まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

悪い夢ほど光る

2012-11-07 | 韓国映画
 「白夜行 白い闇の中を歩く」
 刑務所から出所したばかりの男が殺害される。警察の捜査で、被害者の元愛人が14年前の殺人事件の遺族であることが判明し、彼女の息子ヨハンの存在が浮上する。一方、14年前の事件を担当していた刑事のドンスは、容疑者の娘ジアがミホと改名し、財閥の当主と婚約していることを知るが…
 東野圭吾の原作は、日本でもTVドラマ化、映画化されました。ワタシ的にはあまり魅力を感じないキャストだったこともありスルーしちゃったのですが、この韓国の映画版は俳優陣が頑張ってると聞いたので、とりあえず観てみました。噂通り、なかなか魅力的な熱演を披露していました。

 ヨハン役のコ・ス、初めて演技をするところを見たのですが、気合いの入った熱演でした。見た目は溝端淳平+中村俊介を薄く地味にした感じ?のイケメン。すごく不幸せそうな顔とムードが、暗く重い運命を背負ったヨハン役に合ってました。ヨハンみたいな役は、やっぱ自分にとって???なルックスの男優だと、感情移入できませんよね。その点、コ・スは合格点、いや、高得点をあげていいかも。

 ポイントの高さは、やはり果敢で大胆なベッドシーンへの挑戦にあります。パトロンの熟女と激しく交わるシーン、結構ハードでエロいです。

 お尻も丸出し、鬱積した暗い熱情を吐き出すかのように、黙々と激しく熟女を責める腰や手の動きは、おお~いい仕事してるねえと感嘆しました。ギリギリの露出といい、「ラスト、コーション」ちっくなアクロバットな体位といい、細身ながら引き締まった肉体美といい、コ・スくんの頑張りに拍手したいです。

 韓国の若手俳優は、ヤルときはヤってくれますよね。日本の若手は、チャレンジ精神がなくてヌルすぎます。美しく情感あふれる濡れ場ひとつできないくらいじゃ、いい役者とはいえません!
 ジア/ミホ役のソン・イェジンも薄幸そうな美人で、役に適してました。清楚さは良かったけど、もうちょっと毒があったら、貪婪で冷酷な悪女にならざるを得なかった凄味や悲しみが出てたかも。彼女のベッドシーンは、大したことないです。
 刑事ドンハ役のハン・ソッキュは苦手な俳優でしたが、年齢を重ねていい感じに枯れて哀愁も出てきてましたね。うらぶれ感や悲壮感が、ある意味ジア&ヨハンより痛ましかったです。
 それにしても。あそこまで男に愛され守られ尽くされ、破滅までしてくれるなんて、女冥利につきるジアでした。不幸や犠牲を糧に輝く運命の女、ファムファタールって、やっぱ憧れます。
 ジア&ヨハンの犯罪は、かなり大胆というかイチかバチかな賭博的で、荒っぽく雑でもあって、これじゃあ完全犯罪は無理だろ~なかなかヨハンのシッポを掴めない韓国の警察、相変わらず無能やのお、と苦笑いしてしまいました。
コメント (4)
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