出勤で家から出ると、必ずといっていいほど忘れ物を思い出して取りに戻る私。でも今朝は、いつもの2、3回ではなく1回戻っただけで済みました。
帰宅してジャージに着替えると、必ずといっていいほど後ろ前に着てしまう私。でも今日は、ちゃんと着ることができました。
箱の中からみかんと取り出すと、必ずといっていいほど腐ったみかんを取ってしまう私。でもさっきは、きれいなみかんを手にすることができました。
しょーもないことだけど、何か気分が良いです♪珍しく、Everything will be fineな予感です。
「潜水服は蝶の夢を見る」
雑誌ELLEの編集長ジャン・ドミニクは、脳梗塞に襲われ左目以外は動かない全身麻痺状態に。彼は医療関係者や家族、友人に支えられ、まばたきで意思表示し本の執筆まで成功させることに...
感動を押し売りする難病闘病お涙ちょうだいものではなく、ファンタジックで独創的な映像と演出で、人間の想像力や創造力の素晴らしさを讃えた映画です。すごく悲惨な状況にあるけど、観客に可哀相と思わせるより楽しい気分にさせてくれるユーモアの持ち主ジャン・ドミニクが、とてもチャーミングです。
ロックイン・シンドローム、という全身麻痺に戦慄!頭はしっかりしてるのに、体がまったく動かない、一言も喋ることができない、なんて想像しただけで怖くなります。絶望で死にたくなる、けど自分で死ぬこともできない、のも悲劇的な病です。想像を絶する辛さです。
ジャン・ドミニクは持ち前の感性とイマジネーションで、心だけは自由に楽しく飛びまわり、それが本を執筆にまで結びついて、悲劇の中でも希望の光を見出せましたが、彼みたいに才能がある人は稀だと思うし、ただもう自然死を待つだけの植物人間化するのが厳しい現実なんだろうな、と思うと暗澹となりました。
優しく真摯な人々に支えられるジャン・ドミニク、すごく幸せ者です。彼自身もだけど、彼のまばたきを読み取って本を書く秘書の、献身的な忍耐力には頭が下がる。まだたきコミュニケーション、はじめはさぞやもどかしいだろうな、と思ってたけど、慣れたら結構スムーズになって驚嘆。
言葉や動きって大切だな、無駄にできないな、当たり前だと思っちゃダメなんだな、と痛感しました。同時に、本当の愛情と友情には、たくさんの言葉も動きも要らないのかも、とも。
ジャン・ドミニク役で驚異の演技と存在感を見せつけたのは、フランスの人気個性派俳優マチュー・アマルリック。
日本の24時間テレビとかでの、アイドルやタレントの難病闘病のモノマネ、とは雲泥の差。特殊メイクに頼らない麻痺顔面、強烈です。あの顔のままじっとしてるだけでも大変だったことでしょう。片目だけで感情表現するところも凄かった。大きくてきれいなドングリ目の魅力と威力が活かされて、とにかく引き込まれます。マチュー(以後、まちう)って決して美男ではないんだけど、いつ見ても何か可愛いんだよなあ。007の「慰めの報酬」でも、悪役なのに何か憎めなかったし。あの黒々とした大きな瞳は、世界でも数少ない宝石のような価値があると思う。
劇中に出てくるジャン・ドミニクの昔の写真。赤ちゃんの時も幼児の時も、今と同じ顔!のまちうが微笑ましかった。まったく顔をイヂってませんね。ちなみにまちうはこの映画での演技で、「キングス&クイーン」に続いて2度目のセザール賞主演男優賞を受賞しました。
脇役陣も秀逸。特に、言語診療士役のマリー・ジョゼ・クローズと、ジャン・ドミニクの老父役のマックス・フォン・シドーが、心に残る好演を披露しています。
「夜になるまえに」も素晴らしかったジュリアン・シュナーベル監督の、芸術家らしい独特で美しい映像と演出のセンスも賞賛に値します。夜まえに出てたジョニー・デップに、当初はジャン・ドミニク役がオファーされてたとか。ジョニー版のジャン・ドミニクも見たかった、けど、ちょっとジョニーには荷が重いかも?
まちう、おぢさんなのに何か可愛い。カトリーヌ・ドヌーヴやメルヴィル・プポーと競演したアルノー・デプレシャン監督の家族ドラマ“Un conte de Noël ”は、日本ではオクラ入り?
帰宅してジャージに着替えると、必ずといっていいほど後ろ前に着てしまう私。でも今日は、ちゃんと着ることができました。
箱の中からみかんと取り出すと、必ずといっていいほど腐ったみかんを取ってしまう私。でもさっきは、きれいなみかんを手にすることができました。
しょーもないことだけど、何か気分が良いです♪珍しく、Everything will be fineな予感です。
「潜水服は蝶の夢を見る」
雑誌ELLEの編集長ジャン・ドミニクは、脳梗塞に襲われ左目以外は動かない全身麻痺状態に。彼は医療関係者や家族、友人に支えられ、まばたきで意思表示し本の執筆まで成功させることに...
感動を押し売りする難病闘病お涙ちょうだいものではなく、ファンタジックで独創的な映像と演出で、人間の想像力や創造力の素晴らしさを讃えた映画です。すごく悲惨な状況にあるけど、観客に可哀相と思わせるより楽しい気分にさせてくれるユーモアの持ち主ジャン・ドミニクが、とてもチャーミングです。
ロックイン・シンドローム、という全身麻痺に戦慄!頭はしっかりしてるのに、体がまったく動かない、一言も喋ることができない、なんて想像しただけで怖くなります。絶望で死にたくなる、けど自分で死ぬこともできない、のも悲劇的な病です。想像を絶する辛さです。
ジャン・ドミニクは持ち前の感性とイマジネーションで、心だけは自由に楽しく飛びまわり、それが本を執筆にまで結びついて、悲劇の中でも希望の光を見出せましたが、彼みたいに才能がある人は稀だと思うし、ただもう自然死を待つだけの植物人間化するのが厳しい現実なんだろうな、と思うと暗澹となりました。
優しく真摯な人々に支えられるジャン・ドミニク、すごく幸せ者です。彼自身もだけど、彼のまばたきを読み取って本を書く秘書の、献身的な忍耐力には頭が下がる。まだたきコミュニケーション、はじめはさぞやもどかしいだろうな、と思ってたけど、慣れたら結構スムーズになって驚嘆。
言葉や動きって大切だな、無駄にできないな、当たり前だと思っちゃダメなんだな、と痛感しました。同時に、本当の愛情と友情には、たくさんの言葉も動きも要らないのかも、とも。
ジャン・ドミニク役で驚異の演技と存在感を見せつけたのは、フランスの人気個性派俳優マチュー・アマルリック。
日本の24時間テレビとかでの、アイドルやタレントの難病闘病のモノマネ、とは雲泥の差。特殊メイクに頼らない麻痺顔面、強烈です。あの顔のままじっとしてるだけでも大変だったことでしょう。片目だけで感情表現するところも凄かった。大きくてきれいなドングリ目の魅力と威力が活かされて、とにかく引き込まれます。マチュー(以後、まちう)って決して美男ではないんだけど、いつ見ても何か可愛いんだよなあ。007の「慰めの報酬」でも、悪役なのに何か憎めなかったし。あの黒々とした大きな瞳は、世界でも数少ない宝石のような価値があると思う。
劇中に出てくるジャン・ドミニクの昔の写真。赤ちゃんの時も幼児の時も、今と同じ顔!のまちうが微笑ましかった。まったく顔をイヂってませんね。ちなみにまちうはこの映画での演技で、「キングス&クイーン」に続いて2度目のセザール賞主演男優賞を受賞しました。
脇役陣も秀逸。特に、言語診療士役のマリー・ジョゼ・クローズと、ジャン・ドミニクの老父役のマックス・フォン・シドーが、心に残る好演を披露しています。
「夜になるまえに」も素晴らしかったジュリアン・シュナーベル監督の、芸術家らしい独特で美しい映像と演出のセンスも賞賛に値します。夜まえに出てたジョニー・デップに、当初はジャン・ドミニク役がオファーされてたとか。ジョニー版のジャン・ドミニクも見たかった、けど、ちょっとジョニーには荷が重いかも?
まちう、おぢさんなのに何か可愛い。カトリーヌ・ドヌーヴやメルヴィル・プポーと競演したアルノー・デプレシャン監督の家族ドラマ“Un conte de Noël ”は、日本ではオクラ入り?