まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

モンスターズ☆ラボ

2013-06-28 | 日本のドラマ(単発)
 読売テレビの開局55周年スペシャルドラマ「怪物」を観ました♪
 刑事の香西は、ゴミ処理場の研究者・真崎が、失踪したとされる男を“亜臨界水”を使って死体ごと跡形もなく消したと確信する。そんな中、15年前の少女誘拐殺人事件の容疑者で、大物政治家の息子・堂島の政界入り阻止するため、香西は堂島の被害者である梨沙と罠を仕掛けるが、梨沙は誤って堂島を殺してしまう。梨沙を救うため、香西は真崎を脅して堂島の死体を処分しようとするが…
 真崎役は向井理で、香西役は佐藤浩市。素敵な顔合わせ、観ないわけない!
 ムカイリー、本格的な悪役は初?最新の科学を駆使して、殺した奴らの死体を文字通り“消却”しちゃうマッドなサイエンティストを、何だか楽しそうに演じてました。ムカイリーって、悪い男の役が似合うと思うから挑戦してほしいなあと願ってたので、嬉しいドラマでした。実際にも理系大学を出たムカイリー、賢そうでクールで白衣が似合ってました。不敵で不気味な薄笑いを浮かべながら、殺人と死体処理を実行するムカイリー、怖い役なんだけど…ぜんぜん怖くない清潔感あるスマートな風貌、ただもうカッコカワイい。それじゃダメなんだけどね

 とってつけたような狂ってます表情とか、いかにも演技してますって感じで不自然。真崎みたいに静かに狂ってるって役は、イザベル・ユペールとかが得意とする難しい役なんですよ。ムカイリーの演技力では、まだまだ観る者ををゾっとさせられません。私がムカイリーにピッタリで、かつ演じればハマるんじゃないかなと思うのは、悪役といっても今回の真崎みたいな狂気系ではなく、冷酷で性悪で狡猾な知的ブラック系。腹黒くて計算高い役をやってほしい。地に近い?と思うので、ハマるはず♪もちろん、愛や恋に狂ってストーカー化するような役も見てみたいです。
 香西役の佐藤浩市も、相変わらずシブくてカッコいい!最近は色気よりも、枯れゆく男の哀愁が演技にも見た目にも滲み始めて、ますます魅力的に。うらぶれ感、くたびれ感に胸キュン。真崎に踊らされて、だんだんコワレていく姿も鬼気迫るものがありました。撮影中に三国連太郎が亡くなったとか。そのせいか、暗い悲愴感や憔悴がリアルな感じでした。最近、似たような役が多いような気がするので、たまには明るい役とかする彼も見たい。

 結構トンデモなストーリーは、ありえねー!の連続&てんこもりながらも面白かったです。亜臨界水マシーンとか、SFちっくで何か笑えた。あんな恐ろしいものが、無防備に自由に使い放題な環境、ありえねー!でも、あんなキレイサッパリいろんなもの消せる道具、ほしいかも(笑)。都合のよすぎる偶然シーンが多く、真崎の狂気の原因とか、香西が梨沙に惹かれていく過程とか、はしょりすぎて納得できなかった。真崎に殺されて処分される連中が、みんなろくでもない奴らばかりなので、真崎が悪人になってなかったのも、恐怖や狂気を薄めてた。犯行が行き当たりばったりなところとか(同じマンションに住んでる人妻とその息子、あんないつ犯行をゲロってもおかしくなさそうな連中、何で助けたんだろ。バレそうになったら、あの母子も処分するつもりだったのかしらん)、雑で説明不足だったのが残念。ラストの、仲間になった?3人が並んでニーチェの言葉をつぶやくシーンとか、かなりサムかったわ。全体的に、いま流行ってるアメリカの犯罪ドラマを薄くしたみたいな内容でした。
 梨沙役の多部未華子、刑事役の栗山千明より、ワケアリ人妻役いしのようこのほうがキレイで印象的でした。あと、堂島役の要潤。彼ってイケメンなのかそうでないのか分からない顔なんだけど、凶悪変態ぶりとマヌケな死にざまが笑えて良かったです。それにしても。要潤がクレジットのトメなドラマって…
 
 ↑おさむっちは、「悼む人」に続いて「小野寺の弟・小野寺の姉」という舞台に出演。「ママさんバレーでつかまえて」や「ハングリー!」でも共演してた片桐はいりが相手役。国仲涼子なんかじゃなく、はいりさんと熱愛!とかのほうが、役者として男として一皮むけるだろうに!なんて、勝手すぎるファン心理
コメント (3)
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