まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

トムとジェリー

2012-08-13 | イギリス、アイルランド映画
 オリンピック、ついに終わりましたね。祭りの後の寂しさ…って、実は個人的には大して盛り上がってなかった非国民な私♪まともに見たのは柔道とレスリングぐらいでしょうか。
 メダルを獲った選手も、獲れなかった選手も、ほんとお疲れさまでした。熱い真剣勝負に、心から拍手を送りたいです。
 イマイチ私がオリンピックにハマれなかった理由は…毎度のことながら、何でアンタが?な、見たくなくても追っかけてくるようにTVをつければ現れる、おかしなタレントたちのワガモノ顔な跋扈跳梁のせいです。自己主張とアクの強すぎるタレントたちのせいで、感動も薄まってしまいました。特に大物お笑いタレントSと大物アイドルN、大物司会者Oが酷かった。Sは選手そっちのけでギャーギャーうるさいし、Nはエラそうでチャラいし、Oは存在感が邪悪。3人に共通してるイヤな点は、自分は大物、何をしてもOKという傲慢な自負が透けて見えてたところ、選手より自分を主役にしようとしてたところでしょうか。彼らの前では返って選手のほうが気を使って恐縮してて、可哀想だった。
 目立ってナンボ!なタレントは、バラエティだけで頑張ってほしいです…

 「ロックンローラ」
 外国資本の土地開発が進むロンドン。チンピラのワンツーは、仲間のマンブル、ハンサム・ボブとともに不動産ビジネスで一攫千金を目論むが、裏世界を牛耳るギャングの親玉レニーに騙されて借金を負ってしまう。一方、ロシアのマフィアであるユーリと手を組んだレニーだったが、ユーリから預かった絵を義理の息子でヤク中のロッカー、ジョニーに盗まれてしまい…
 マドンナの元旦那としても有名なガイ・リッチー監督の犯罪コメディ。リッチー監督といえば、「スナッチ」もゴキゲンなクライムコメディでしたね。どんどん複雑にヤバくなっていく事態の中、必死に右往左往し闘うイケてる男たちが、ロックなノリで楽しく描かれています。話的には「スナッチ」のほうが巧く出来てるかな、とは思ったけど、この作品も小道具とか伏線の張り方とか上手で、ほほお~そうきたか、とか、なるほどねと感心することが多かったです。ユーリの絵の行方に、ニヤリとさせられます。何でもない、意味のないと思ってた人物が、意外な形で話を動かす設定など脚本が巧みです。かなりハチャメチャな展開もあり、ありえねー!とl苦笑することも多々ありましたが、まあ裏社会の物語なんて私なんかからするとハリーポッター並みにファンタジーな世界なので。あるある~なんて共感できるほうが変なのです。
 ぜんぜんカッコつけてない、むしろ滑稽な連中なのに、すごくクールに見えた男たち。コワモテでコミカルなキャラに好感。複雑に絡み合う主要登場人物は、どれもキャラ立ちしていて個性的なのですが、やはり極悪ボスであるレニーが強烈です。ほんと悪魔のように冷血で残忍な爺いなのですが、言動がお茶目で愉快。ザリガニ拷問とか非道いけど、何かバカらしくもあって笑えます。レニーを、トム・ウィルキンソンが楽しそうに珍演してます。
 この作品が「スナッチ」よりすぐれてるのは、キャストに男前・イケメンを配してるところでしょうか。スナッチはブラピしか眼中になかったし。

 ワンツー役は、ジェラルド・バトラー。ゴツくてワイルドで、相変わらずE男デカい図体でアタフタ軽快に動き回るジェリー、可愛かったです。いちおうジェリーが主役みたいになってますが、レニーなど他の野郎どもが濃ゆいせいか、そんなに主役主役な感じではないです。
 今回は、ジェリーよりも…

 ハンサム・ボブ役のトム・ハーディが目当てさ♪
 トム・ハーディ、可愛い!「ダークナイト ライジング」ほど魁夷なガチムチマッチョではなく、まだ体格がいいレベル。見た目はイカついけど、顔はイギリス人らしいというか、優しくて薄口。ハンサムなんて言葉もはや死語に近いけど、ほんとハンサムです。チンピラなのに、元高校球児みたいな爽やかくん。そして、ルックスのみならず今回のトムは、役も…
 ハンサム・ボブ、女殺しの色男なはずなんだけど、女には全然興味がなさそう。兄貴分のワンツーといる時が、いちばん幸せそうだし。それもそのはずハンサム・ボブは、ワンツーとヤリたくてヤリたくて仕方がないという、女は女でも腐女子殺しなホモだったのだ!ガーン!思いつめた表情でワンツーに『欲しいのは…あんただ』に告るハンサム・ボブの悩ましげな様子に、胸キュンキュン!いきなりの衝撃的告白に取り乱すワンツーも笑えた。ゴツい男前二人が高校生みたいに焦ったりショゲたりしてる姿、萌えました♪可哀想で可愛いハンサム・ボブにほだされたワンツー、な、何とハンサム・ボブの想いを受け入れた!?翌朝、別人のように幸せそうでハイテンションなハンサム・ボブの笑顔が、ほんとキュートの!どっちがタチ?ウケ?二人の禁断の濡れ場は省略かよ!と不満でしたが。二人だけの夜の真実は、後であらためて判明するのですが、それって腐的には物足りないけど、すごく微笑ましいです。とにかく、ジェリーに甘えたりジャレたりするトムの、弟+ゲイキャラが可愛すぎます。ホモ弁護士への色仕掛けシーンのトムは、悪い男の危険な魅力とフェロモン放出で、カッコいいです。
 「スナッチ」もそうでしたが、ガイ・リッチー監督の作品って、女っけがほとんどない野郎映画なせいか、かなり同性愛色が濃厚ですよね。といっても、精神的なものですが。リッチー監督って、精神的には男のほうが好きなんじゃないかなあ。マドンナなんて、内面は誰よりも男らしいし。
 ジェリー、トムのイキのいいハジけたイケメンぶりに萌えつつ、レニーの片腕アーチー役のマーク・ストロングのシブさ、シャープな男前ぶりにもときめいてしまいました。真の主役は、美味しいところをもってったストロング氏だったかも。

 ↑ ゴツくてカワいい、ゴツカワなトム・ハーディ

 
コメント (2)
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