まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

瑛太とWAR WAR tonight☆

2007-11-21 | 日本映画
 香川県の祖母・姉妹失踪事件。このニュースをTVで観るたびに、ひょっとして...?と思ってしまう私。おそるおそるmy motherにそれを告げると、絶対そうだ!と断言されてしまいました。まあ、今のところ誰も口に出さないだけで、国民のほとんどは、そして警察も、同じ疑いを抱いてるのだろうなあ。
 こーいう疑いは危険だと知りつつ、それを一蹴にできない黒い雰囲気に、つい口さがなく下司の勘ぐりをしてしまます。千葉の母娘殺人事件も、秋田の連続児童殺人事件も、ああやっぱりだったよなあ。3人の無事と、事件の一日も早い解決を願ってやみません。

 お松の第3回独り邦画男前映画祭③
 「となり町戦争」
 のどかな田舎町。主人公は役場から呼び出され、隣町の様子を探る諜報活動を命令される。町と町が戦争を開始したと知り、にわかには信じられない主人公だったが...
 不思議な映画でした。ヘンな映画とも言える。淡々としていて、どこかシュールで不条理な雰囲気と内容は、なかなかユニークで面白いです。
 平穏で長閑で、どこが戦争中?と主人公同様、観てるほうも信じられない。でも、新聞には死傷者50人!とか、ものものしい戦争推進委員会の活動とか、主人公の周囲の人間も突然いなくなって、後で戦闘に巻き込まれて死亡したと聞かされて葬式etc.はじめは、町ぐるみの大掛かりなドッキリカメラ?かと思ってたら、マジで大変な事態になってるみたいで、実態が見えない不気味さが妙な笑いを誘います。
 となり同士が敵対したり、謀略を練って探りを入れたり、上には絶対服従・忠誠な役所職員の態度とか、まるで北と南に分かれてる某半島をパロってるような滑稽なシーンや展開に、変わった趣向の反戦映画なのかな?と思って観てたのですが、度が過ぎると戦争を茶化した不逞な内容にも感じられて、だんだん不快に。まあ、TVの「世にも奇妙な物語」を観てるつもりで、あまり深く考えずに軽く楽しめばいいのかも。
 主人公役は、久々に見た江口洋介。背が高くてスタイルが良くて、おっさん色は希薄で若々しい。昔より、何かいい感じに?何が何だかわからないまま諜報員にされて、え?え?え?とアタフタオロオロする姿が、哀れで可愛いです。でも、あの役はもっと若い男向けだったような。いくら若く見えるとはいえ、ひとつ屋根の下のアンちゃん時代とは違うもんね。もう成熟した男の役もやらないと、ほとんどキワモノ化してる織田ゆうじみたいになっちゃうよ。
 役所の戦争推進委員役、原田知世がなかなかの珍・怪演。某国の女工作員みたいな言動は、大真面目だけど何かヘンで笑えます。角川映画時代を知る者としては、さすがにオバサンになったなあ、と感慨深いものが。でも透明感があって可愛いです。諜報員就任式で、ぽかんとしてる江口を、顎で指示する時の効果音が、何か珍妙。
 この映画を観たのは、もちろん瑛太に逢いたかったから♪
           
 瑛太、なかなか出てこないのでヤキモキ。始まって約1時間経って、やっと登場。戦争には反対だけど、愛する町を守るため志願して民兵になる、原田知世の弟役の瑛太の出番は、戦争推進委員の姉に熱く反論する集会シーンと、敵地から脱出する江口を助けるシーンだけ。ファンには物足りませんが、やっぱカッコカワイイです。あんな兵士が敵側にいたら、殺さずに捕虜にしたいです。
 あと、余貴美子と岩松了が、インパクトある怪異な存在感。
 
コメント
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