まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

裸のアン

2008-12-26 | 北米映画 00~07
 ドラッグストアで年末サービスセールやってたので、いそいそと仕事帰りに立ち寄りました。
 レジの前で、ひとりのお爺さんが店員に何かクレームつけてる。叩き売りしてたインスタント食品が売り切れていたことに腹を立てている様子。何でないんだー!と、店員さんに怒鳴ってる。可哀想な店員さん。そんなに怒ったって、ないんだから仕方がないよ。セール品以外は意地でも買わない、といった様子もセコい。
 それはそうと。このお爺さん、どっかで見たことあるぞ?あ!そうだ!年末ジャンボ宝くじ販売の最終日、販売員にクレームつけてた爺さんじゃん!
 販売最終日には、結構な列ができていました。しかもバラ売りがなくなり、連番オンリー。お爺さんは、販売員に何でバラがないんだー!バラ売れー!と怒鳴ってた。私もバラが欲しかった。ので、気持ちは解かる。でも、ないものは仕方ない。販売員さんに怒ってみたところで、どーしようもない。
 不景気な年末の、世知辛い情景でした。私もセコくて欲深いので、お爺さんとはまたどこかでバッタリ出会ってしまいそうで楽しみ、いや、怖いです。

 「アン・ハサウェイ/裸の天使」
 「プリティ・プリンセス」や「プラダを着た悪魔」など、清純お嬢様女優として人気のアン・ハサウェイが、大胆に脱いで濡れた映画!
 ロサンゼルスの高級住宅地に住む金持ちの娘アリソンは、ボーイフレンドや仲間と徒党を組んで遊びまくっているが、退屈さと心の虚しさが拭えずにいた。そんな中、ダウンタウンのヒスパニック系ギャング、ヘクトルと知り合ったアリソンは、彼に刺激的な魅力を感じて...
 うう~ん。日本だけじゃなく、どこの国にもいるんですねえ、おバカな高校生って。日本のバカなガキは、まだ可愛いほうかも?アメリカの甘やかされた金持ちのバカ息子バカ娘って、クスリや銃が簡単に手に入る環境とか、見た目も性質も過激で凶暴で怖い。日本のごくせんの不良レベルなんて、稚児の遊びに等しいです。
 出てくるガキどもが、アリソンを筆頭にホントどーしようもないバカばっか。バカに金があることほど、危険で無意味なことはない。それと、クスリやセックスに対しての警戒感や危機感のなさには、戦慄さえ覚えてしまいました。
 ストリートギャングたちが、イキがってる金持ちのドラ息子ドラ娘に、キツいお灸をすえてくれるだろう、と期待してたのですが。めちゃ怖い極道なギャングたちですが、彼らのほうが常識的というか紳士的というか。バカ娘たちのほうから誘ってきたのに、レイプ犯扱いだなんて可哀想すぎる!
 で、映画の売りであるアン・ハサウェイの脱ぎは...
 そんなにガンガン脱いでるってわけではないけど、冒頭のボーイフレンドと、中盤のヘクトルとのエッチシーンで、どど~ん!堂々と巨乳を披露してます。なかなかの潔い脱ぎっぷりです。同じ清純系のナタリー・ポートマンのセコい脱ぎとは、雲泥の差があります。
 そーいやハサウェイちゃんって、「ブロークバック・マウンテン」でも脱いでましたよね。高学歴お嬢様女優の彼女が、下積み仕事で過去恥部になるような脱ぎなどする必要なんてないはずですが。何が彼女にそうさせたのでしょうか。ちょっとバタくさい濃い顔も、何だかホントにエッチが好きそうでエロいです。エッチシーンよりも、対立する不良グループとのケンカシーンで、このヤロー!!とケリやパンチを相手にくらわすハサウェイちゃんの姿のほうが、衝撃的だったかも。
 やりきれないほど退屈な時があるわ~♪そうみんな堕天使ね~♪まっさかさまに堕ちてDESIER~♪by 明菜、が聞こえてきそうなアリソンですが、破滅的なのかと思えばそうでもなく、親とのソツのない関係とか、学校では優等生っぽいところとか、堕ちるところまでは堕ちたりしない理性がある。完全にイカレたバカになれない小賢しさが、彼女の不幸なのかもしれません。まあ、アリソンって無事に大人になって、ヤンチャな時代もあったわね、なんて笑って懐かしむタイプっぽいけど。
 アリソンのボーイフレンドが、ほんとバカすぎて笑えます。調子ぶっこいてイキガリまくっておきながら、ヘクトルに脅されてションベン漏らしたり。でもイケメンでした。ヘクトル役のフレディ・ロドリゲス、小柄だけどナイスバディで男前(ていうか、ギャングにしては可愛らしい顔?)でした。
 アリソンのパパ役で、懐かしのマイケル・ビーンが。ターミネーターの男前未来戦士も、すっかりオッサンになってました。ご健在を確認できて、嬉しかったです。
 
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LOVE☆イリュージョン

2008-12-22 | 北米映画 00~07
 何かと気ぜわしい年末ですが、気は緩みがちな私...
 ショルダーバックを閉め忘れ、ぱっくり開いたままで満員電車に乗ったり。昨夜も、バイクのキーをつけっぱなしで商店街に駐めたまま買い物に。危ない危ない!by 福田和子。バックの中身やバイクが無事だったのは、運がよかったとしか言えません。いや、バイクや財布とかなら、まだ取り返しがつくけど...仕事で大ポカ→失業、バイクで事故→失命。OH,NOO!!鶴亀鶴亀!!
 Watch out!ほんと気を引き締めていないと、無事に年を越せないかも?な自分が怖いです。つっても、年末にかぎらず年中こんな状態な私ですが...考えてみれば、私の犯す不注意ってセコくて、大したダメージにはならないんですよねえ。みみっちい用心深さゆえに、ダメージ回避と同時に幸運も逃してるのではなかろうか?用心深さは愚者の知恵ともいうし...とつおいつ思いながら、仕事帰りに百貨店なんかに寄ったら余計な買い物しそうだし、めんどい人にバッタリ会うかもしれないし、何より包丁振り回す異常者が現れたらどうしよう?やっぱ、まっすぐ家に帰るのが一番と、今日も無事に、かつ無為に一日を終えたのでした...

 「幻影師アイゼンハイム」
 19世紀末のウィーン。人気の奇術師アイゼンハイムは、皇太子の婚約者となっている幼馴染ソフィーと再会。愛し合う二人だが、ソフィは殺されてしまう。やがて、死者の姿を呼び出すアイゼンハイムの舞台が世間を騒然とさせるように。果たして本物の幽霊なのか?それとも大掛かりなトリックなのか?
 プリンセステンコーやセロも真っ青な、アイゼンハイムの奇術が面白いです。ほとんど魔法使い。いったいどんなタネや仕掛けなんだよ!?と唖然とさせられます。舞台の奇術や幻影については、最後までタネも仕掛けも明かさないのが、ちょっとズルいです。明らかにCGなのも苦笑。
 アイゼンハイムが仕掛ける愛のトリック、私はすぐに見破れました。ああ、そーいうことか、と。違ってほしい、そんな単純な仕掛けじゃなければいい、大ドンデン返しがあればいい、と願ってましたが、ガッカリするほど思った通りでした。よっぽど鈍い人でないかぎり、驚かされることはないのでは。コンゲームみたいな詐欺よりも、私はあの幻影のタネと仕掛けのほうが???で気になる!
 アイゼンハイム役のエドワード・ノートン、知的かつ何を考えてるのか掴ませない不思議な雰囲気が、謎めいたマジシャン役に合ってました。脳みそいっぱいつまってるんだろうなあ、と思わせる広く長いオデコが素敵です。それにしてもエド、「インクレディブル・ハルク」の時も思ったけど。もうオッサンなはずなのに、あまり加齢の臭いがしませんね。いつまでも若々しい。
 
 ↑カメハメハー!!ではありません
 ヒロインのソフィ役、ジェシカ・ビールがちょっと...彼女、日本でいえば藤原ノリカに近い立ち位置の女優ですよね。カリフォルニアあたりのレストランのセクシー美人ウェイトレス役させれば天下一品だけど、ヨーロッパの貴族令嬢は無茶があります。ミスキャストすぎ!
 事件の真相を追う警部役、ポール・ジアマッティがいい味だしてます。皇太子への服従とアイゼンハイムへの好意の間で揺れるジレンマを、シリアスかつユーモラスに演じてました。どー見ても老人なジアマッティ氏、エドと二つしか年が違わないと知り吃驚!
 ルーファス・シーウェルも、悪役である皇太子を好演。さすが英国人というか、彼だけ19世紀のウィーンに溶け込んでたような。ちょっとジョニー似なところも好きです。悪役なんだけど、結局いちばん可哀想だったのは、あの皇太子だったような気も...
 
 
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アクセスしたら死ぬ

2008-11-26 | 北米映画 00~07
 もうすぐ師走。今年もあとわずかになりました。
 もう年末か~感を否応なく知らしめる話題といえば、やっぱ紅白ですね。昨日、出演歌手が発表されました。
 新聞に載ってたリストを見てみると、なぜ?な人、今さら?な人同様に、誰?な人が今年も多いですねえ。ヒット曲も特にないですよね。羞恥心ぐらい?サビを口ずさめるのって。鮎とか羊水問題の女性とかスマップやトキオの新曲って、私を含め周囲の人は誰も知らないし。
 東方神起の初出演は嬉しい!やったー!ですが、ファン以外にとっては最大級にWHO&WHYなんだろうなあ
 今年いちばんの芸能界お騒がせ人物、泰葉(いちおう歌手だし)も出せば、デンジャラス&エキサイティングな内容と話題を提供してくれるだろうになあ。
 残り少ない2008年、できるだけ大事に過ごしたいものです。サンタも恋人も来なくていい、年末ジャンボ当選キター!!になりますように♪

 「ブラックサイト」
 ネット上に、残虐な殺人の映像を配信するサイトが。事件を追うFBIのネット犯罪捜査官ジェニファーの周辺にも、いつしか犯人の魔手が...
 やっぱネットって、百利もあるけど百害もありますよねえ。ネットなんてなくても支障なく暮らしてた頃には考えられないような、便利さと害毒があふれている今の世の中です。
 どんどん進化、凶悪化していく際限のないネット犯罪。小動物を虐待する映像を流すサイトとか、病んでる荒んでるなあと戦慄させられますが、この映画ではさらにエスカレートして人間を虐殺するサイトが。そこへのアクセス数が増えるごとに、被害者の苦痛が増し死に近づくという設定が、ネット犯罪者だけでなくネットを見る側の異常さをも浮き彫りに。無責任で歪んだ好奇心や欲望が、ネット犯罪を助長しているんだよなあ。私なら絶対あんなサイト見ない!と、果たして断言できるでしょうか...
 被害者をナブリ殺しにする方法が、凝ってるというか、エグすぎ。じわじわと失血死させたり、加熱機で炙ったり、硫酸責めしたり。サイト運営同様、仕掛けも手間ヒマかかってます。頭の良さも必要だけど、お金もかかる犯罪だよなあ。犯人、そんなに金持ちには見えなかったけど。
 サイトや殺人方法は、なかなか凝ってるけど。大掛かりな犯罪にしては、何かスケールがないというか、日本の2時間サスペンスっぽいんですよねえ。犯人の正体や動機とか、意外性ないし。事件解決に、ひとひねりほしかったかも。
 ネット犯罪も怖かったけど、FBIが市民の情報を掌握してるのも怖かった。もう、個人の秘密なんてどこにもないんですね。
 ジェニファー役のダイアン・レイン、すっかり老けちゃってたのが気になった。
 ジェニファーの同僚役で、トム・ハンクスの息子コリン・ハンクスも出てました。悲惨すぎる末路に涙コリン、フツーっぽいところが可愛いけど、近い将来ブレイクしてパパみたいな大物になるだろう!という期待と予感は、残念ながら抱かせてくれません。
 
 
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ムチを打て!老骨大冒険

2008-11-13 | 北米映画 00~07
 大阪で起きた轢き逃げ事件の吉田容疑者、その反社会的な半生に戦慄。もう二度と、野放しにしないでほしいです。
 それにしても、プチ吉田容疑者みたいな若者、世の中にいっぱいいますよねえ。他人の心身など、自分の都合を通すためなら道端の雑草のように踏み潰そうとする連中の、何と多いことか。それも、平然というか、そうすることがカッコいい強さだ、と思い込んでる節があるようで、ほんと怖いです。
 タンポポのように踏み潰されるのが怖くて、ビクビクしながら彼らの愚行を見て見るフリするしかない自分自身の弱さにも、自己嫌悪...

 「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」
 インディアナ・ジョーンズ博士は、私の洋画初恋ヒーローなのです。前作で有終の美を飾り、寂しいけどこれで永遠にカッコいいまま私の心の中で生き続ける...はずだったのに。あわわ、絶対ないと信じてたパート4が!正直、ヤメテー!と思った。ハリソン・フォード、もうインディはやらないと言ってたはずなのに。最近は、連発する駄作で終わった感ただよう老残ぶりをさらし、往年のファンを悲しませ、引退勧告まで出てる状態だったハリソン爺。昔の夢よもう一度とばかりに、大事にしまったはずの古着を取り出して無理やり再び袖を通した、みたいな執着と往生際の悪さが、何だか国会に居座る老害政治家と重なって...
 もうおじいちゃんな年齢と見た目に不相応な役に固執するのって、滑稽を通り越して痛ましいんですよねえ。今の田村正和の恋愛ものとか、ほんとに観たいと思ってる人っているのかしらん。私はインディが老いさらばえた姿でムチャな冒険する姿など見たくなかったので、とうとう劇場へは足を運べなかったのですが、ついに意を決してDVDで、何と19年ぶりのインディとの再会を果たしたのでした(でもホント、あれから20年近くも経ったのか~とシミジミしつつ...)。
 前作から18年後の1950年代。神秘のパワーを秘めた“クリスタル・スカル”を求めて、相棒となった若者マットとともにアマゾンへ向かうインディ。お宝を狙うロシア軍との攻防の末に...
 冒険は、やっぱすごく面白かったです。スピルバーグ監督って、グイグイ観客を引き込むことにホント長けてますよね。次から次へと凝った仕掛けが登場して、まさに大人も楽しめる遊園地映画です。コミカル風味なのが、いつもいい感じです。
 あまりCG駆使って感じじゃないところも、チープ感がなくて良かったです。金と工夫を費やしたセットと、愉快な演出で魅せるところが、さすがスピルバーグ監督です。最近のCG過多で派手なだけの大味な映画しか作れない凡庸な監督とは、やはり違いますね。
 でもこの第4作目、シリーズ中もっともトンデモ度が高いですよねえ。冒険活劇というより、Xファイルに近い内容?未知との遭遇なラストに、わけがわからずポカ~ンとなってしまった私...
 初めての第二次世界大戦後の話なので、テレビや冷蔵庫があるモダン化した50年代のアメリカにインディがいるのが、ちょっと奇妙な感じだった。インディが核実験場用に作った町に入り込むシーンなんて、何だかシュールだった...
 ハリソン・フォード、恐れてたほど老化してなくて意外でした。まさか、画面処理してる?!年寄りの冷や水的に、いい年して...な見苦しい頑張りではなく、俺も年とったよなあな自虐的な笑いをとる演技に好感。でもやっぱ、おじいさんだよなあ。たまに、動くのがシンドそうな様子もあったり...
 マット役は、最近なぜか売れっ子みたいなシャイア・ラブーフ。コリン・ファレルから♂フェロモンを抜いて貧相にした感じ?あんまし萌えないですねえ。フランス映画ファンとして知られるスピルバーグ監督なので(「未知との遭遇」では尊敬するフランソワ・トリュフォー監督、「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」ではトリュフォー監督作品の常連だったナタリー・バイを出演させてた。確か「ミュンヘン」でも、いっぱいフランス人俳優が出てたはず)、マット役は無名でもフレンチなイケメン男優を起用してほしかったかも。
 第一作のヒロイン、カレン・アレンが元気な姿を見せてくれてたのも嬉しい。シルバー世代への激励映画でもあるのでしょうか。
 敵のロシア軍ボス役に、またあんたか!なケイト・ブランシェット。あっちもこっちも、よく出ますねえ。何でもできる万能女優なのは分かるけど、アクションアドベンチャー映画にまで別に出てこなくても...アレモコレモと欲張らず、他の女優にも仕事まわしてあげてほしいです。
 インディ父ことショーン・コネリーは、写真だけの出演でした。他界されたとのことですが、前作で聖杯飲んで不死身になったんじゃなかったの?
 

 
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アメリカ帝国崩壊の狼煙!

2008-10-26 | 北米映画 00~07
 「バンテージ・ポイント」
 スペインのサラマンカ広場で開催中の平和サミットで、壇上に立ったアメリカ大統領が狙撃され、爆破テロも発生。巻き込まれた目撃者たちそれぞれの視点で、事件の成り行きと真相は追われることに...
 ひとつの事実への違った視線(バンテージ・ポイント)、という設定と構成がユニークでした。一人の目撃エピソードが、いいところで終わって巻き戻って次の人へ、という展開が、なかなか気をもたせる作りになってます。斬新な時間軸映画?ちょっと人気ドラマ「24」っぽいのかな?複数の視線がラストに向かって結合するのも、なかなか巧妙でした。映画が一時間半弱しかないので、無駄に長くて緩慢な大作と違い、ダラけることなく観られます。
 それにしても。アメリカって怖い国だよなあ、と思わされた。スペイン人は、とんだトバッチリ。大統領の護衛シークレットサービスったら、犯人と思しき男を追っかけながら、逃げ惑う群集の中で平気でバンバン銃を撃つし、カーチェイスも一般ドライバーの生命なんかどーでもいいみたいな大暴走。早く報復しろー!と大統領をせっつく近臣とか、他国を力でねじ伏せるのは当然、逆らう奴らはみんな死ね!と考えてるようなアメリカさまの恐ろしい傲慢さが、ナニゲに炙りだされています。反米的な場面やコメントは意図的に削除するマスコミの報道も、アンフェアで怖い。反米テロや経済恐慌で世界中にパニックや苦難をもたらしてる最近のアメリカって、まさに厄の枢軸国って感じですよねえ。
 これって、ちょっと細かいことで気になる点が、いくつもある映画なんですよねえ。すごい厳重なはずな大統領警護なのに、あっけなくテロリストに隙を与えたり。たった一人のスナイパーに、バタバタ殺されていくシークレットサービス、弱すぎる...
 シークレットサービスとスペイン警察から、クレームこなかったのかしらん?警察内部にテロリスト、なんて実際ありえる話なのでしょうか?
 あと、あんなテロがあったのに、近くのカフェや商店街では、みんなフツーにお茶のんだり買い物してたりしてたのが、何か違和感。あんなカーチェイスしてるのに、スペインの警察が全く出動してこないのも???だった。たかが二段階右折しなかっただけで、鬼のようにやってくる日本のパトカーとは、大違いですね
 あと、大統領の影武者に驚笑。北の将軍さまも、やっぱ替え玉そっくりさんなのかしらん?
 
 キャストが豪華、というよりシブいです。
 ベテランのシークレットサービス役がデニス・クエイド、報道ディレクター役がシガニー・ウィーバー、大統領役がウィリアム・ハート(最近、売れっ子ですね)と、80年代に大活躍した元人気スターが、すっかり年老いてるけど元気な姿を見せてます。それにしても。デニス・クエイドとかハリソン・フォード、ケヴィン・コスナー、大好きだったアメリカンタフガイの老化って、ほんと無残で悲しい。カサカサのお爺さんって感じだもんね。
 その点、まだ30・40代の男盛りの男優は、活きも潤いも違う。一緒の画面に出すのって、残酷です。
 デニス・クエイドの同僚役に、ドラマ「LOST」で人気のマシュー・フォックス。体育会系のワイルドな男前ですね。スペイン人刑事の役に、エドゥアルド・ノリエガ。おおっやっぱノリって美男子!若い頃の特濃さが、いい感じにコクのある濃さになってきてて、男ぶりアゲアゲ!アクションも頑張ってました。ノリちゃんには今後も、じゃんじゃか英語圏映画に出てほしいものです。10年後に第二のハビエル・バルデムになるのは、ガエルかノリのどっちかかな?
 アメリカ人観光客役で、黒い鶴瓶ことフォレスト・ウィッテカーも出演。すんごく良い人なんだけど、スペイン人の幼い少女に当たり前みたいに英語を喋るところは、典型的なアメリカ人だなあと苦笑。
 
 ノリは、アラゴルン主演の「アラトリステ」にも出てます
 
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殺しのアヘアヘ開脚2

2008-10-15 | 北米映画 00~07
 「氷の微笑2」
 大ヒットしたセクシーサスペンス映画の続編。
 女流作家キャサリン・トラメルが自動車事故を起こし、同乗していたスポーツ選手が不審死。キャサリンの精神鑑定を担当したマイケルは、彼女の危険な魅力に溺れ...
 ぶっちゃけ、パート1の内容ぜんぜん覚えてないシャロン・ストーンのノーパン開脚と、騎乗位の女がアイスピックで男をメッタ刺し、なシーンぐらいしか記憶にない。
 ラジー賞を受賞という駄作のお墨付きをもらった作品、ということで、どれほどヒドいのか楽しみにしてたのですが、思ってたよりヒドくなかったです。B級サスペンスとしては、結構よく出来てたかも?でも、かなり雑な筋書きではあったなあ。ラストは一応ドンデン返しな真相なんだろうけど、はあ?それで納得しろってか?な感じだし。

 売りであるセクシーシーン。前作もですが、過激だけどエロくないんですよねえ。西洋映画、特にハリウッドのセックスシーンって、何か激しい運動してるみたいで、ちっとも淫靡じゃない。
 サンフランシスコを離れ、今度はロンドンで屍を重ねる魔性の女キャサリン・トラメル。シャロン・ストーン、当たり役?を再演。老けたというより、何か顔が違って見えた。イヂりすぎ?もちろん素っ裸になるのですが、おっぱいがどー見てもシリコン...シャロンおばさんの頑張り、何だかイタいんですよねえ。開脚&エッチの最中ベッドの下から何か取り出す、というお約束シーン?も、もはや笑いを誘うのみ...

 相手役のデイヴィット・モリシーが、ラッセル・クロウを地味に薄くしたみたいで、あんまし男前じゃないのも減点。スタイルは良かったけど。役名が“マイケル・グラス”ってのが笑えます。前作のマイケル・ダグラスをもじってるのでしょうか?それにしてもあの役、売れる前のダニエル・クレイグとかジェラルド・バトラーだったら良かったかもなあ。過去恥部間違いなしな作品になるだろうけど。
 出てきてすぐ殺される記者役に、こんなところにも!なヒュー・ダンシー。全裸死体姿が無残、だけど笑えます。

 ↑警察の検視の間、じっと微動だにせずこの姿...ヘタな演技より大変だろうなあ。
 怪しい刑事役に、デイヴィット・シューリス。「太陽と月に背いて」での、レオナルド・ディカプリオとの仰天男色ラブシーンが強烈だった彼、今のところレオが最も頑張ってる濡れ場の相手なんですよねえきれいな女優じゃなくて、おっさんってのがレオらしいというか...バックからレオにガンガン突かれるシューリスおぢさんのアヘアヘ顔、怖かった...
 女性精神科医役で、シャーロット・ランプリングが登場。英語が流暢ですね~って、当たり前!彼女は英国人だ!でも、やっぱランプリングおばさまには、英語よりフランス語のほうが似合う。まさかシャロンと姥桜な百合族シーンあり?!それはキツすぎ~!とビクビクしてたけど、なかったのでホッと安堵。
 ほとぼりが冷めたら?氷の微笑3とか作りそう。ある意味、楽しみかも。シャロンさん、頑張れ~
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正義に殉じた女!

2008-09-17 | 北米映画 00~07
 「ヴェロニカ・ゲリン」
 BSで放送された、ケイト・ブランシェット主演2作を録画して観ただよ...
 まずは、ジョエル・シューマカー監督の作品。
 実在したアイルランドのジャーナリスト、ヴェロニカ・ゲリン。麻薬組織撲滅のため、命がけの取材を敢行する彼女の活躍、そして悲劇的な最期...
 素朴でクリーンなイメージのあるアイルランドですが、IRAの脅威だけでなく、麻薬汚染も深刻だったんですね。年端もゆかぬ少年少女たちまで、ゾンビみたいなジャンキー化してる姿が怖いです。捨ててある注射器を拾って、幼い子供たちが遊んでるのにもゾっとさせられます。
 とても1996年の話とは思えないほど、麻薬組織の野蛮ぶりにも驚かされます。ほとんど見て見ぬふりな、政府と警察の放置ぶりにも戦慄。ヴェロニカの死闘が一石を投じなければ、ずっとあのままだったのでしょうか。
 ヴェロニカの勇気ある、ていうか、かなり無謀な突撃取材に驚嘆させられます。まさに命がけ。殴られても撃たれても、怯むどころか返って奮起する強さ。ヘタな男より男らしいです。すごい信念と正義感、ガッツがなければ、あそこまで突き進めないよなあ。ジャーナリストとしては立派の一言ですが、妻として母としては、どうなのでしょう。自分の身はともかく、夫と子供にも危険が及ぶのは、愛があれば耐えられないことのように思えるけど。ああいう仕事してる女性は、家庭を持つべきではないのかも...
 猪突猛進なヴェロニカを、ケイト・ブランシェットが颯爽と演じていてカッコいいです。彼女って、誰かに似てるんだよな~と思ってたら...あ!堺雅人だ!笑った顔とか、クリソツです。ぜひ姉弟役で競演してほしいものです。
     
 ヴェロニカが路上で立ち話するチンピラ風若者役で、コリン・ファレルがカメオ出演してます。チョコっとしか出ませんが、ガラが悪くてアホっぽいけど可愛いコリ吉でした。そーいやコリンは、「タイガーランド」や「フォーンブース」など、ジョエル・シューマカー監督の寵童なんですよね。
 パイレーツシリーズなどのジェリー・ブラッカイマー製作、と聞いて少し意外。ブラッカイマー氏って、ド派手で粗悪なビックバジェット大作ばかり作ってるのではなく、こういう割と良心的な小品も手がけてるんですね。
 
 
 
 
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リンカーンは生きていた!

2008-07-03 | 北米映画 00~07
 やっとこさ美容院へ行けました。夏なので、思い切ってバッサリ切ってもらいました。ワタシ史上、最短髪!ラストフレンズのルカみたいになっちゃいました。男は諦めて、ルカを見習って長澤まさみみたいな可愛い巨乳ちゃんを好きになりそうです。

 「ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記」
 パート1より先に観てしまいました。
 歴史学者のトレジャーハンター、ベン・ゲイツの前に現れた謎の男ウィルキンソン。彼によって着せられた、ゲイツ家の先祖がリンカーン暗殺に関わったという汚名を晴らすため、ベンは暗殺者の残した日記に秘められた暗号を解こうとするが...
 パート1を観てないと???な内容じゃなかったので安心。でもやっぱ、順番に観るべきかも...
 すごく面白かったです。インディ・ジョーンスとかロマンシング・ストーンとか、冒険ものが好きな私なので、満足満足♪ありえねー!!ンなアホなー!のテンコモリなんですが、それを楽しむ映画ですよね。真面目にアラさがしなんて、無意味だし時間の無駄。
 スケールの大きい宝探しが楽しい。ワシントン、パリ、ロンドン、と縦横無尽。移動、早っ!パリの自由の女神、ロンドンのバッキンガム宮殿、ラシュモア山の歴代大統領彫像など、各地の名所に宝の居所を解く鍵が隠されているのも、観光気分を味わえる趣向になっています。
 アメリカの歴史に詳しければ、もっと楽しめたかもなあ。歴史的事実の裏に実は!な、トンデモ陰謀説が好きな人には、ほんと愉快な内容だと思う。荒唐無稽!と一蹴するのではなく、信じる信じないは別にして、もしそうだったら面白いな、と思える柔軟さ、あっても悪くないはず。
 奇抜で凝った仕掛けや小道具も目に楽しい。よく思いつくなあ、と感嘆してしまう発想の数々。そして、次々とスゴい行動に出るベン一味に唖然。秘密を聞き出すために、アメリカ大統領を誘拐(ていうか、おびき出し?)までしちゃうし。バッキンガム宮殿やホワイトハウスに、あんなにいとも簡単に侵入できちゃうなんて。日本の皇居には、忍び込まないでね!
 バッキンガム宮殿のセキュリティ職員なんて、後で始末書・減棒・クビものだよなあ、とか。ロンドンのカーチェイスでメチャクチャにされたカフェ、誰に弁償してもらうのかなあ、何で警察がすぐ出動しないのかなあ、とか。そんなことは一々気になる私です。
 キャストが、こーいうアドベンチャー映画にしてはシブい。
 ウィルキンソン役のエド・ハリス(中途半端な悪役だったなあ)、ベンの父はアンジーパパことジョン・ヴォイト、ベンの母は何と!ヘレン・ミレン。ハーヴェイ・カイテルとかも出てるし。これが本格的ドラマなら、異様に濃ゆいメンツです。私らだって、たまにはビックバジェットな娯楽大作にも出たいの!な名優たちです。
 ベン役のニコラス・ケイジは、相変わらずモト冬樹なんだけど、ふとした瞬間に男前にも見える不思議な俳優です。ベンの知識や行動力より、記憶力に驚嘆。私なんか、自分の携帯番号さえ憶えらないのに...
 ベンの仲間ライリー役のジャスティン・バーサが、わりとカッコカワイくてイケてたのも収穫。
 パート1も観なきゃ♪
 
 
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認知無用!デキちゃったガール

2008-06-26 | 北米映画 00~07
 桐野夏生の小説「メタボラ」を読み終えました。沖縄を舞台に、ニートやフリーター、ネット自殺、ホストクラブ、工場の偽装請負、家族崩壊などコレデモカ!と社会暗部が描かれていて、すごく面白かったです。桐野先生らしい、相変わらず性悪でエグい内容に怖笑。同時に、すごく凹んでしまった。記憶喪失の主人公ギンジが、何だか私とカブるキャラなんですよねえ。オドオドしてるくせに内面は倣岸で、常に誰かに弱々しく依存しながら、どこでも生きられるズルさ図太さ。ギンジみたいに悲惨で壮絶な経験はしたくないけど、記憶喪失ってちょっと心惹かれるものがあります。ヤな思い出を抹消できたら、さぞ心が軽くなるだろうなあ。同時に良い思い出も消えるけど、忘れたくないことなんてあまりないので別にいいや、なんて思えてしまうのも、何だか悲しいですね。忘れたくない思い出を作るのって、今からでも遅くないですよね。

 「JUNO/ジュノ」
 今年のアカデミー賞で、作品賞や主演女優賞にノミネートされ、脚本賞を受賞し注目を浴びた話題作。
 16歳の女子高生ジュノは、ボーイフレンドとの一回かぎりのエッチで妊娠。赤ちゃんを産んで養子に出そうと決意するが...
 未成年の少女の妊娠!なんて、何だか衝撃的で深刻な問題に聞こえます。実際、憂慮すべき事態であることのほうが多いのですが、この映画はビックリするほどアッケラカンとしていて、そんなノーテンキでいいのかなあ、と保守的な私などは首を傾げてしまう内容なのですが...杉田かおるの妊娠で大騒動になった金八先生の時代を考えると、ほんと隔世の念を禁じえない、ていうか、少女の妊娠・出産に対してアメリカと日本の考え方と環境が違うだけ?
 妊娠を罪悪みたいに受け取らず、赤ちゃんを欲しがってる人にプレゼントしよう!と、まるでボランティアな善行、慈善をしているようなジュノ。前向きというか、お気楽というか。まるで献血のような気軽さ?赤ちゃんください!なタウンページの広告とか、ペットと同じ感覚。ああ、人間の生命って、ここまで軽くなちゃってるんだなあ、と返って私は重い気持ちになってしまいました。シニカルなユーモアとして笑うべきなんだけど、笑えない。
 ティーンエイジ妊娠そのものよりも、この映画はジュノという女の子の独特なキャラが、最大の魅力、テーマになっているのではないでしょうか。妊娠してもウジウジメソメソまったく泣き言なんて口にせず、周囲の大人たちも自分のペースに従えて、テキパキことを進め、世間の目などどこ吹く風で堂々と腹ボテ姿で闊歩するジュノ。見た目も言動も、ほとんど大阪のオバチャンっぽくて笑えます。自分のことは自分でケリをつける!自分や他人を責めたりするヒマがあったら、そのエネルギーを問題解決のために注ぐ!自分の信じる道を自分らしく進む!なジュノの姿は、少女とは思えぬカッコよさで感嘆。アメリカ女性の、したたかなまでな楽観主義って憧れます。
 それにしても。望まない妊娠をした少女の大部分は、ジュノみたいに強くも前向きでもなく、ジュノの家族や友人のように、世間は寛容で温かい理解や協力で支えてくれず、赤ちゃんをトイレでこっそり産んで棄てて殺す、なんて悲劇のほうが起こりやすいのが現実ですよねえ。かといって、ジュノのように里子に出すために、みんなで団結して応援しよう!なんて奨励するのも、ちょっと...子供を産むって、やっぱもっと重大でデリケートなことと見なしたいです。
 自分を孕ませた男の子に、何も求めないジュノもスゴいけど、それをよいことに何もしない男の子もスゴいと思った。冷たくはないけど他人事みたいで、責任感とかいたわりとか、少しは示せよ!とムカつきました。フツーなら、修羅場ですよねえ。精神年齢、ジュノが大人すぎて男の子は子供すぎ。女に比べて、男ってホント楽な生き物です。
 オスカー候補にもなった、エレン・ペイジの快演が小気味よいです。ちょっと市原悦子に似てる?
 ジュノのボーイフレンドも、はじめはイケてない子やなあ、だったけど、見慣れると石黒英雄をイモくした感じの顔に見えてきて、まあまあ可愛かったです。

 
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倫敦人肉餡餅理髪店

2008-06-24 | 北米映画 00~07
 歩いてたりバイクを走らせてたりしてる時、ふと目に入る更地やマンションなどの建設現場。あれ?ここって前は何があったっけ?ぜんぜん思い出せない。毎日のように通り過ぎ、目にしてたはずなのに。私という人間も、ひょっとして?多くの人たちと日々関わりながら、突然いなくなっても即座には気づかれず、そーいやそんな人いたっけ、で済まされる存在。ちょっと侘しくなってしまいました。

 「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」
 ジョニー・デップの映画は、「ギルバート・グレイプ」から一つも欠かさず映画館で観てきた私なのに...ジョニーが盟友ティム・バートン監督と6度目のタッグを組んだこの作品は、痛恨の観逃し!いつの間にか上映が終わってたんだよ~!すぐに映画館に駆けつけなかった私を許してジョニー...というわけで、やっと(いや、もう?って感が強いかも。早いですよね)DVDで鑑賞とあいなりました。
 19世紀のロンドン。悪徳判事ターピンによって妻子を奪われ、罪人に落とされた理髪師ベンジャミン・パーカーは、15年後に脱獄し名前をスウィーニー・トッドと変え、復讐のためにフリート街へ戻ってくるが...
 ミュージカルなんだけど、内容や場面が陰惨でダークなので、もちろん思わず体がリズムに乗ったり高揚感を覚えたりはしません。躍動感あるダンスがないのも、ちょっと物足りないかも。同じジョニー&バートン監督の「チャーリーとチョコレート工場」」のほうが、ミュージカルっぽくて好きだなあ。ウンパルンパの歌と踊り、楽しかったよなあ。
 映画で初めて歌声を披露したというジョニー。聞き惚れるほどのものではないけど、頑張ってました。でもやっぱ歌声よりも、演技のほうが素晴らしいです。ジョニーならではの強烈で魅惑的なオーラは、ほんと唯一無二というか、他の俳優の追随を許さないものがありますよね。凡庸な俳優だと、き○がい殺人鬼にしか見えず、単なるホラー映画になってしまってたでしょうけど、ジョニーなので悪鬼みたいな怖い顔して、血まみれになって剃刀で首を掻っ切りまくっても、素敵と見とれちゃうんですよねえ。
          
 それにしても。子煩悩で有名なジョニーなので、この作品は自分の子供たちに観せないんだろうなあ。剃刀で首切るシーンは、ほんとエグくて怖い。小さい時に読んだ、き○がい床屋が客の首をいきなりズバっと切るという、日野日出志の恐怖漫画がトラウマになってる私なので...死体をミンチにしてパイにするなんてのは、ほとんど香港ホラーのノリです。
 スウィーニー・トッドと組み、人肉パイで商売繁盛するラベット夫人役、バートン監督の奥さんでもあるヘレナ・ボナム・カーターも、ジョニーに負けない怪演。彼女のキャラが、いつものバートン監督らしい人を食ったユーモアを感じさせて、ちょっと笑えるかも。
 最初の犠牲者になるインチキ理髪師役が、ボラットことサシャ・バロン・コーエン。いかがわしさが笑えます。ちょっとダニエル・デイ・ルイス似?ターピン判事の手下のおっさんと、ラベット夫人に拾われる男の子が、いい味だしてました。
 女浮浪者の正体にビックリ。トッド&ラベット夫人の末路が、どんな事情があれ人を殺せば地獄に堕ちる、という因果応報っぽかったです。
          
 この作品で、ゴールデングローブ賞を初受賞したジョニー。なのに!式典はこんな大事な年に、ストなんかすんじゃねえ!でも、3度目の候補入りとなったオスカーは、無事に開催。ジョニーの晴れ姿、見ることができました次こそ、the oscar goes to Johnny Depp!になるようI wish♪
 
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