まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

夢寐だも逃れられない

2007-05-06 | スペイン映画
 早いもので、GWも今日でc'est fini...気も早く、もう夏休みに思いを馳せている人も多いことでしょうか。
 私は例年通り、平常の日々と何ら変わらぬ連休を過ごしました。でも、今年の夏休みには、ひょっとしたらひょっとする、ビックなイベントを計画中!早く確定化して、ここで自慢たらしく発表したいです♪青い夏のトキメキの中で、瞳そらさなで~♪なトロピカル☆ヴァケーションが、私を待っている(かも)!
 
 「ユートピア」
 予知能力者が集う“ユートピア”の一人である主人公が、邪教グループに捕らわれた女性を助けようとするが...
 「カルメン」でmy イケメンレーダーをビビビと感知させた、アルゼンチン俳優のレオナルド・スバラグリアが、やっぱE男ラテン男だけど、濃さが適度なのが味わいやすい。ガエルとかロドリゴ・サントロと同系列?ちょっとだけ、ガエルに似てるかも。身長が伸びて、オトナの男っぽくなったガエルって感じ?映画の中の動く彼は、なんとなくガエルにカブるんです。「カルメン」の彼のほうが、ガエルに近いかも。
 スバ、寝ても覚めても襲ってくる恐ろしい予知夢に、身も心も苦しめられる青年を、なかなか熱演しています。「カルメン」の時ほどセクシイフェロモンはなく、かなり繊細で暗いムード。スゴい美男ではないんだけど、アップになったスバの悩ましげな顔は、濃さと甘さがほどよくブレンドされていて、ほんと素敵です。クチャっとした笑顔も、可愛い。
 
 それにしても、未来の良いことや幸せなことが分かる予知夢ならいいけど、悪いことや不幸なことしか見えない予知夢なんて、イヤだ~!絶対あんな能力ほしくない!何とか助けなきゃ!なんて正義感や、助けられなかった時の罪悪感も、精神的に重過ぎるだろうし。ユートピアの仲間の一人が、発狂して爆弾自殺したのも、解かるような気が。抱えて生きていくには、しんどい能力です。
 映像やシーンも、かなり凝っていて面白いです。ちょっと才気走りすぎな感じが、なきにしもあらずですが...
 主人公の仲間の一人として、フェレ・マルティネスが登場。
 
 映画の中では、スキンヘッドの見た目だけでなく、ネクラっぽくてキョドった様子も怪しい、けど何か可愛いフェレちんです。
 爆弾自殺のせいで妻子と自分の視力を失い、復讐に燃える盲目の刑事役のチェッキー・カリョが、シブい好演。自国フランスだけでなく、いろんな国の映画に出てくる彼みたいな役者こそ、真の国際俳優というのでは。日本の某男優・女優は、1・2作のハリウッド映画に出ただけで、国際スター気取りですが...
 あと、邪教グループも、濃いけどナニゲに男前ぞろいだったような?
 スバの新作のひとつ“Salvador”主演は、これまたmy dear ダニエル・ブリュールスペインで最後に絞首刑となった政治犯役がダニブリュで、スバは拘置所の刑務官役。観たいなあ。ダニブリュは、ドイツ人とスペイン人のハーフなのでバイリンガルな上、英語も上手!カッチョE~!
 そうそう!ダニブリュは、何とマット大西のボーン最新作に出演してるらしい!ガエルがオファーを断ってガッカリしてたら、ダニブリュ登板!これも早く観たい~!ちなみに、ガエルっちとダニブリュは同い年、花の78年組
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女の情に蛇が棲む

2007-04-04 | スペイン映画
 けだるい春の午後。仕事の合間に、まったりhaving a break....かったるさに、おのずと会話もユルい内容に。最近、ウップス!ついやっちゃった~!ってコト、ある?
S美『ポテチのバカ食い。何か時々、死ぬほど食べたくなるんです』
K『俺は、休みの半日以上、マン喫で潰したことですかね』
私『わしは、そうじゃのお。またデパートのトイレから、トイレットペーパーを持って帰ってしもうたことかのお。もう癖なんです。私のこと、便所ウィノナ・ライダーって呼んでいいよ...』
K『Y、おまえは?』
Y『夢精!』
 いっせいに、飲んでたコーヒーを噴き出す私たち。おいおいっ夢精って!相変わらず空気を読まん奴じゃ!でも、またオイシイところを不思議くんに持っていかれ、a little くやP私なのだった。

 「女王フアナ」
 大航海時代のスペイン。実在した女王フアナの、狂気にも似た愛の物語。
 夫王を熱愛するあまり、常軌を逸してしまうフアナの言動が、イっちゃってて恐いというより、笑えます。
 清純な乙女だったフアナが、夫と契りを交わした途端、色狂いの淫婦に変貌!いつでもどこでも、彼とヤリたがる発情っぷり。そんな女房にドン引き&辟易して、もともと女好きだった夫は、女官や娼婦と浮気。それをフアナが黙って見過ごすわけもく、夫と愛人の密会部屋に乗り込んで、房事後のベッドを犬のようにクンクン嗅いで、逃げた愛人を割り出し(警察犬も真っ青!)。そして、ハサミで彼女の髪の毛を無残にバッサリ切ったり。密偵に夫を尾行させるわ、ヒステリー起こしてDV(夫の首筋にナイフつきつけたり、いきなりビンタしたり)、ヘンな魔術に頼ろうとするわ、元ボーイフレンドの将校をアテ馬にして、夫を嫉妬させようとするわetc.その、寝ても覚めても夫のことしか頭にない、ぶっとび色ボケっぷりが圧巻です。
 夫以上に、いちいち付き合わされる周囲のほうが大迷惑!国政を憂い、そのことで重々しくお伺いを立てても、フアナにとっては国<夫の新しい愛人を探し出すこと。幽閉されそうな事態になっても、どーでもいいって感じで夫・夫・夫!何を言っても、聞く耳もってくれないフアナですが、今に王座だけじゃなく、夫とのベッドからも降ろされますよ!という諫言にはハっとなって、そーはさせるか!と、俄かに女王の威厳を示そうとするところが、何か笑えます。玉座よりも、夫とのベッドが大事なのね!
 王さま女王さまらしい仕事はほとんどせず、ひたすら下世話な痴男痴女の醜態を繰り広げる主人公たちは、はっきり言ってバカみたいなんだけど、その凡下同様な振る舞いに、男女の愛欲に身分は関係ないんだなあ、と共感?
 劇中、自他ともに狂った女と認めてるフアナですが、かなりエキセントリックだとは思うけど、狂ってるとまではいかないのでは。同じ恋狂い女なら、「アデルの恋の物語」のアデルのほうが、はるかに病的でアブないし。まあ、アデルもフアナも、男の気持ちなんか二の次で、独りよがりな愛に悪酔いしてるだけ。アデルはストーカー行為に、フアナは嫉妬に歪んだ自己満足、悦びを見出してるって感じ。
 完全に狂人なアデルと違ってフアナは、ただ感情が激しく、性欲が強いだけのようにも思えます。権力と重責を担う女王じゃなかったら、市井にもよくいる、単に嫉妬深い、情の濃い女性として生きられたのでは。でもまあ、あんな女に愛されちゃ、男もたまんないだろうなあ。
 フアナ役のピラール・ロペス・デ・アジャラは、可憐で清楚だけど、ちょっと地味顔。脱ぎっぷりは良かった。もしアデルの頃のイザベル・アジャーニだったら、より美しく壮絶で悲痛な、スゴい映画になってたかも。
 夫王役の俳優は、ジョージ・クルーニー似?ハンサムだけど、すげー濃い!そして、すごい肉体美でした。中世の男性は、どんな筋トレしてたんだろう。
 華美ではなく、質実剛健っぽい荘重な宮廷衣装も、印象的。

 
 

 
 
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殺人ビデオ!猟奇的な編集

2007-02-09 | スペイン映画
 職場の若い子たちと、マイブームの話になって...
 スノボとかクラッシク音楽とか株(!)とか、みんなカッコいいなあ。松さんは?え?わし?
 整体のマッサージ。朝風呂。むかしの少女漫画。
 どれも加齢臭がするマイブームなので、正々堂々と答えられない...
 そ、そうだ!コレ!これがマイブームよ♪いま、ノド飴にハマってるの。いろんなの、あるでしょ~♪っと、おもむろにカバンから、色とりどり多種多様な飴を取り出す私。へえ、可愛いブームですね!と、微笑ましがられました。我ながら、キモいブリっ子ぶりです。

 「テシス 次に私が殺される」
 「アザーズ」や「海を飛ぶ夢」など、スペインの俊英アレハンドロ・アメナバール監督の長編デビュー作。スペインでは大ヒットを記録し、当時23歳の大学生だった監督は、早熟の天才現る!と騒がれたらしい。
 映像における暴力について論文を書いている女子大生のヒロインが、実際の殺人を撮影した、いわゆるスナッフ映画のビデオを入手。犯人を探る彼女に、おぞましい猟奇殺人鬼の魔手が...
 すごく面白かったです。アメリカ映画によくある、血しぶきドバドバなスプラッターホラーになりそうな内容なのに、スリル&サスペンスでハラハラ、最後の最後まで犯人が分からないミステリーにドキドキできる、上質のサイコスリラーになっていたのは、アメナバール監督の才気ある手腕ゆえでしょうか。「アザーズ」より、私はこっちのほうが好き。
 事件の核になっている、忌まわしいスナッフ映画。人間、誰でも残酷なものへの興味は持っていると思うけど...人が苦痛を与えられている姿や、切り刻まれているのを見て、何が楽しいのでしょうか。独りで観て喜んでいるのならまだしも、それだけじゃ満足できず、実行してしまう病んだ者もいるのが、怖い。
 残虐なシーンはほとんど見せず、ギャー!!とかヤメテー!!ヒー!!ギェー!!とかいったリアルな呻き声&絶叫や、肉体を苛む凶器の音がイヤな想像を掻き立て、戦慄。視覚的にも、全てをハッキリ見せない謎めいた演出が、「アザーズ」同様、見えない恐怖を煽ります。同じブラウン管の中からの恐怖でも、リングの貞子とかは、ありえないので笑えますが、スナッフは現実的なのでゾっとします。
 ヒロインをめぐる二人の青年、イケメンとオタク、どっちが真犯人なのか。それぞれの怪しい言動や、ドンデン返しも巧妙で、観客も大いに惑わされます。
 ヒロインは、あの「ミツバチのささやき」の名子役、アナ・トレント。オトナの女性に成長した姿は、ヒョロっと細長くなった浜崎あゆみって感じです。美人ではないけど、不思議な雰囲気を醸しています。
                     
 ヒロインと一緒に事件を探る同級生のオタク青年役は、これが映画デビューのフェレ・マルティネス。スペインの秋葉男?な風貌ですが、そんなにキモくない、いや、むしろイケてます。ちょっとジョニーに見える瞬間もあったり。「シークレット・ウィンドウ」のモート先生の若い頃って感じ?キモカワイイ?オタクっぽい挙動不審さも、ガキっぽいヒネクレた口の悪さも、何だか笑えて可愛いフェレくんです。
 ヒロインが疑うイケメン役は、エドゥアルド・ノリエガ。かなり濃い目だけど、男前です。


   
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貴方をきっと虜にしてみます

2006-12-11 | スペイン映画
 ついに始まった、家族との同居生活。快適さと安全に、ほっと胸を撫で下ろした途端、恐れていたことが...
 早くも、些細なことで精神的疲労&軋轢が...神経質で小心者な私は、イライラもムカつきも、独り胸の中に蔵いこんでしまうので、ストレスは山のごとく...
 ストレスが鬱積しても、爆発できればまだいい。暑いマグマのない死火山のような私は、この先いったいどうなるのか、すごく不安です...

 「カルメン」
 ♪私の名前はカルメンです 
  もちろんアダ名に決まってます
 幼心に強烈なインパクトを与えた、ピンクレディーの歌。スゴい歌詞です。有名な歌劇よりも、カルメンといえば私、ピンクレディーを真っ先に思い出しちゃいます。
 余談はサテオキ。カルメンが本来どんな話なのかを、この映画で初めて知ることができました。
 純真で真面目な将校ホセが、魔性の女カルメンの虜になって、破滅へと堕ちてゆく...
 悪い女にハマって、道を踏み外してしまう男。古今東西・今も昔も、痴情犯罪の典型であります。女ごときで人生終わらせちゃって、バカだなあ!と嗤う反面、そこまでさせる激しい愛や情熱が、羨ましくもなります。
 この映画の主人公ホセも、最後の述懐で、カルメンを愛したことは、まったく悔いていない、カルメンのない人生をやり直したいとも思わない、と言い切ってるし。死と隣り合わせの恋、怖いけど憧れます。
 いい女との破滅願望が男にあるなら、いい男との堕落願望が女にはあります。カルメンみたいに、素敵な男をメロメロにして引っ張りまわして、怒らせて泣かせて、ひざまずかせてみたい~♪みたいな。
 ラテンの恋&セックスって、やっぱ激しく熱く濃い!
 ホセとカルメンの交歓シーンも、オスとメスって感じ。動物的でエロい。エッチも、常にカルメンが主導権を握っていて、たいていホセに馬乗り騎上位なのが、スゴすぎます。
 カルメン役パス・ヴェガの、淫らな毒婦っぷりが圧巻。脱ぎっぷりもスゴすぎ。エロすぎる裸体です。
 ホセ役レオナルド・スバラグリアが、かなりイケメン!
       
 ガエル・ガルシア・ベルナルを、大きくワイルドにした感じ?ガエル、ロドリゴ・サントロに続く、ラテンの貴公子だ!ラテン男だけど、濃さが適度なのが3人の共通点かな。スバもパス・ヴェガほどじゃないけど、すっぽんぽんに。ナイスバディです。ラテン男にしては、胸毛があんまりないのも、高得点。

 でも。純粋一途な役にしては、スバの見た目が男前すぎて、ちょっと違和感。どー見ても、逆に女をゾッコンにさせる色男だし。女をたぶらかす役のほうが、断然似合いそうだ。
 ハリウッド映画や韓国ドラマの、コーラや水道水みたいな恋愛ものに狎れた口に、こーいうアルコール特濃な洋酒を流し込むと、悪酔いしちゃいます。
 
コメント (2)
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