「LIFE!」
雑誌“LIFE”の写真管理を務めているウォルターは、平凡で地味なさえない中年独身男。彼には現実逃避の空想癖があった。廃刊が決まった“LIFE”の最後の表紙を飾る写真のネガが失われ、ウォルターはカメラマンのショーンを探しだすべくグリーンランドへと向かうが…
久々に試写会に行ってきました♪
セコセコ・セカセカした変化のない退屈で保守的な日常にどっぷり埋没してしまい、もうそれに抗う気力も打破しようとする意思もない人が観たら、身につまされると同時に勇気や爽快感を得る映画なのではないでしょうか。かくゆう私も、変化が嫌い(怖い)で、リスクは絶対に犯さず、何かを得ようとするよりも今あるものを失わないために必死な“社会に飼い慣らされ人”なので、ウォルターの冒険を羨ましく思いました。私の心の中にも、ここではないどこかへ飛び出したい!という衝動はあるにはあるのですが…やはり踏み出せない弱虫毛虫な私…
ウォルターの現実逃避な想像(妄想?)が、ぶっとんでて愉快です。上司とスパイダーマンもどきなチェイス&バトルとか笑えた。イヤなことと遭遇したり、死ぬほど退屈したら、ふっと脳内トリップしてしまうことって、私にもよくあります。私にはウォルターみたいな、自分に都合のいい自分を美化した想像は無理ですが。せいぜい、不審なおっさんとかがいると、彼が出刃包丁振り回して襲い掛かってきたり、仲が良さそうなイケメン男子高校生二人組がいると、彼らがBLカップルになったり、その程度です。何て貧しい想像力(笑)。それにしても。私みたいな程度の低いデイドリーマーと違い、ウォルターみたいにイマジネーション豊かな人、クリエイティヴな活動ができそうですが。
空想に逃げていたウォルターが、空想の世界以上の危険とロマンに満ちた現実の世界を旅する姿が、スピーディにドラマティックに描かれていて、擬似体験してる感覚を楽しめます。グリーンランド、アイスランドの荒涼とした海と大地、ヒマラヤの壮大な渓谷など、行ってみたいなあと憧れをかきたてられました。想像力もだけど、ウォルターの行動力、ついでに生命力ってスゴすぎる。ニューヨークからはるか遠く離れた辺境の異国を命がけで訪ねても、なかなかショーンに会えないウォルター、まさに壮大なる骨折り損って感じなんですけど、迷いや苦難を克服することで人間的に成長、見た目もだんだんカッコよくなっていくウォルターを見てたら、人生に無駄なことなんてないんだね!と思えました。
ウォルターを熱演したのは、この作品の監督も兼ねたベン・スティラー。
コメディアンとしても魅力的ですが、演出家としても卓越してるスティラー氏。「トロピック・サンダー」とか、ほんと最高!「リアリティ・バイツ」みたいな可愛らしい小品も手がけたり、ほんと才人ですよね。トロピックに比べたらちょっと真面目でセンチな内容ですが、映画愛にあふれるパロディやオマージュが微笑ましかったです。さえない独身中年男役ですが、フツーにモテそうだけど?な男前スティラー氏、ちょっとダニエル・デイ・ルイス似?スケボーで疾走するシーンとか、めっちゃカッコいいです。トロピックもそうでしたが、自分をとことん痛めつける自虐的な演技が笑えます。
物語のキーパーソンである放浪のカメラマンのショーン役に、二度のオスカーに輝く大物演技派ショーン・ペン。彼の出演快諾は、超豪華キャストなトロピック同様、スティラー氏のハリウッドにおける人望の高さと人脈の広さを示しているようです。
映画が始まる前、画面に何かカッコいい男が出てきて、僕が日本語吹き替えを担当します!とアナウンス。一瞬誰だか判らなかった!某大物お笑いタレント、いつ見ても私に胸の痛みを運んでくる男猿系イケメン、小柄、才人、ちょっと躁鬱っぽい。ベン・スティラーとは共通点が多い彼ですが、ニューヨーカー役を関西なまりでやってんのかしらん?うう~ん…
雑誌“LIFE”の写真管理を務めているウォルターは、平凡で地味なさえない中年独身男。彼には現実逃避の空想癖があった。廃刊が決まった“LIFE”の最後の表紙を飾る写真のネガが失われ、ウォルターはカメラマンのショーンを探しだすべくグリーンランドへと向かうが…
久々に試写会に行ってきました♪
セコセコ・セカセカした変化のない退屈で保守的な日常にどっぷり埋没してしまい、もうそれに抗う気力も打破しようとする意思もない人が観たら、身につまされると同時に勇気や爽快感を得る映画なのではないでしょうか。かくゆう私も、変化が嫌い(怖い)で、リスクは絶対に犯さず、何かを得ようとするよりも今あるものを失わないために必死な“社会に飼い慣らされ人”なので、ウォルターの冒険を羨ましく思いました。私の心の中にも、ここではないどこかへ飛び出したい!という衝動はあるにはあるのですが…やはり踏み出せない弱虫毛虫な私…
ウォルターの現実逃避な想像(妄想?)が、ぶっとんでて愉快です。上司とスパイダーマンもどきなチェイス&バトルとか笑えた。イヤなことと遭遇したり、死ぬほど退屈したら、ふっと脳内トリップしてしまうことって、私にもよくあります。私にはウォルターみたいな、自分に都合のいい自分を美化した想像は無理ですが。せいぜい、不審なおっさんとかがいると、彼が出刃包丁振り回して襲い掛かってきたり、仲が良さそうなイケメン男子高校生二人組がいると、彼らがBLカップルになったり、その程度です。何て貧しい想像力(笑)。それにしても。私みたいな程度の低いデイドリーマーと違い、ウォルターみたいにイマジネーション豊かな人、クリエイティヴな活動ができそうですが。
空想に逃げていたウォルターが、空想の世界以上の危険とロマンに満ちた現実の世界を旅する姿が、スピーディにドラマティックに描かれていて、擬似体験してる感覚を楽しめます。グリーンランド、アイスランドの荒涼とした海と大地、ヒマラヤの壮大な渓谷など、行ってみたいなあと憧れをかきたてられました。想像力もだけど、ウォルターの行動力、ついでに生命力ってスゴすぎる。ニューヨークからはるか遠く離れた辺境の異国を命がけで訪ねても、なかなかショーンに会えないウォルター、まさに壮大なる骨折り損って感じなんですけど、迷いや苦難を克服することで人間的に成長、見た目もだんだんカッコよくなっていくウォルターを見てたら、人生に無駄なことなんてないんだね!と思えました。
ウォルターを熱演したのは、この作品の監督も兼ねたベン・スティラー。
コメディアンとしても魅力的ですが、演出家としても卓越してるスティラー氏。「トロピック・サンダー」とか、ほんと最高!「リアリティ・バイツ」みたいな可愛らしい小品も手がけたり、ほんと才人ですよね。トロピックに比べたらちょっと真面目でセンチな内容ですが、映画愛にあふれるパロディやオマージュが微笑ましかったです。さえない独身中年男役ですが、フツーにモテそうだけど?な男前スティラー氏、ちょっとダニエル・デイ・ルイス似?スケボーで疾走するシーンとか、めっちゃカッコいいです。トロピックもそうでしたが、自分をとことん痛めつける自虐的な演技が笑えます。
物語のキーパーソンである放浪のカメラマンのショーン役に、二度のオスカーに輝く大物演技派ショーン・ペン。彼の出演快諾は、超豪華キャストなトロピック同様、スティラー氏のハリウッドにおける人望の高さと人脈の広さを示しているようです。
映画が始まる前、画面に何かカッコいい男が出てきて、僕が日本語吹き替えを担当します!とアナウンス。一瞬誰だか判らなかった!某大物お笑いタレント、いつ見ても私に胸の痛みを運んでくる男猿系イケメン、小柄、才人、ちょっと躁鬱っぽい。ベン・スティラーとは共通点が多い彼ですが、ニューヨーカー役を関西なまりでやってんのかしらん?うう~ん…