まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

禁猟区の兄弟!

2020-12-11 | イタリア映画
  「家の主たち」
 大物歌手ミエリの依頼で、彼が病身の妻と暮らす小さな村にやって来るローマのタイル職人コジモとエリア兄弟。閉鎖的な村人たちや、どこか様子がおかしいミエリ夫妻に困惑するコジモとエリアは、やがて起こる恐るべき惨劇のきっかけをつくることに…
 イタリア映画祭2020を、オンラインで楽しんでます(^^♪この作品は、過去に上映された2012年の旧作で、大好きなエリオ・ジェルマーノ主演作です。イタリア映画界も古くから美男・イケメン王国ですが、その中ではエリオこそ最もMYタイプなイタリアンいい男。カッコカワイイ!非現実的な美男子ではなく、かといって一般人に毛が生えた程度のイケメンでもない。スターとしては理想的なルックスなのです。色気もムンムン過ぎず、ちょっと濃い目で程よく甘いカフェラテみたいなフェロモンも、私はちょうどいい。小柄で華奢なところや、陽気で自信たっぷりというイタリア男のイメージにそぐわぬ、ちょっと暗くてシャイな感じも好きです。似てないけど、ちょっと妻夫木聡とカブります。

 何もしなくても女が寄って来るというのは、必ずしも喜ばしいことではない。この作品のエリオ演じるエリアが、まさにそれ。女難のモテ男に忍び寄る不幸、何も悪いことはしてないのに非道い目に遭うエリオが哀れで悲惨でした。エリオがまた、そんな不幸が似合うんですよ。内気だけど女好きではあるところは、やはりイタリア男。女にモテる役、姿も似合うエリオです。あんなイケメン、女がほっておかないですよね。それにしても。真面目で仕事熱心、ダメ男な兄にも辛抱強く優しい、本当に善い男なエリアが、まさかあんなことに。ほんま神も仏もないわ~。

 閉鎖的な村落は、ミステリやホラーでは定番舞台ですが。この映画の村や村人は、そんなに異常ではないんですよね~。おかしな因習とかおどろおどろしい人間関係があったりするわけでもなく、村人もフツーののどかな田舎人って感じです。むしろコジモとエリア兄弟のほうが、要らぬ波風を立てる迷惑な闖入者。誤解やトラブル、小さな齟齬が積み重なり、兄弟と村人たちの関係が険悪になっていくのですが、あんな恐ろしい破局に至るにはあまりにもしょーもない理由すぎる。なのでラストの後味が悪いです。兄弟がもっと村人たちから、理不尽で残酷な仕打ちを受けていてのあのラストなら、きっとスカっとしたブラックなカタルシスを得られたでしょうに。

 とにかくコジモがダメ男すぎて、ほんとイラっとします。すべての元凶は、おっさんのくせにコドモじみた彼の性格と言動。若者相手に大人げなくムキになったり、仕事で大ポカしたり、あんな兄貴に我慢できる優しくできるエリア、天使みたいだった。ラストのコジモの狂気的ぷっつんも、ダメ男の極みです。ダメ男は狂っても死んでもダメ男なままなんでしょうね。コジモ役のヴァレリオ・マスタンドレアは、イタリアでは人気スターだとか。この作品で初めて知りました。フツーの気のいいおじさん風で、特に魅力とかインパクトとかは感じませんでした。

 村人よりもザワつく存在なのが、有名歌手のミエリとその妻。セレブにしては気さくで親切なミエリですが、何か怪しい、何か薄気味悪い、何かズレてるところが笑えて怖かったです。ミエリ役のジャンニ・モランディは、実際にもイタリアでは有名な歌手だとか。脳梗塞の後遺症で肢体不自由、口もきけない妻も何かヤバい空気を出してるのですが、笑っちゃいけないと思いつつつい笑ってしまう表情や動き。ヴァレリア・ブルーニ・テデスキが台詞なしで怪演してます。村があるアペニン山脈の風景も美しく撮られてました。

 ↑エリオ~イケメンなだけでなく、カンヌとベルリンで男優賞を獲得してる実力者でもあるのです🍝🍕
コメント (2)
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