「2月の夏」
20世紀初頭のイギリス。画家志望のフローレンスは、父親が強いる結婚を嫌い、コーンウォールの弟のもとへ転がり込む。そこの芸術家コミュニティで、彼女は軍人のギルバート、画家のアルフレッド・マニングスと出会うが…
80年代にはイギリス美青年俳優ブームが起きましたが、最近また英国男優が人気を集めているようです。80年代の耽美的で特異な美青年たちとは違って、いま人気のブリティッシュアクターたちは、わかりやすくて親しみやすいイケメン、男前が主流でしょうか。あまたいる人気英国男優ですが、この映画はTVドラマ「ダウントン・アビー」でスターになったダン・スティーヴンスと、ハリウッド映画でも活躍しているドミニク・クーパーの共演ということで、二人とも大好きな私としては絶対に見逃せぬ作品でした。ようやく観ることができて、マンモスうれピー♪
まず、ダン。
ヒロインに片想い、愛する女を見守り支える軍人ギルバート役のダン、ほんと優しそう!見た目もキャラも絵に描いたような英国紳士で、イギリス好きの萌えツボ突きまくりです。常に慎ましく誠実で、決して直接的な言葉や強引な態度でヒロインに迫ったりしないのですが、愛以外のなにものでもない優しさが、温かい光のように全身からにじみ出てるんですよ~。あんなに優しくされたら、誰だって心ほだれてしまうわ。演技であんなに優しさを表現できるなんて。あれでもし地は性格の悪い男なら、ダンって超絶演技派ですよ。たぶん、ご本人さんもすご~く優しい人なんでしょう。
ただ優しいだけでなく、上品で知的な魅力も備えてるところが、やはりハリウッドの人気男優とは一線を画してます。報われない恋に独り苦しむ姿も、切なすぎて胸キュンなダンです。いい男が悩んでるのって、ほんと風情あるわ~。優しい優しいとはいっても、軟弱な草食男子ではないところも素敵なダン。軍人らしく、恰幅がよくて強靭そうな体格、包容力がありそうな逞しさもチョベリグ(死語)です。この映画のダンは、「ダウントン・アビー」に近い見た目でしょうか。「ザ・ゲスト」のワイルドな細マッチョな彼にメロリンキューになった私なので、ちょっとポッチャリして見えました。どっちの彼もイケてますけど。
そして、ドミニク。
実在した天才画家マニングス役のドミニク、ほんとカッコカワイい!やんちゃで情熱的な天然自然児キャラは、いかにも保守的な女がクラっときてしまう系統の魅力。英国男には珍しい濃厚なフェロモンも、ドミニクの個性かつ武器。セックスが巧い強いと顔に書いてるようなエロさが好きです。ワイルド系だけど、彼もさすが英国男というか、下品さがないんですよね。時代劇の衣装もよく似合ってますし。スタイルがいい。彼が着ると、何でもオシャレに見えてしまいます。演技は、期待してたよりおとなしめだったのが、ちょっと物足りなかったです。天才ゆえに、もっと破天荒で激情的で残酷な男にしてもよかったのでは。まあ実在の人物だから、あまり話は盛れなかったのでしょうけど…
少女漫画によくあるキャラ、設定の男二人がイケてる映画ですが、二人が恋の火花を散らして対決、ドロドロ、じゃなかったのも、かなり肩透かし。二人は最初から最後まで、いい友達同士だし。下世話な話、二人は女を奪い合った仲なのに、あの良好さ、平和さはいったい。いっそのこと、精神的BL関係な二人にすれば、奥の深い恋愛ドラマになってたかもしれません。その要素たっぷりだったので、男たちの関係が淡白なままだったのが惜しい。
ヒロイン、フローレンスの魅力のなさが、この映画最大の敗因かもしれません。ブスじゃないけど、地味~なフツーの見た目に加え、ギルバートには思わせぶり、曖昧な態度で気をもたせておきながら、あっさりマニングスと結婚。マニングスが自分の思う通りにならないと、あてつけがましく自殺未遂(結婚式で!)。別居先の家をギルバートに探させ、マニングにはセックス拒否。結局ギルバートともヤるというビッチぶり。感受性が強い、繊細な女というより、自分のことしか考えてない勝手な女にしか見えませんでした。彼女に翻弄される男二人が可哀想。何であんな女に、いい男たちが惹かれ執着するのか。まあ、身勝手で精神不安定な女にハマるドMな男って、確かにいますけどね~。人格がアレでも、男の父性本能や支配欲をソソるような美女だったら、イライラしつつも納得できたかもしれませんが、ほんと地味でフツーなんですよ。女優、もうちょっと何とかならなかったのかしらん。
海や森など、コーンウォールの田舎の風景が美しく撮られていて、ああいう土地に住んでみたいな~と憧れをかきたてられました。あくせく働いてる俗悪な私なので、優雅に静かに絵を描いたりパーティしたりしてる人々の有閑っぷりが、羨ましくて仕方がありませんでした。
↑違うタイプの人を好きになってしまう~揺れる乙女心~よくあるでしょう~♪by 河合奈保子 どっちかなんて選べない~
ドミニクが007の原作者イアン・フレミングを演じたTVシリーズ「フレミング」、近々観る予定♪
ロビン・ウィリアムズの遺作となった「ナイト・ミュージアム」シリーズの最新作のダンも、かなりイケてそうです♪
20世紀初頭のイギリス。画家志望のフローレンスは、父親が強いる結婚を嫌い、コーンウォールの弟のもとへ転がり込む。そこの芸術家コミュニティで、彼女は軍人のギルバート、画家のアルフレッド・マニングスと出会うが…
80年代にはイギリス美青年俳優ブームが起きましたが、最近また英国男優が人気を集めているようです。80年代の耽美的で特異な美青年たちとは違って、いま人気のブリティッシュアクターたちは、わかりやすくて親しみやすいイケメン、男前が主流でしょうか。あまたいる人気英国男優ですが、この映画はTVドラマ「ダウントン・アビー」でスターになったダン・スティーヴンスと、ハリウッド映画でも活躍しているドミニク・クーパーの共演ということで、二人とも大好きな私としては絶対に見逃せぬ作品でした。ようやく観ることができて、マンモスうれピー♪
まず、ダン。
ヒロインに片想い、愛する女を見守り支える軍人ギルバート役のダン、ほんと優しそう!見た目もキャラも絵に描いたような英国紳士で、イギリス好きの萌えツボ突きまくりです。常に慎ましく誠実で、決して直接的な言葉や強引な態度でヒロインに迫ったりしないのですが、愛以外のなにものでもない優しさが、温かい光のように全身からにじみ出てるんですよ~。あんなに優しくされたら、誰だって心ほだれてしまうわ。演技であんなに優しさを表現できるなんて。あれでもし地は性格の悪い男なら、ダンって超絶演技派ですよ。たぶん、ご本人さんもすご~く優しい人なんでしょう。
ただ優しいだけでなく、上品で知的な魅力も備えてるところが、やはりハリウッドの人気男優とは一線を画してます。報われない恋に独り苦しむ姿も、切なすぎて胸キュンなダンです。いい男が悩んでるのって、ほんと風情あるわ~。優しい優しいとはいっても、軟弱な草食男子ではないところも素敵なダン。軍人らしく、恰幅がよくて強靭そうな体格、包容力がありそうな逞しさもチョベリグ(死語)です。この映画のダンは、「ダウントン・アビー」に近い見た目でしょうか。「ザ・ゲスト」のワイルドな細マッチョな彼にメロリンキューになった私なので、ちょっとポッチャリして見えました。どっちの彼もイケてますけど。
そして、ドミニク。
実在した天才画家マニングス役のドミニク、ほんとカッコカワイい!やんちゃで情熱的な天然自然児キャラは、いかにも保守的な女がクラっときてしまう系統の魅力。英国男には珍しい濃厚なフェロモンも、ドミニクの個性かつ武器。セックスが巧い強いと顔に書いてるようなエロさが好きです。ワイルド系だけど、彼もさすが英国男というか、下品さがないんですよね。時代劇の衣装もよく似合ってますし。スタイルがいい。彼が着ると、何でもオシャレに見えてしまいます。演技は、期待してたよりおとなしめだったのが、ちょっと物足りなかったです。天才ゆえに、もっと破天荒で激情的で残酷な男にしてもよかったのでは。まあ実在の人物だから、あまり話は盛れなかったのでしょうけど…
少女漫画によくあるキャラ、設定の男二人がイケてる映画ですが、二人が恋の火花を散らして対決、ドロドロ、じゃなかったのも、かなり肩透かし。二人は最初から最後まで、いい友達同士だし。下世話な話、二人は女を奪い合った仲なのに、あの良好さ、平和さはいったい。いっそのこと、精神的BL関係な二人にすれば、奥の深い恋愛ドラマになってたかもしれません。その要素たっぷりだったので、男たちの関係が淡白なままだったのが惜しい。
ヒロイン、フローレンスの魅力のなさが、この映画最大の敗因かもしれません。ブスじゃないけど、地味~なフツーの見た目に加え、ギルバートには思わせぶり、曖昧な態度で気をもたせておきながら、あっさりマニングスと結婚。マニングスが自分の思う通りにならないと、あてつけがましく自殺未遂(結婚式で!)。別居先の家をギルバートに探させ、マニングにはセックス拒否。結局ギルバートともヤるというビッチぶり。感受性が強い、繊細な女というより、自分のことしか考えてない勝手な女にしか見えませんでした。彼女に翻弄される男二人が可哀想。何であんな女に、いい男たちが惹かれ執着するのか。まあ、身勝手で精神不安定な女にハマるドMな男って、確かにいますけどね~。人格がアレでも、男の父性本能や支配欲をソソるような美女だったら、イライラしつつも納得できたかもしれませんが、ほんと地味でフツーなんですよ。女優、もうちょっと何とかならなかったのかしらん。
海や森など、コーンウォールの田舎の風景が美しく撮られていて、ああいう土地に住んでみたいな~と憧れをかきたてられました。あくせく働いてる俗悪な私なので、優雅に静かに絵を描いたりパーティしたりしてる人々の有閑っぷりが、羨ましくて仕方がありませんでした。
↑違うタイプの人を好きになってしまう~揺れる乙女心~よくあるでしょう~♪by 河合奈保子 どっちかなんて選べない~
ドミニクが007の原作者イアン・フレミングを演じたTVシリーズ「フレミング」、近々観る予定♪
ロビン・ウィリアムズの遺作となった「ナイト・ミュージアム」シリーズの最新作のダンも、かなりイケてそうです♪