

ニューヨークのブルックリン。マーヴとボブが経営するバーは、チェチェン系マフィアの金を預かるという裏の仕事も請け負っていた。ある夜、バーは強盗に襲撃され金を奪われてしまい…
大好きなトム・ハーディ

どうでもいいけど、邦題がひどくないですか?もっと何とかならんかったのか。もうちょっと知恵しぼって考えてほしかったわ。陳腐かつテキトーすぎるでしょ。内容と全然合ってないし。JAROに報告しちゃろうかのお。マフィアや警察が派手にドンパチやる映画を期待すると、思いっきり肩透かしを食らうので要注意です。
犯罪ドラマではありますが、裏社会のしがない下っ端の話なので、いたって地味です。反社会的組織に従ったり依存しないと生きていけない人々は、アメリカだけでなく日本にもたくさんいますよね。カタギにもヤクザにもなれないボブたちの、忍耐や絶望、ささやかな抵抗や一寸の虫にも五分の魂的な意地が、淡々としたペーソスでもって描かれています。

お話よりも、やっぱこの映画は主人公ボブ役のトム・ハーディ。根は善人なのに、悪と暴力の世界でしか生きられないカルマを背負った男、という役はいつも通りのトムハです。今回の彼も、普段は寡黙で静かだけど只ならぬ不穏さを漂わせていて、ヤバい地雷やスイッチを秘めたムードにドキドキ。いつキレるか?と怖いような楽しみなような、これもトムハの魅力のひとつです。あと、あの独特のモゴモゴしたしゃがれ声が、すごく好きなんですよね~。トムハみたいなバーテンダーがいるバー、毎夜でも通いたい♪

友人にも女性にも犬にも優しく、常に静かで恬淡としつつ、ん?何か変…?と警戒もさせる狂気のにおいも薄く発酵させてるトムハ。カッコつけてない、スカしてない、不器用なほど純朴、でも内には地獄の悪鬼が潜んでいる怖さ、危険さ、それを必死に抑え、苦しんでいる痛みと悲しみ…イケメンなだけのユルいヌルい俳優には、到底演じられないでしょう。

今回のトムハも、ヤバいけど何か可愛いんですよね~。ヤバカワイイ。これがトムハの最大の魅力です。この映画ではヤバさは控えめで、可愛さたっぷり!でトムハファンは必見です。ロマンス演技や女優とのラブシーンが苦手そうなトムハですが、犬との絡みではガチで楽しそうで幸せそう。さすが、私生活でも犬キチで有名なトムハ。虐待され捨てられていた犬を引き取り、愛情いっぱい注ぐシーンの彼は、たぶん地に近い。ほんとに犬が好きなんだな~。犬と一緒の彼は優しそうで安らいでて、たぶん嫁にもあんなにスウィートじゃないよ。犬を守るために命を賭け、狂気をも発動させるトムハが、ヤバくてカッコよかったです。トムハに愛されるワンちゃんも、すごく可愛かったです。人間よりも、ワンちゃんに危機が迫るシーンのほうが、ハラハラしてしまいました。

ボブと親しくなる女役は、トムハとは「チャイルド44」でも共演してたノオミ・ラパス。彼女もフツーの女役ができない女優ですよね~。見るからにヤバい暗いものを背負ってるし。バーの経営者マーヴ役、ジェームズ・ガンドルフィーニもシブくて哀愁たっぷりな好演。彼はこの映画が遺作となってしまいました

ボブの前に現れる謎の男役は、ベルギーの男前マティアス・スーナールツ。

トムハとゴリマッチョ対決!相変わらずデカくてヌオオ~としてて、迫力と威圧感があって冷酷そうなマティアスです。イケメンだけど、見るからに危ない人。あんなの近づいてきたら怖いわ~。不気味なストーカーだけど、妙にフレンドリーで何となく憎めなくもあって、マティアスもヤバカワイイです。女ではなく、犬をめぐって火花を散らすゴリマッチョ二人が笑えた。


↑同い年のトムハ&マティアス。すっかり意気投合した二人、また共演してほしいものです
