まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

禁断♡ブラザーインセスト

2020-08-16 | 南米映画
 残暑お見舞い申し上げます!
 お盆ですね。お墓参りに行きました。来年はきっと私、この中に入ってる…そう思いながらもう何年もお参りしています。
 夕方でも猛暑。小高い墓場から臨むK市の港には、戦艦大和の勇姿が。夏の終わりの幻?それとも暑さで蒸れた脳みそのせい?

 皆さま、まだまだ暑さもコロナも続きますが、何とか乗り越えて秋を迎えましょう!

 「Do Começo ao Fim」
 医師のジュリエッタは、先夫との長男フランチェスコと、再婚相手との間にもうけた次男トマシュが親密すぎることを心配していた。大人になった兄弟は、母の急死後に恋人同士となるが…
 禁断愛にもいろいろありますが、究極のタブーといえばやはり近親相姦でしょうか。父と娘、母と息子、兄と妹、姉と弟…近親相姦を描いた映画はたくさんありますが、兄と弟のそれはあまりお見掛けしません。ディープな腐女子には人気ジャンルみたいですが、同性愛+近親相姦だなんてどっちかだけでも濃密なのに、どっちもだなんて盛り込みすぎて聞いただけで臆してしまいそうになります。でもこの映画ったら、そんな禁断感など微塵もないんですよ。映画のタイトル(英訳すると“From Beginning to End”)通り、最初っから最後までスウィートでハッピーな兄弟なのです。あまりにも明るく幸せそうなので、血のつながった兄弟であることを忘れてしまいそうになります。

 兄弟で、男同士で愛し合うことに対して、まったく躊躇も葛藤も苦悩もなく、至極当然のように身も心もLOVE LOVE LOVE状態でイチャイチャしまくるフランチェスコとトマシュに、あんたたちホントにそれでいいの?と心配になるやら呆れるやら。親にも周囲にもコソコソせず堂々としてるのが、私には理解しがたかった。同性愛はまだしも、近親相姦はどこの世界でも禁忌だと思ってたけど、ラテンの国々ではそこまで罪深いことではないのかしらん?子どもができてしまうかもしれないから、男女の近親相姦は危険でおどろおどろしいけど、兄弟だとそれがないからまだ深刻さが希薄なのでしょうか。でも姉妹の近親相姦とか想像しただけでゾっとするけど…

 両親もほぼ公認、誰はばかることなく熱く見つめ合ったり密着して踊ったり、さすがにキスとセックスをするのは二人きりの時ですが、何の障害も障壁もなく愛し合うフランチェスコ&トマシュなので、別に兄弟設定にしなくてもいいのでは?とも思った。せっかくの近親相姦同性愛という特殊すぎる設定なので、そこでしか見られないような背徳感や罪悪感、苦しみや痛み、家族や世間との軋轢とか描いてほしかったです。あまりにもヘヴィでディープなBLは苦手ですが、フツーの男女とそんなに変わらないようなBLは味気なくつまんないです。同性愛のように、いずれは近親相姦も特別なことじゃなくなる時代が来るのかな。それ、嫌かも。最低限の道徳観とかやってはいけないことも、人間には必要だと思うのだけど…

 兄も弟も非一般人な美形男子で、BLというファンタジーに相応しい容貌です。兄のフランチェスコは色っぽく優しい美男子で、弟のトマシュは明るく可愛いイケメン。二人ともキャマっぽいところが全然なく、男らしいところが男同士で愛し合ってる感を濃厚にしていました。演じている俳優二人、ゲイじゃないのにあんなに男を愛しげに見つめたり触れたり、情熱的な口吸いや全裸で絡む性交演技とか、よくできるな~と感嘆。二人とも脱ぎっぷりが良すぎ。どっちも眼福の肉体美の持ち主です。アソコまで平然とポロンポロンしてます。自然だとは思うけど、目のやり場にも困りますブラジルのリッチなブルジョア生活の様子も興味深かったです。兄弟の子ども時代を演じてた子役が可愛かった!
 
 

コメント (2)
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