まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

モンスターズ☆ラボ

2013-06-28 | 日本のドラマ(単発)
 読売テレビの開局55周年スペシャルドラマ「怪物」を観ました♪
 刑事の香西は、ゴミ処理場の研究者・真崎が、失踪したとされる男を“亜臨界水”を使って死体ごと跡形もなく消したと確信する。そんな中、15年前の少女誘拐殺人事件の容疑者で、大物政治家の息子・堂島の政界入り阻止するため、香西は堂島の被害者である梨沙と罠を仕掛けるが、梨沙は誤って堂島を殺してしまう。梨沙を救うため、香西は真崎を脅して堂島の死体を処分しようとするが…
 真崎役は向井理で、香西役は佐藤浩市。素敵な顔合わせ、観ないわけない!
 ムカイリー、本格的な悪役は初?最新の科学を駆使して、殺した奴らの死体を文字通り“消却”しちゃうマッドなサイエンティストを、何だか楽しそうに演じてました。ムカイリーって、悪い男の役が似合うと思うから挑戦してほしいなあと願ってたので、嬉しいドラマでした。実際にも理系大学を出たムカイリー、賢そうでクールで白衣が似合ってました。不敵で不気味な薄笑いを浮かべながら、殺人と死体処理を実行するムカイリー、怖い役なんだけど…ぜんぜん怖くない清潔感あるスマートな風貌、ただもうカッコカワイい。それじゃダメなんだけどね

 とってつけたような狂ってます表情とか、いかにも演技してますって感じで不自然。真崎みたいに静かに狂ってるって役は、イザベル・ユペールとかが得意とする難しい役なんですよ。ムカイリーの演技力では、まだまだ観る者ををゾっとさせられません。私がムカイリーにピッタリで、かつ演じればハマるんじゃないかなと思うのは、悪役といっても今回の真崎みたいな狂気系ではなく、冷酷で性悪で狡猾な知的ブラック系。腹黒くて計算高い役をやってほしい。地に近い?と思うので、ハマるはず♪もちろん、愛や恋に狂ってストーカー化するような役も見てみたいです。
 香西役の佐藤浩市も、相変わらずシブくてカッコいい!最近は色気よりも、枯れゆく男の哀愁が演技にも見た目にも滲み始めて、ますます魅力的に。うらぶれ感、くたびれ感に胸キュン。真崎に踊らされて、だんだんコワレていく姿も鬼気迫るものがありました。撮影中に三国連太郎が亡くなったとか。そのせいか、暗い悲愴感や憔悴がリアルな感じでした。最近、似たような役が多いような気がするので、たまには明るい役とかする彼も見たい。

 結構トンデモなストーリーは、ありえねー!の連続&てんこもりながらも面白かったです。亜臨界水マシーンとか、SFちっくで何か笑えた。あんな恐ろしいものが、無防備に自由に使い放題な環境、ありえねー!でも、あんなキレイサッパリいろんなもの消せる道具、ほしいかも(笑)。都合のよすぎる偶然シーンが多く、真崎の狂気の原因とか、香西が梨沙に惹かれていく過程とか、はしょりすぎて納得できなかった。真崎に殺されて処分される連中が、みんなろくでもない奴らばかりなので、真崎が悪人になってなかったのも、恐怖や狂気を薄めてた。犯行が行き当たりばったりなところとか(同じマンションに住んでる人妻とその息子、あんないつ犯行をゲロってもおかしくなさそうな連中、何で助けたんだろ。バレそうになったら、あの母子も処分するつもりだったのかしらん)、雑で説明不足だったのが残念。ラストの、仲間になった?3人が並んでニーチェの言葉をつぶやくシーンとか、かなりサムかったわ。全体的に、いま流行ってるアメリカの犯罪ドラマを薄くしたみたいな内容でした。
 梨沙役の多部未華子、刑事役の栗山千明より、ワケアリ人妻役いしのようこのほうがキレイで印象的でした。あと、堂島役の要潤。彼ってイケメンなのかそうでないのか分からない顔なんだけど、凶悪変態ぶりとマヌケな死にざまが笑えて良かったです。それにしても。要潤がクレジットのトメなドラマって…
 
 ↑おさむっちは、「悼む人」に続いて「小野寺の弟・小野寺の姉」という舞台に出演。「ママさんバレーでつかまえて」や「ハングリー!」でも共演してた片桐はいりが相手役。国仲涼子なんかじゃなく、はいりさんと熱愛!とかのほうが、役者として男として一皮むけるだろうに!なんて、勝手すぎるファン心理
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逮捕して☆岡マ警部

2013-04-11 | 日本のドラマ(単発)
 日本テレビのスペシャルドラマ「ST 警視庁科学特捜班」を観ただよ…
 無差別乱射事件が発生。警視庁は、すぐれた能力を持つ科捜研のメンバーを集めた科学特捜班、通称STに事件捜査を要請する。STの指揮を命じられた百合根警部は、協調性のないはみ出し者ばかりのメンバーに当惑するが…
 うう~ん…何だろう…まさにSTなドラマでした。S(すげえ)T(つまんない)…
 最近の警察ドラマって、日本のもアメリカのも、あまりにも非現実的というか、奇をてらいすぎというか、趣向を凝らして面白くしようとしてる努力は認められるんだけど、それが返ってシラケさせるというか…ありえなさすぎて、素人をバカにしてるとしか思えない内容や設定のドラマが多いような気がします。しょせんフィクション!おもろければいいの!とは思うのだけど…私はそんなノリに、いまいちノリきれない損な人間です。
 このスペシャルドラマは、話がありえない以上にくだらなかった。はっきり言って、大人の鑑賞に耐えるドラマではなかったです。アニメの名探偵コナンのほうが良質です。すぐれた能力というのが、遠くで話してる容疑者の声が聞き取れるとか、犬なみに鼻が利くとか、バカみたいだし。お坊さんとか、意味不明で不要なメンバーもいたり。メンバーのキャラも、個性的な変人というよりコミュニケーション障害の社会不適合者の集まり。刑事たちをバカにするナニサマな態度も、ただもう不快なだけでした。刑事さんたちが大して怒らず、あんな連中の言いなりになるのが不思議でたまりませんでした。エラそうなわりには、そんなにスゴいことをしない特捜班。刑事さんたちがもうちょっと有能で頑張ってれば、特捜班がやってる程度のことはできたはずなんだけどなあ。捜査や事件の謎よりも、特捜班メンバーって変でしょ?笑えるでしょ?な描写に重点を置いてたのが敗因。だって、ぜんぜん笑えなかったし。ここは笑うシーンなんだろうなと思っても、ちっとも面白くないので、何だか居心地の悪さや痛ましささえ覚えた。本格警察サスペンスにも、コメディにもなってなかった、何もかもが空回り・スベりまくってた、残念すぎるドラマでした。
 特捜班が珍妙で強烈なキャラになってなかったのは、もちろん脚本の悪さのせいですが、演じてる俳優たちの力不足、個性の弱さにも責任があるような気がします。学芸会になってしまってたし。
 主役は、藤原竜也と岡田将生。

 引きこもり天才刑事、赤城役の竜也くん。ああ~何か顔が変…とっちゃん坊や化が、両目の離れ方が、前より進んでるようだった。肌もさすがに張りがなくなって、老けたのが一目瞭然。童顔男子が老けるのって、残酷ですね。シリアスで暗い演技と違って、コミカルな演技は苦手なのかな。着ぐるみとか、何だか痛々しかった。それに主役にしては、出番が少なかったような。
 実質の主役は、ヘタレのエリート百合根役の岡マくん。一緒に観てたmy motherは、キレイな顔じゃねえ!女より可愛いねえ!と、すっかり岡マくんに魅せられてました。あんな顔と髪形とスーツ着た刑事、いるわけない!とツッコミも入れてましたが。
 
 岡マくん、ほんとにキレイで可愛かったです!男のくせに何でしょう、あの透明感、あの乙女感は。彼も汗かくのかな。ヒゲ生えるのかな。すっかり弛んだ顔の竜也くんが気の毒なほど、お肌ツルツル美白の岡マくん。以前はビミョーだった演技も、かなり上達したのでは?ていうか、男性ホルモンが少なそうなヘタレ美男子ってのは、彼の地なのでしょう。彼ってキャマいけどキモくないんですよねえ。
 女優よりキレイで可愛い岡マくんが気になって、いっとき彼の映画やドラマを観漁ったのですが…感想も書けないほど、つまんない作品ばかりで…彼は映画やドラマよりも、CMのほうが魅力が活きて輝いてるような気がします。岡マくんが可愛すぎて、ついラパンを選んじゃった私です。最近は歯磨き粉もクリアクリーン♪

 今や懐かしのドラマ「小公女セイラ」でも共演してた、志田未来と林遣都。天才プロファイラー役の未来ちゃん、岡マの半分ぐらいしかない背丈、ぽっちゃり体型で、まるで子供みたいだった。ルックス劣化というより、うまく成長できなかったイタさが…膨大で長い台詞をこなすなど、演技は上手いと思うんだけど…未来ちゃんって、杉田かおるとカブるんですよねえ。未来ちゃん同様、ケントくんも難しい時期に差し掛かってるような気がします。もうかつての美少年じゃないし、かといって大人の男にもなってないし。捜査を仕切るおエライさん役のケントくん、可哀想なくらいのミスキャスト。ケントくんみたいな男子に威張られても怒られても、ぜんぜん怖くない。ガキが何言ってんのとしか思えません。最近働き者なケントくん、池松くんみたいにちょっと仕事を選んだほうがいいかも…
 犬みたいに鼻が利く失語症?の黒崎役は、最近売れっ子の窪田正孝。彼は平重盛、岡マは源頼朝、二人とも去年の大河ドラマに出てましたね。窪田くんって、元東方神起のジェジュンにチョイ似?麗しくなくなったジェジュン、みたいな。

 ↑CMの岡マが好き~
 
 

 


 
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グレーゾーンの毒婦!

2012-11-11 | 日本のドラマ(単発)
 録画してたフジテレビの松本清張ドラマスペシャル「疑惑」を、まったりと観ました♪
 新潟の港で、老舗鍛冶屋の主である白河と、その妻球磨子の乗った車が海に転落。脱出した球磨子は九死に一生を得たが、白河は死亡する。前科持ちの毒婦である球磨子は、すぐに警察とマスコミから保険金殺人の疑いをかけられる。逮捕された球磨子の弁護を引き受けた佐原は、球磨子と衝突しながらも裁判で無罪を勝ち取るべく奔走するが…
 これまで何度も映像化された、清張作品の中では屈指の知名度を誇る作品。最近では、田村正和の佐原、沢口靖子の球磨子でドラマ化されましたが(こちら)、やはり何といっても最高傑作は、桃井かおりと岩下志麻の映画版ではないでしょうか。子どもの頃TVで初めて観たのですが、ほとんど化け物だった2大女優の迫力と毒々しさは魅惑のトラウマとなり、「犬神家の一族」同様に怖いけどたまに観たくなる作品となったのです。
 あまりに濃ゆくてスパイシーな映画版と比べて、TV版は悪くないけど薄口でインパクトに欠ける印象が否めない。この最新版「疑惑」も、過剰な期待はせずに観たのですが…
 やはり、悪くはなかったです。フツーに面白かった。よくできた2時間ドラマって感じでした。時代を平成に置き換えてたのですが、そんなに強引で不自然な変更感もなかったです。でもやっぱ、こういう情念に満ちた事件は、暗く重苦しく殺伐とした昭和のムードのほうが合ってるかも。そして、平成に直したために裁判員裁判となっていたのが、仕方がないとはいえ何か余計な感じが否めませんでした。裁判員と家族の話なんて、必要なかったし。
 女優の演技と魅力が、予想通りとはいえ、映画版には遠く及んでなかったのも、ちょっとだけ残念でした。まあ、今の女優に桃井かおり&岩下志麻以上のものを求めるほうが酷で無理なんだろうけど…

 球磨子役の尾野真千子は、地味になった北川景子みたいな顔?なかなか熱演してました。ガラの悪いアバズレ感もよく出てた。でも、何だろう。球磨子といえばの、こいつホントは殺ってんじゃねーの?!な、限りなく黒に近い灰色感があまりなかったような。必死に無実を訴えてる姿は、冤罪なんだろうなと思わせるものがあったし。何だか冤罪と闘うドラマっぽくなってたような。なので、主題である“疑惑”の妖しさが薄まってしまった。あと、あまり性悪にも見えなかった。ただの粗暴なヤンキー女みたいだったし。毒が足りなかったせいか、怖くなかったです。でもこれは、尾野真千子の演技と個性がダメというより、脚本のせいだと思います。
 佐原役の常盤貴子、何か久々に見たけど…昔と変わらないですねえ。今でもきれい。老けない人ですね。羨ましい!演技も昔と不変。アラフォー女とは思えぬ深みや陰影のなさです。佐原は、いったい何歳の設定だったんだろ?ひょうひょうとしたキャラとして演じてたんだろうけど、ただもう軽い!不思議ちゃんっぽい言動も、ちょっと…このドラマが片平なぎさ主演の2時間サスペンスっぽくなってたのは、常盤貴子が軽すぎたからかもしれません。
 あと、球磨子と佐原の衝突に、女のイヤらしさがなくて面白くなかった。何だか今にも互いに気があって仲良くなりそうな雰囲気さえあって、とほほ。
 あと、脇役がフツーの2時間ドラマ以上に地味だった。それがこのドラマを薄く軽いものにしてしまった大きな敗因かもしれません。映画版と田村正和・沢口靖子のテレ朝版は、胸焼けしそうなほど濃ゆいメンツだったから面白かった。
 唯一、白河役の柄本明だけはさすがの存在感でした。みじめで哀れな、でも老いらくの妄念に衝き動く姿が怖かったです。そういえば柄本氏、映画版の疑惑に記者役で出てましたね。映画版、また観たくなってきました!明日レンタル店行こっと♪って、同じこと考えてる人、多いんだろな(笑)。「柳生一族の陰謀」の時もそうだったし。
 
 蛇足ですが…
 平清盛、ついにリタイア頑張って観てたんですが、あまりのキャストのショボ化&話の退屈化に、もう耐えられなくなりました。大好きな時代なのに(涙)。さよなら清盛
 今は、ぶっとびエロ昼ドラ「幸せの時間」を、寝る前に観るのが楽しみになってます♪
 
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ピン子が隣に棲んでたら…

2012-02-24 | 日本のドラマ(単発)
 スカパーでやってた土曜ワイド劇場の再放送「森村誠一の侵略夫人 “醤油貸して、金貸して! 隣りの団地妻を覗いたら…”」を観ました♪
 団地で暮らす初枝は、夫の留守中にセールスマンの香川に犯されしまう。香川は客の肉体を奪い、弱みにつけこんで商品を買わせる常習犯だった。翌日、香川が死体で発見される。初枝は、団地の嫌われ者である隣人の都美子が、紹介料目当てで勝手に初枝の名前を訪問先カードに記入して香川に渡していたことを知り…
 かつての土ワイは、こんな鑑賞意欲をソソる珍・名サブタイルトルを冠した、ドロドロした人間関係を抉った濃ゆくてエロくてクオリティの高い内容の作品が多かった。今の2時間サスペンスは、安易なシリーズものばかりでつまんないです。
 80年代の2時間ドラマ独特の雰囲気が好きです。物騒で怪しい物語は、やはりフィルム撮影でないとね。ドラマ用に作ったものではない、本当に当時の人々の服装とか髪形、街や室内にあるもの(赤電話とかサラ金の看板とか)が、いま見ると珍妙、でも懐かしい。
 セールスマンに犯される団地妻って設定は、ほとんどAVですが。女のイヤらしさや悲しさ、愚かさを巧みに描いているところが、AVとは違います。勝手にジリジリと追いつめられていく女、無意識にジワジワと追いつめていく女のやりとり&暴走がスリリングです。
 このドラマの面白いところは、初枝の激しすぎる思い込みと、それを助長する都美子の無神経さが絶妙に絡んでるところ。初枝だけでなく、視聴者も都美子が初枝を脅迫しているようにしか見えない思えない。都美子は初枝を脅迫してるのか、それとも単に無神経でお節介なだけなのか。そこが殺人事件よりも不可解な謎となってます。犯人の正体も、意外と驚かされます。
 都美子のタチの悪さって、本人は初枝に対して何もかも善意と好意でやってるところ。自分が初枝を追いつめてるなんて夢にも思わず、逆に初枝を助けてると信じてて、ますます初枝を窮地に追いやってしまう鈍感さと独善は、どんな悪意よりも怖い。亭主を愛していて尽くしてるところが事態を悪い方向に向かわせてしまうなど、ほんと因業な女な都美子です。
 このドラマ、何つっても都美子役の泉ピン子が最高です。ワタシ的には、渡鬼よりもこっちのほうがピン子の最高傑作。まさにピン子のために作られたキャラ。森村誠一はピン子を想定して執筆したとしか思えない。それほどドンピシャすぎるハマり役です。
 こんな隣人、最悪~!な都美子を、水を得た魚のように、地のように演じてるピン子。図々しくて詮索好きでガメツくて、他人の生活や心ににズカズカ“侵略”してくるピン子、ほんとにムカつくし怖い!けど、どこか笑える。イヤな女をバイタリティあふれた笑える女に見せてしまうなんて、まさにピン子の真骨頂。ピン子にしかできない芸当です。それと、まだ30代のピン子は、ブサイクだけど愛嬌があってなかなかチャーミングです。
 ピン子のせいでレイプされるわ殺人事件の容疑者になるわノイローゼになるわ、さんざんな目に遭う可哀想な美しい団地妻役を、懐かしの結城しのぶが好演。かつての2時間ドラマのワケアリ美女といえば、結城しのぶ。追いつめられる風情も、悩ましく美しい。レイプシーンもエロいです。結城さん、最近お見かけしませんが、ご壮健なのでしょうか。
 レイプ魔セールスマン役、牧伸二の脂ぎった卑劣漢ぶりも笑えます。初枝の夫役の伊藤孝雄が男前でした。
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恋の足音だけは聞こえる

2012-01-10 | 日本のドラマ(単発)
 新春スペシャルドラマ「花嫁の父」を録画してまったり鑑賞。
 新潟の山古志で牛を育てている里志は、娘の美音と老父の三人で暮らしている。聴覚障害のある美音は婚約者と破談となり、東京へ傷心旅行に出る。彼女は浅草で船頭の青年・丸と惹かれ合うようになるが…
 うう~ん?爽やかな良い話、それだけ、で終わってしまった感じです。聴覚障害がほとんど枷になってなかったせいか、苦労や悲しみを乗り越えて恋が成就、な感動がなかった。二人が恋に落ちたのは聴覚障害のおかげとも言える。神様が美音に与えたのは障害ではなく、愛し合える人と結ばれるための祝福だったのかも。
 しかし、美音と丸が恋に落ちるの、速攻すぎて当惑。相手のことほとんど何も知らないのに、特に丸なんかすぐ結婚を前提に!とか言い出したり。二人が惹かれ合う描写が希薄だったような。いや、惹かれ合うのに段階は要らないのでしょうか。それが運命というものなのでしょうか。用心深い私でも、運命の相手と出会ったら何も考えずに突っ走ることができるのでしょうか。
 主役3人に、あまり共感と魅力を感じられなかったのが、いまいちドラマに感情移入できなかった要因でしょうか。
 里志は、いい人なんだけど、何だかおっさんなのに妙に少年っぽい性格と言動が、ちょっと気持ち悪かった。アニメ調の紙芝居で自分の恋愛を娘に説明するシーンとか、微笑ましいどころかいい年したおっさんが何してんの、と引いてしまった。
 美音も、何か不思議ちゃんっぽい行動が、ちょっと…浅草でトラブって丸の家で世話になるくだりとか、小学生でもしない非常識さ。知的にもちょっと障害があるのかと疑ってしまった。
 丸みたいに、優しくて素直で純真で善良な青年、いまどき本当に生息してるのかなあ。天使みたいなキャラで、返ってリアリティに欠けていた。思い込みが激しそうで、間違った方向に行けばストーカーになりかねない直情さは、イケメンだったから可愛く思えたが。生れた子供に障害があったらどうする?と里志に問われ、長生きします、心配で死ねません、という丸の答えが、このドラマで最も感動的でした。あんなことをサラリ言われたら、私が里志なら号泣して仏さまのように丸を拝み倒すことでしょう。美音のために手話を独学する丸ですが、覚えるの早っ!わしなんか一年以上勉強してるのに、いまだに相手の手話が読解できない。
 あと、新潟と東京の距離感のなさが不思議だった。めちゃくちゃ気軽に素早く行き来してるし。ちょっと隣町まで電車で買い物、みたいな感じ。丸なんか、オートバイで往復してたし。しんどそ~
 里志役の柳葉敏郎、若く見えるので何だか年頃の娘がいる親父っぽくない。元アニメーターという設定にも違和感。
 美音役の貫地谷しほり、ちょっと苦手なんですよねえ。ねちゃ~じと~ってした感じとか、不思議ちゃんっぽい表情や上目使いの目とか。ギバちゃんとは、父娘というより年の離れた夫婦に見えた。
 このドラマを観たのは、もちろん丸役の向井理目当てさ♪

 いや~おさむっち、やっぱカッコカワイイですね~顔、ちっちゃ!貫地谷しほりより、おさむっちのほうが顔は女の子らしくて可愛い。足、長っ!背、高っ!素朴で温かい下町の好青年役には、ちょっとカッコよすぎる。船頭してる時の半被姿も、プロポーズしに行く時に来てたコート姿も、結婚式でのタキシード姿も、めちゃいけ。何着ても似合うんだよ。頑張って三味線を弾いてましたが、どんな役しても浅草ではなく横浜って雰囲気が、良くも悪くも向井理って感じです。
 里志の父役に橋爪功、丸の両親役にベンガルと松金よね子、里志が恋する熟女役に余貴美子など、脇役の俳優陣がシブい実力派ベテランぞろいでした。特に余さん、疲れた色気のあるワケアリ女やらせたらやっぱ天下一品。けだるくタバコ吸う姿に、女の哀愁が滲んでて素敵でした。
 
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時代遅れの男になりたい

2011-02-27 | 日本のドラマ(単発)
 テレビ朝日のスペシャルドラマ「遺恨あり 明治十三年 最後の仇討」を、録画してまったり観ました♪
 江戸城の無血開城直後の九州・秋月藩で、開国派の臼井亘理が攘夷派に暗殺される。臼井の息子・六郎は、復讐を誓いながら成長。明治維新後、東京で仇討ちの機会をうかがい続ける六郎だったが...
 赤穂浪士に代表されるように、侍の時代では美徳とされていた仇討ちも、明治になると野蛮な犯罪となってしまう。滅びゆく武士の価値観を哀切に描くというより、復讐や仕返しなど虚しいだけ、恨む相手を殺したからといって何のメリットもない、憎しみの連鎖を赦すことで絶とう、という現代へのメッセージ的な内容のように思われました。
 仇討ちだけのために生きてる六郎の姿に、人を恨み憎むことって不幸なことなんだなあ~と怖くなりました。が、憎悪ってとても人間的でもあるよなあ、とも。私だって、愛する人が無残で理不尽な形で殺されたら、加害者への復讐を考えるでしょう。もし私に幼い娘がいて、山口母子殺人事件や木下あいりちゃん事件みたいな悲劇に襲われたら、ぜったい卑劣な鬼畜を赦さないし、何年かかっても待ち続けて復讐するかもしれない。感情的!と蔑まれても、そんなの関係ねぇ(死語)!偉い人権家の人たちって、自分の愛する人が惨殺されても冷静でいられるのかなあ。いられたら、怖い人たちだと思う...
 篤姫とか江とか、おかしな時代劇ばかり観てる最近なので、こういう真面目で硬派な時代劇は返ってとても新鮮で面白かったです。キャストも良かった。
 六郎役の藤原竜也、何だか昔より可愛くなってる?すごい童顔だけど、暗い情熱を秘めた青年を、凛々しく男らしく熱演してて、すごく魅力的でした。動きや口調がちょっと演劇的でしたが、時代劇なのでそんなにヘンではなかった。維新後の髪型と袴姿が可愛かったです。
 竜也くんもすごく良かったけど、仇である一瀬役の小澤征悦が、超カッチョE~
 
 維新前の侍なオザユキも素敵でしたが、維新後の洋装のオザユキはさらにイケイケな男前!スラリとした長身に、クラシカルなスーツが超似合う!ワイルドだけど品があって、ほんと惚れ惚れぜひ三島由紀夫の「鹿鳴館」をオザユキ主演で!いや、もう少し貫禄がつけば、風貌からして明治天皇も演じられそう!

 ともあれ、どんどんますますE男になってくオザユキ。一緒に観たmy motherも、LADYを観てるM子も、すっかりオザユキファンになってるし。けっ!今さら何って感じ♪
 執拗にオザユキを追うストーカー竜也くん。今にもキス&抱擁しそうなほど激しく熱く死闘するオザユキVS竜也くん。ちょっとYAOI心をもソソる二人でした♪

 六郎が師事する剣豪の山岡鉄舟役は、北大路欣也。さすがの貫禄&存在感&演技ですが、キンキンちょっと最近働きすぎ!でも、主役に拘らず若手育成的な役割を積極的にこなしてるのかな、と思うと尊敬します。ただ単に、ガツガツ稼いでるだけかもしれんが。上半身ヌードまで披露するサービスも。ご老体にしてはレスラーのようにマッチョでビツクリ。
 六郎を献身的に支える女中なか役は、ゲゲゲの女房こと松下奈緒。デカっ!巨女は時代劇、似合わないよ...それに彼女、老けて見えますよねえ。竜也くんより年下とは信じ難い。
 トンデモなスウィーツ学芸会時代劇は、もう食傷気味。ちゃんとした俳優を使った良質の時代劇を、もっと観たいです。

↑オザユキ、「ラスト、コーション」のトニー・レオンとか、「ハッピーエンド」のチュ・ジンモがやったような濡れ場に挑戦してくれないかな♪

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安兵衛ふたたび

2010-12-29 | 日本のドラマ(単発)
 クリスマスに放送されたテレビ朝日のスペシャル時代劇「忠臣蔵 その男、大石内蔵助」を録画して、まったり観ました♪
 日本の年末の風物詩、忠臣蔵。ストーリーなどは、今さら説明する必要はありますまい。誰が大石内蔵助や浅野内匠頭を演じるのかが、時代劇ファンにとっては最大の関心であり、視聴させる重要なポイントとなります。今回、主人公である大石内蔵助を演じたのは...田村正和!
 えー!?な、なぜ?!あ、いや、別に田村正和が嫌いというわけではないのです。ただ...田村正和って、もうお爺さんじゃん?大石内蔵助って、男盛りの壮年ってイメージなので、すんごい強引感、すんごい違和感!最近のCMとか、ちょっと前に観た「疑惑」とかで、田村正和の老人化を目の当たりにしてきてるので、大丈夫なのかなあ、そんなに無理してまた老体にムチ打たなくても、と余計なお世話な心配をしつつ、おそるおそる観た今回の忠臣蔵...予感は見事に的中していました 
 マサカズ内蔵助、すごいメイクで顔だけは作ってましたが、声や動きが老人そのもの!台詞、何言ってんのか解からないことも。あのボソボソ声も、昔なら独特の魅力になってたんだろうけど、今となってはお年寄りの弱々しく不明瞭な独り言にしか聞こえなくて。歩き方も、何だかヨボヨボしてて危なっかしかった。そのせいか、ほとんど動くシーンがなかったような。メイクで固まった顔で、座ってるだけ。花魁と遊ぶシーンなどは、ほんと認知症老人みたいでヤバかった。マサカズさん、もう無茶はよして年相応な役を甘受しようよ。

 今回の内蔵助、ほんと何もしないの。座ってるか寝転んでるだけ。しんどい汚い細かい仕事は、ぜんぶ他の若い赤穂浪士にやらせて、討ち入りの時も太鼓叩いてるだけ。最後、吉良上野介を討つというオイシイところだけイタダキ。こんなに魅力を感じなかった大石内蔵助、初めてでした。
 忠臣蔵を観るたびに思うのですが...浅野内匠頭や赤穂浪士よりも、討ち入られる吉良上野介の家臣のほうが悲劇的。殺されるのが吉良だけならいいのだけど、何の落ち度もないのに吉良家の家臣というだけで、赤穂浪士たちにブっ殺されていく姿は、理不尽な惨状としか映りません。
 そもそもなあ。浅野内匠頭がもっと我慢強い男だったら、悲劇は起きなかったはずですよねえ。ちょっとイビられたり侮辱されたからって、無分別にキレんなよ。あんな辛抱の足りん短気な夫・上司をもった、奥方と赤穂浪士が可哀相。
 キャストは、かなり豪華だったような気がします。特にベテラン組が。田村正和、岩下志麻、北大路欣也、西田敏行、松平健が同じドラマで競演なんて、私が子供の頃には考えられなかった。吉良上野介役が西田敏行というのは、なかなか意表を突いてて面白かったけど、釣りバカ日誌のハマちゃんにしか見えない西田さんなので、ほとんどコメディでした。ラスト、往生際悪く内蔵助を刺そうとするところなど、笑いを狙ってるとしか思えなかった。吉良上野介役は、やっぱもっとネチネチ陰湿で意地悪で上品な味わいがないとね。
 浅野内匠頭役は、玉山鉄二。

 浅野内匠頭は、若い美男子が演じるというのがお約束。市川雷蔵とか少年隊のヒガシとか、きれいな殿様ぶりでした。玉鉄も、なかなかの端麗さで悪くなかったです。松の廊下での装束姿の、清爽な貴公子ぶりも素敵でした。ただ、演技がちょっと。発声とか所作に、あれれ?っと思ってしまうことが何度か。オロオロした感じが、かなりヘタレっぽかったのも気になった。
 赤穂浪士の一人、堀部安兵衛役は、小澤征悦

 数年前のNHK時代劇「堀部安兵衛」で、タイトルロールを堂々と演じてたオザユキ、同じ役を他局で再演です。今回は脇役でしたが、出番は多くて準主役級の扱い。いつもと同じ熱血漢侍役を、いつもと同じ演技で演じてたオザユキでした。そんなオザユキも可愛いけど、たまにはラブシーンとかあるアダルティな役も演じてほしいなあ。
 あと、赤穂浪士のメンバーの中に、石垣佑磨もいたのが嬉しい驚きでした。ユーマくん、ふくまる旅館では西田さんとは父子だったのに。何て因縁なめぐり合わせ(笑)。
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学校に死ねと教わった

2010-08-22 | 日本のドラマ(単発)
 終戦記念日ドラマその2は、NHKの「15歳の志願兵」。
 戦時下の愛知。名門の旧制中学校愛知一中にも、海軍は航空兵不足の解消のため飛予科練習生の志願者数を強制的に割り当ててくる。そんな中、3年生の正美は、親友の光男と将来や文学について語り合う時間を大切にしていた。志願者の少なさに業を煮やした軍部は、学校に生徒への強制指導を命じる。軍人や教師たちが熱弁する戦争体験や愛国主義は、光男をはじめ生徒たちを志願へと導く。正美もその中の一人だったが...
 TBSの「歸國」は、ヘンなドラマだなあ~と苦笑(失笑?)するばかりでしたが、このNHKのほうは胸を衝くドラマでした。
 感動で涙、という内容ではなかった。ただもう怖かった...純真で聡明な少年たちを、お国のために死ね!と説得する教師たち。もう死ぬしかないという袋小路に追いつめられ、そして学友たちを追いつめる少年たち。子供たちを行かせたくないけど、どうすることもできない親たち。まさに狂気的な時代だなあと戦慄!輝かしい将来が待っているかもしれない、日本の未来に貢献するかもしれない優秀な少年たちを、弾丸同然な存在にして使い捨てにするなんて、今さらながらに戦争の理不尽さ、意味のなさを痛感しました。

 道場での生徒説得シーンが圧巻。息苦しくなるほど、生徒たちの緊迫感や高揚感が伝わってきた。決起した少年たちの血を吐くような台詞『皇国に生をうけた意味がやっと分かった。それは、陛下のおんために死ぬ喜びだ!!』『国が僕の血を欲するなら、いっさいの我執を捨てて潔く死にたいと思います!!』『すべての夢を捨てます!!あらゆる人生設計を捨てます!!すべてを大君と祖国のために捧げます!!』こんな激烈悲壮な台詞を、ティーンの男の子が口にするなんて!自由な青春を謳歌できる今の少年たちって、本当に幸せだと思いました。のんきで遊惰なバカ大学生である甥のダミアンやその友人たちなど、たまに南北の軍事境界線に送ってやりたくなるけど...
 私は少年たちより彼らの親に近い年齢なので、愛する子供たちが死地に赴くのを黙って見送らねばならない悲劇に、暗澹となりました。私だったら、頭がヘンになるかも。子供を死なせたくないと口にすれば、非国民扱い。慈しみ育てた子供に、国のために死んでこい!なんて言わねばならないなんて、胸がズタズタになりそう...
 このドラマ、キャストが本当に素晴らしかったあぁあ~
 正美役は、ぎゃああぁあ~my lovely boy 池松壮亮

 壮ちゃま、やっぱ天才俳優だわ。もうね、食い入っちゃう、見入っちゃう。ぜんぜんオーバーな演技なんかしない、表情も動きもすごく静かなのに、内にあふれる感情とか葛藤が、ひしひしと伝わってくるんですよねえ。ほんと惹き込まれる。一緒の画面に出てるベテラン俳優が可哀相なほど。見た目はきれいだけど演技は学芸会、大仰な熱っぽい演劇調で演技派気取り、コスプレにすぎないのにカメレオン俳優だとか自称他称してる俳優とは、完全に一線を画してます。子役時代から末恐ろしい子だとは思ってたけど、20歳になってますます驚異的な俳優になっちゃってる壮ちゃまです。
 20歳で15歳役の壮ちゃまですが、顔がまだ幼いので違和感ぜんぜんなし!でも、体が!ボート部の練習後に川で仲間と裸で戯れるシーンと、身体測定のシーンで脱いでるんだけど、おお~!?す、すげーいい体やんけ?!

 胸板が厚い!厚すぎ!ランニングシャツ姿の時の、引き締まった太い腕も素敵すぎ!食糧難な戦時中の15歳の優等生が、あんなナイスバディなわけないだろ~!とは思いつつ、あどけない素朴顔とアンバランスな肉体美に、抱いてー!と取り淫し、じゃない、見惚れちゃいました♪スポーツマンの壮ちゃま、相当鍛えてるんだろーな。いつかはラブシーンで有効活用してほしい!ともあれ、子役は大人になると残念な完成形になるのが一般的ですが、壮ちゃまはルックスもアゲアゲ方向、という稀有な成長を遂げてます。

 あと、卓越した演技力とイケてる見た目だけでなく、品と知性、優しく強い男らしさ。他の俳優にはない壮ちゃまの魅力です。囁くような、でも凛とした声も大好き!
 光男役の太賀も感嘆ものでした。彼、このドラマで初めて知ったのですが、イモイモしくて男らしくて、かなりタイプかも悲壮だけど湿っぽくない、明るいけど繊細な演技も秀逸でした。光男と正美が、もうちょっとBLっぽかったら、ほんと言うことナシだったんだけど。
 一中の卒業生の軍人役、福士誠治も超カッコよかった~
 
 ガッチガチの皇国軍人で、後輩たちを鋭く熱く扇動する福士くん、前から思ってたけど、ちょんまげだけでなく軍服も超似合う~!「歸國」のオグリン&おさむっちはほとんどコスプレだったけど、凛々しい昭和顔の福士くんは軍服も軍人用語も怖いほどジャストフィット!演説シーンも、なかなか鬼気迫ってた。福士くんには、三島由紀夫の「奔馬」の主人公、勲を演じてほしい!と、あたらめて熱望!
 とまあ、ホストかチンピラかオカマ、いい年して子供っぽい軽薄な男タレントばかりが跋扈しウンザリしてた中、久々に男らしい若者の魅力に酔うことができたドラマでした。
 正美の父役の高橋克典が、ちょっと...彼、男前だとは思うけど、シリアスすぎる役にはそぐわない軽さが。サラリーマン金太郎、只野係長にしか見えないもん。悲痛な表情とかも、いかにも頑張って演技してますって感じで、わざとらしく見えて仕方なかった。壮亮との演技力の差が、可哀相なほど歴然としてた。
 ベテランの中では、体育教師役の平田満が印象的でした。暗い目つきで淡々と生徒たちを戦争へと駆り立てる様子が、不気味で怖かった。光男の母役、夏川結衣も好演。恰幅がよくなって、すっかりキレイなおばちゃんって感じになってる夏川さんです。

 ↑よい作品を選んで、ますます役者として成長してほしい二人
 撮影中に20歳になった壮ちゃまもう彼と恋愛しても淫行になりません♪ホリプロに移籍した壮ちゃまは、この秋ついに民放の連ドラに初出演日テレの「Q10」、主役の男女は...誰?!調べてみたら、げっあの気持ち悪いガムのCMに出てる、亀虫の弟みたいなチビで貧相なオカマっぽい男子&AKB?!うわー!キツそ~ドラマの内容も、オコチャマ系みたいだし壮亮の無駄づかいになりそうな悪寒、じゃない、予感。でも、壮亮目当てで観るつもりです♪頑張れ壮ちゃま
 
 



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真夜中の英霊

2010-08-19 | 日本のドラマ(単発)
 終戦記念日ドラマを2本観ました...
 まずはTBSの「歸國」。
 真夜中の上野駅のホームに、戦火に散った英霊たちが降り立つ。彼らはそれぞれ、思いを残した場所や人のもとへ向かうが...
 うう~ん。何か変わった感じのドラマでした。舞台劇っぽいというか。ファンタジーすぎて感情移入できなかった。それと、話があっちこっちに飛びすぎ。もうちょっと登場人物を絞ってほしかったかも。
 戦争の悲劇を描くより、現代の文明や医療、精神を批判する内容?英霊たちが、今の日本&日本人を見て憤慨したり嘆いたり、俺らのときは良かった、正しかったと意見するのですが...戦前戦中の価値観に戻るべき!と言われてるようで、ええ~それはちょっと...と引いてしまった。確かに今の日本はダメダメかもしれないけど、怖い思想や制度を強いられてた昔よりは、はるかに幸せだと思うのです。端々に感じられた説教調が気になった。今の若者は、説教なんかしても鼻白むだけ。いっそコメディ調にしたほうが、若い子も楽しめて理解もしやすかったのでは。
 突っ込めばキリがないほど、???な部分がありすぎるドラマでした。英霊列車は、毎年来てるの?英霊が見える人と見えない人がいるのはなぜ?英霊が人間を刺し殺すというトンデモなシーンには、呆笑!真夏に起こる謎の怪死事件は、英霊の仕業なのかもしれませんね(笑)。
 とにかく、舞台のノリに困惑当惑。あれについていけず、途中で脱落した視聴者も多かったのでは?私もキツかった。演劇調の演技も超苦手。
 キャストは豪華というか、ユニーク+おいしい面々。
 浅草出身のおっさん兵士役のビートたけし、バラエティとかの彼は好きだけど、俳優としては???でも、特異な存在感があります。たけしと小池栄子が兄妹って、ちょっと強引。でもあの妹、ひとり息子を殺した兄にありがとう~♪って...いくら冷たい息子だからって、母親なら絶対死んでほしくないはずだよなあ。同じ幽霊になって、伯父さんに殴ってもらってありがとう~♪な息子も、何だかなあ。わけがわからん。
 上官役の長渕剛は、十数年ぶりのドラマ出演だとか。家族ゲームとか、いい味だしてましたよね。懐かしい!何か実際にも軍国主義者、右翼っぽい長渕なので、ちょっとヤバい感じがしないでもなかった。
 元チェロ奏者の少尉役は、小栗旬。

 久々に見たオグリン、もうイケメン売りはキツい顔になってますねえ。梶原景季役とかコナン役のオグリンは、カッコカワいかったよなあ。個性派な俳優になってきてるとは思うけど。目と声がきれいで好き。
 元美大生の少尉役は、向井理

 こんなところにまで出てる~な過労ぶりが、ちょっと気がかり。おさむっちの心身もだけど、出すぎると反感&飽きられるのでは、と心配。厳しい表情、男らしい怒声など、軍人おさむっちは新鮮でカッコよかったです。シリアスすぎる役だと、やっぱ演技あんまし巧くないなあ、とも思ったがラブシーンもあり。女優ではなく、おさむっちに裸になってほしかったが(笑)。

 イガグリ頭が可愛かったオグリン&おさむっち。でも、どっちも平成顔というか、雰囲気にも昭和臭が全然ない。戦中の軍人にしては、背が高くてスタイル良すぎ。どうでもいいけど、たけしみたいなおっさんも、オグリン&おさむっちみたいな青年と最前線で戦う軍人になれたの?
 ARATAと生瀬勝久、どっちも良い俳優だと思うけど...俺の演技を見よ!巧いだろ?な、演技派だろ?な押し付けがましい演劇調演技が、暑苦しくて鬱陶しかった。
 
 ↑労働基準法違反的にコキ使われているムカイリー。事務所さん、また彼が追突事故なんか起こさないよう、しっかり面倒みてあげて!
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ゲゲゲの文豪OSAMU

2010-08-05 | 日本のドラマ(単発)
 向井理主演のBS-TBSドラマ「BUNGO 日本文学シネマ 黄金風景」を観ることができました♪
 津軽の名家・津島家の幼い子息修治は、グズな女中お慶を家来のように扱い、心ならずも彼女の心を傷つけてしまう。成長し、売れない作家・太宰治として荒んだ生活を送っていた修治は、お慶が結婚して幸せに暮らしていると知り動揺するが...
 うひょ~!おさむっち、か、可愛い好青年役じゃないおさむっちって、初めてかも?無精ひげ、髪はボサボサ、だらしなく着崩れた着物、グダグダフラフラな酔っ払いぶり、どれも新鮮でキュートでした

 情けない男をなかなか熱演してたおさむっちですが、太宰治っぽい暗さとか破滅感ってのは、全然なかった。だいたい、あんな健康的な美肌したアル中、いねえよ。お坊ちゃんな大学生が、失恋してヤケになってる、みたいなレベル。荒廃じゃなくて、ただのヘタレ。爽やかで優等生っぽい理に、心に闇と狂気を抱えた作家役なんて、荷が重過ぎるでしょ。何かのために身を滅ぼすなんて愚かなこと、僕は絶対しません!みたいに理性的で、破綻したところなんか微塵もなさそうな理っちだもんね。そこが彼の魅力であり欠点でもあるんだけど。
 太宰治の役は、演技力が自慢の俳優なら、気が滅入るほどの陰鬱さや神経症っぽさで演じるんだろうけど...そんなのって大概、俳優の自己満足で終わるもんね。おさむっちぐらいの演技力が、ちょうどいいんだよ。見てらんない!な超絶大根でもなく、すげー!と圧倒され感嘆する演技派でもなく、何やってもカッコカワいい~な理っちが好きです。
 どんなにズタボロを装っても、まったく薄汚れ感がない理っち。だらしない着物姿も、何か現代的でオサレでした。着替えシーンでサービス脱ぎあり。昭和初期の下着姿が可愛かったです。髪ボサ、着物、知的な優男な理っちを見てて思った。彼、金田一耕助役もイケるんじゃない?と。爽やかな理に、おどろおどろしい殺人事件を解決してほしいな♪
 お慶役は、なぜか優香。ちゃんとした女優を起用してほしかった、と観る前は思ったけど、意外と悪くなかった。女優ぶってるCMタレントより、演技は巧いのでは?今にも志村けんが出てきそうなコントっぽさはトホホでしたが。修治の子ども時代の子が、すごく可愛かったです。ガキンチョなのに、今にもお慶を押し倒しそうな男っぽさに萌えました(笑)。
 ついでに、BeeTVの携帯ドラマ「Sweet Room バースデー」も観ただよ♪

 オムニバス形式のドラマで、第一話に理っちが主演。遠距離恋愛になる前に、ホテルのスウィートルームで愛し合う恋人たち、といった内容ですが...ただイチャイチャベタベタしてるだけで、キモいサムい!ちっともエロくないし。おばさんの妄想、もしくは安い女性誌の陳腐な読者体験談、みたいだった。

 でも、おさむっちは超可愛かったですラブシーンも裸も、頑張ってました。あんな彼氏ほしいです。ドラマではスウィートすぎるエッチでしたが、実際の理っちは淡白ていうか冷たそう(笑)。

 おさむっち、過労死が懸念されるほど働いてますよねえ。いっときの瑛太とカブります。ゲゲゲの女房に続いてNHKは、来年の大河ドラマ「江」でもヒロインの夫役に彼を起用!二代将軍の徳川秀忠を演じる予定の理っち、初めての時代劇が楽しみですね。今月はTBSのスペシャルドラマ「歸國」で彼に逢えます♪秋公開の2本の映画は、共演者も内容もビミョーすぎる...
コメント (11)
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