秋の夜長のBL国際映画祭② ドイツ
「Romeos」
トランスジェンダーのルーカスは、ホルモン療法を受けながら性適合手術の日を待っていた。そんな中ルーカスは、魅力的なゲイの不良青年ファビオと出会う。互いに強く惹かれ合う二人だったが…
これも厳密に言えば、BL映画ではないかも。同性愛よりもさらにハードルが高いテーマ。トランスセクシャルの恋愛と人生、その心身や社会的な苦労と苦悩、苦痛は重すぎて、同性愛が何でもないことに思えてしまうほど。ノーテンキにBLを楽しんでる自分が軽薄に思えて罪悪感。心は男なのに女の体で生まれてしまったルーカスの、体も人生も男として生きようとする奮闘が涙ぐましく痛ましく、それを見て居心地の悪さを覚えてしまう自分にまた罪悪感。心と体の性の不一致だなんて、神さまって何で残酷なことをするんだろう。不一致のまま生きていくのも、ルーカスのように一致させようとすることも、私なんかに分かるわけもない辛さです。
筋トレや髭などの体毛、体臭など、何とか男らしくなろうと日々努力を怠らないルーカスのルーティーン描写が、これまでトランスジェンダーには無知、そして無関心だった私にはかなり衝撃的でした。努力の甲斐あって男にしか見えないルーカスですが、体はまだ女性のまま。ギュウギュウにキツく巻いたサラシを解き裸になると大きな乳房が!男性器はまだないので、ゴム製のペニスを着用してる!トランスジェンダーのリアルな身体もショッキングでした。まだ女性だからと女子寮に入れられたり、公共のトイレとか更衣室とか、法律や設備などもトランスジェンダーのために整っているとは言えない現状にも、もっと関心を持たねばならないと痛感させられました。都合のいいキレイキレイなファンタジーBLばっか貪ってる腐には、かなり強烈なカウンターパンチ映画かも。
男の体を手に入れた後も、問題は山積。社会的な立場や権利もですが、切実なのはやっぱ恋愛です。好き人なった男性(ゲイ)へのカミングアウト。果たしてゲイは元女性の男性を受け入れ愛せるのか。ファビオと親密になっても、彼の反応を恐れてセックスも告白できないルーカスを臆病者呼ばわりはできません。求め合っても一線は越えられず、逃げるルーカスにイライラモヤモヤするファビオ。思わぬ形でファビオに真実を知られてしまうのですが、それがまたイタいシチュエーションでショックと怒りにかられ、ルーカスに結構イケズな仕打ちをするファビオなのですが、必ず最後に愛は勝つ~♬ by KAN な二人だったので安心しました。でも、現実はあんな風にスウィートには行かないんだろうな。ルーカスだって、もしファビオが元女性だったら彼を愛せただろうか。
ルーカス役のリック・オコンは内気そうな地味イケメン、ファビオ役のマクシミリアン・ベフォートはヤンチャなエロイケメン。二人とも難しい役を魅力的に演じてます。特殊メイクで胸など体を女性にしてのリックの演技、大変そうでした。マクシミリアンは小柄で猿みたいな童顔が可愛く、全裸で夜道をウロウロするなど脱ぎっぷりがすごいです。ルーカスの親友でレズビアンのイネが、素敵な女性でした。彼女みたいな理解者がいて、ルーカスは幸せ者だと思いました。トランスジェンダー、シスジェンダーの違いも今さらながら学ぶことができました。心と体の性が一致していないルーカスはトランスジェンダーで、一致してるけど同性が好きなファビオはシスジェンダーのゲイ、イネはシスジェンダーのレズ、ということですね。
↑ マクシミリアン・ベフォート、可愛い(^^♪ドイツはイケメンの宝庫ですね
「Romeos」
トランスジェンダーのルーカスは、ホルモン療法を受けながら性適合手術の日を待っていた。そんな中ルーカスは、魅力的なゲイの不良青年ファビオと出会う。互いに強く惹かれ合う二人だったが…
これも厳密に言えば、BL映画ではないかも。同性愛よりもさらにハードルが高いテーマ。トランスセクシャルの恋愛と人生、その心身や社会的な苦労と苦悩、苦痛は重すぎて、同性愛が何でもないことに思えてしまうほど。ノーテンキにBLを楽しんでる自分が軽薄に思えて罪悪感。心は男なのに女の体で生まれてしまったルーカスの、体も人生も男として生きようとする奮闘が涙ぐましく痛ましく、それを見て居心地の悪さを覚えてしまう自分にまた罪悪感。心と体の性の不一致だなんて、神さまって何で残酷なことをするんだろう。不一致のまま生きていくのも、ルーカスのように一致させようとすることも、私なんかに分かるわけもない辛さです。
筋トレや髭などの体毛、体臭など、何とか男らしくなろうと日々努力を怠らないルーカスのルーティーン描写が、これまでトランスジェンダーには無知、そして無関心だった私にはかなり衝撃的でした。努力の甲斐あって男にしか見えないルーカスですが、体はまだ女性のまま。ギュウギュウにキツく巻いたサラシを解き裸になると大きな乳房が!男性器はまだないので、ゴム製のペニスを着用してる!トランスジェンダーのリアルな身体もショッキングでした。まだ女性だからと女子寮に入れられたり、公共のトイレとか更衣室とか、法律や設備などもトランスジェンダーのために整っているとは言えない現状にも、もっと関心を持たねばならないと痛感させられました。都合のいいキレイキレイなファンタジーBLばっか貪ってる腐には、かなり強烈なカウンターパンチ映画かも。
男の体を手に入れた後も、問題は山積。社会的な立場や権利もですが、切実なのはやっぱ恋愛です。好き人なった男性(ゲイ)へのカミングアウト。果たしてゲイは元女性の男性を受け入れ愛せるのか。ファビオと親密になっても、彼の反応を恐れてセックスも告白できないルーカスを臆病者呼ばわりはできません。求め合っても一線は越えられず、逃げるルーカスにイライラモヤモヤするファビオ。思わぬ形でファビオに真実を知られてしまうのですが、それがまたイタいシチュエーションでショックと怒りにかられ、ルーカスに結構イケズな仕打ちをするファビオなのですが、必ず最後に愛は勝つ~♬ by KAN な二人だったので安心しました。でも、現実はあんな風にスウィートには行かないんだろうな。ルーカスだって、もしファビオが元女性だったら彼を愛せただろうか。
ルーカス役のリック・オコンは内気そうな地味イケメン、ファビオ役のマクシミリアン・ベフォートはヤンチャなエロイケメン。二人とも難しい役を魅力的に演じてます。特殊メイクで胸など体を女性にしてのリックの演技、大変そうでした。マクシミリアンは小柄で猿みたいな童顔が可愛く、全裸で夜道をウロウロするなど脱ぎっぷりがすごいです。ルーカスの親友でレズビアンのイネが、素敵な女性でした。彼女みたいな理解者がいて、ルーカスは幸せ者だと思いました。トランスジェンダー、シスジェンダーの違いも今さらながら学ぶことができました。心と体の性が一致していないルーカスはトランスジェンダーで、一致してるけど同性が好きなファビオはシスジェンダーのゲイ、イネはシスジェンダーのレズ、ということですね。
↑ マクシミリアン・ベフォート、可愛い(^^♪ドイツはイケメンの宝庫ですね