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お天気キャスターのガブリエルは、有名作家のサン・ドニとの恋に夢中となるが、彼に捨てられてしまう。傷心のガブリエルは、熱心に求愛してくる金持ちの青年ポールと結婚するが…
実際に起こったスキャンダラスな殺人事件が元ネタとなっている、故クロード・シャブロル監督の晩年の作品。私、シャブロル監督のブルジョアサスペンス、すごく好きなんですよ。「沈黙の女 ロウフィールド館の惨劇」とか「甘い罠」「悪の華」とか、佳作が多い。淡々とした展開の中にも、何かイヤ~な不穏さ、イヤ~な予感が薄くも芳しい香水のように漂っていて、ラスト近くになってついにキター!ドカンと爆発!なパターンが、妙に愉快痛快なのです。コメディではないけど、ドライでシニカルな笑いも要所要所であるところも好きです。
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父と娘ほど年の離れたガブリエルとサン・ドニのウダウダしい不健全な恋愛が、いかにもフランスって感じで興味深かったです。情熱的だけど、すごいドライ。真剣かつ不誠実。フランスでは若い男女よりも、熟男熟女のほうがモテるそうですが…ガブリエルが何であそこまでサン・ドニに夢中になったのか、いまいち理解できない。まあ、ファザコンで老け専な女なら、たまらん魅力なのかもしれません。割り切った遊びなら、楽しめる相手かも。割り切れずにマジになるガブリエルが、イタくて哀れでした。あんな爺さんが、ガブリエルみたいな若い美人を翻弄して捨てるなんて、恋愛にウブな私などからしたら信じられない。サン・ドニのズルいのにズルく見せないスマートな女遊びと女の捨て方は、でも勉強になりました。フランスのチョイワル熟年おやぢがやるとカッコいいけど、フツーおっさんならフザケンナ!です。捨てたくせに、ガブリエルに元サヤを求めてくる図々しさも、いい年してお盛んだなあとヘンな意味で感心。さすがはフランス男、灰になるまで先っぽが乾かないんですね(オゲレツな表現、すんません♪)。
私はやっぱ、サン・ドニみたいなヤリチンじじいよりも、若い可愛いイケメンのポールのほうがいい~!でも、このポールもサン・ドニとは違った意味でトンデモ男で、ガブリエルの男運の悪さに同情。金持ちの美青年だけど、恐怖のイカレポンチ野郎なポールのプッツンぶりが、怖くて笑えます。イケメンき○がい男ポール役を演じてるのは、大好きなブノワ・マジメル
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Ooh la la!すっかり恰幅のいいおっさんになってる現在のブノワですが、たま~に昔日のイケメンに戻ってくれるので、油断できません!あの「ピアニスト」の美青年が黄泉がえったかのような今回のブノワ。サラサラの金髪、白い肌と青い瞳、まさに少女漫画の王子さま。でも役は金持ちのアッパラパーなドラ息子なので、オリラジの藤森ちっくに超チャラい!けど、すごく可愛いです。ガブリエルに可愛いと言われてモジっと照れたり、子どもみたいに爪かんだり、キュートすぎるブノワに会えます。ブノワのブルジョアファッションもオシャレ。韓国の成金ファッションとは、やっぱ違います。可愛いけど、超ヤバくもあるブノワ。こんな男に愛されたら、女は大変!思い込みが激しすぎる狂気の邪恋男を、ブノワがエキセントリックかつ可愛く演じてます。実際にも最近の日本では、ポールみたいな男が世間を震撼とさせているので、うかうかと恋愛もできませんね。
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ヒロインのガブリエル役は、巨乳妖精ことリュディヴィーヌ・サニエ。エロかわヨーロッパ代表だったサニエちゃん、いや、もう三十路で子持ちなサニエさんですが、今でも可愛い。雰囲気や肌が、信じられないほど瑞々しい。ロリータな可愛さは健在ですが、中身はサバサバした大人の女で好感。見た目は可愛いしエロいし、性格も気さくで明るいので、男にモテるのも当然、なガブリエルには適役でした。モテモテって必ずしも幸せなことじゃないと、ガブリエルの受難が教えてくれます。男たちに振り回され傷つけられるガブリエルですが、破滅するのは男のほう、サバイバルするのは女、なラストは何だか清々しかったです。そういえば。サニエさんといえばの、大胆あっけらかんな巨乳披露が、なぜか今作ではなかったのが意外で残念でした。