に入ってきた。7時すぎに今治駅に到着。バスはこの後今治桟橋から今治営業所に向かうが、ほとんどの客がここで下車する。
さて、11日は今治市内の札所めぐりの第2弾である。駅を起点として、56番の泰山寺に始まり、以下、57番栄福寺、58番仙遊寺、そして59番国分寺を回る。宿泊は今治市内である。今回は札所以外にも訪ねてみようというスポットもあるのだが、まずは国分寺まで行ったところでどう動くかを決めることにする・・・。