まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

パンチパーマとハゲメタボ

2014-02-02 | 北米映画 08~14
 早いもので、もう2月ですね!
 ついこないだ、あけおめ!だったと思ったら、もう鬼は外~!ですもの。このままだと、あっという間に桜が咲いて散ってGW、大嫌いな猛暑の夏が来て、人生に飽き飽きする秋に愁いて、ますます独りぼっちに安らぎと幸せを感じる冬を、高速でエンドレスリピートしてるような私です。今年こそ素敵な波乱万丈がありますように!ではなく、今年も何ごともなく静かに平和に過ごせますように、と祈るようになって久しい…
 そうそう。最近、孤独な老後を少しでも楽しく送るため、独りでできるもん!な趣味を本格的に開始しました。結構ハマってしまい、調子ぶっこいて自己満足MAXな新ブログまで作ろうとしています。開店時には、ぜひお立ち寄りください♪

 「アメリカン・ハッスル」
 詐欺師のアーヴィンとその相棒兼愛人のシドニーは逮捕されるが、カジノ利権に群がるマフィアや政治家の一網打尽を狙うFBI捜査官のリッチーから、囮捜査への協力を依頼される。標的である市長のカーマインに近づくアーヴィンとシドニーだが、二人の関係に嫉妬するアーヴィンの妻ロザリンが計画を邪魔し始めて…
 今年初の映画館鑑賞となったのは、来たるアカデミー賞の最多ノミネーションとなっている話題作。ノリノリなデヴィッド・O・ラッセル監督が、「ザ・ファイター」からクリスチャン・ベールとエイミー・アダムス、「世界にひとつのプレイブック」からブラッドリー・クーパーとジェニファー・ローレンスを再招聘し、またまた全員をオスカー候補に上がらせる手腕を発揮しました。オスカー欲しいならラッセル監督の作品に!な状態です。ハリウッドのスターは、みんな監督と一緒に仕事したいのでは?
 で、どんな傑作なんだろう?と期待してたのですが…うう~ん???ラッセル監督の旧作「ハッカビーズ」や、去年の「世界にひとつのプレイブック」もそうでしたが、決してつまんないわけではないんですが、私は単純で解かりやすい笑いが好きなので、ちょっと知的レベルが高めな人でないと???な台詞とか間とかに、置いてけぼりくらってしまいました。後になってジワっと意味が推察(理解、ではない)される、そういう系統の笑い?台詞が多く、字幕を追うのも大変で疲れた。英語圏の人や英語が堪能な人だと楽しめる映画かも。あと、仕事帰りだったせいか、不覚にもちょっとだけ眠ってしまったテッド」や「REDリターンズ」も仕事帰りに観たのに寝なかった事実を鑑みると、やっぱワタシ的にはラッセル監督独特の“知的な珍妙さ”“愛すべきメンヘラ”が好みではないのかな。せっかく詐欺師が主役なのに、コンゲームをハラハラなスリリングに描くことよりも、ゲームに関わる人々の珍奇な関係を重視していたのが、ちょっと残念だったかも。音楽の使い方は、すごく良かったです。サントラとか欲しいかも。
 お話よりも、ラッセル監督作品はキャストのアンサンブル演技が楽しい。今回も、まさに“ラッセル・チルドレン”な男優女優たちが、演技と魅力の妍を競ってます。まず、アーヴィン役のクリスチャン・ベール。

 ガーン!ヅラかぶったハゲはまだしも、すごいメタボな醜悪ボディに唖然。あれ、特殊メイクじゃなくて実際に太ってるんですよね?ムキムキになったりガリガリになったりデブになったり、もはや原型不明なクリベーです。見るもおぞましい醜いオヤヂになってないのは、やっぱ顔じたいは男前だからでしょうか。詐欺師だけど、結構お人よしで優しいキャラも可愛かった。それにしても。あんな肉体改造を繰り返して、カラダ壊さないのか心配です。精神的にも悪そうだし。役者魂の壮絶さも、度を過ぎたらイロモノになってしまう。たまには素の男前なクリベーの恋愛映画とか観たいものです。 
 リッチー役は、愛しのブラパことブラッドリー・クーパー

 ガーン!パンチパーマ!でもブラパがやると、なぜかオチャメでカッコよく見える。キレやすいニューロティックな男役は、前作「世界にひとつのプレイブック」とほぼ同じ。凶暴で危険だけど、優しくてアホなところが何とも言えぬ愛嬌になってて、今回も微笑ましい怪演を披露してるブラパです。シドニーに惚れて欲情してハアハアなところとか、アホ可愛すぎ。狡猾さとマヌケさを巧みに演じ分けて、ただのイケメン俳優でないことを証明しつつ、やっぱカッコいいことも再認識させてくれてます。たまにシリアスな顔すると、惚れ惚れする美男子ぶりです。♂フェロモンぷんぷん出てるところも素敵です。エロくはないけど。
 シドニー役のエイミー・アダムスの演技と存在感が、ワタシ的には今回のアンサンブルの中で最も光ってたように思えました。いちばん感情が乱れて複雑なキャラだったからでしょうか。貧乳なのにセクシーな衣裳ばかりで笑えた。ロザリン役のジェニファー・ローレンスも、派手にトンチンカンな役で目立ちまくり。出てきただけで惹きつけられる輝きは、さすが今をときめくオスカー女優。憎めないエキセントリック困ったちゃん女役は、前作とほぼ同じですが。カーマイン市長役のジェレミー・レナーも好演。リーゼントが笑える。ぜんぜん悪人じゃない、可愛いぐらいいい人な彼を騙すクリベーやブラパのほうが悪役に見えました。

 ↑ハーゲンダッツのCMのブラパも、めっちゃカッコいい!ちょっと着崩したノータイのスーツが世界一似合う男ですよねえ。ブラパになめられ食べられるアイスになりてぇ~
コメント (4)
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