まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

さらわれてサランヘ

2023-11-05 | 韓国のドラマ
 韓流ドラマ「誘拐の日」を観たニダ!全12話。
 しがない中年男のミョンジュンは、失踪していた妻から大富豪の医者の娘ロヒを誘拐する計画を持ち掛けられる。白血病の娘の手術費のため、仕方なく誘拐を実行しようとするミョンジュンだったが…
 大好きなユン・ゲサン主演、ということで観ました。ゲサンといえば、翳りのあるクールな切れ者の男前、というイメージですが、このドラマの彼はそれとは真逆、ほとんどアホなお人よし、妻に逃げられ病気の娘の治療費も捻出できない貧しい社会底辺者、というかつてないポンコツ男役、ダメ男役のゲサンが衝撃的、かつ可愛かったです。コメディ演技もお上手ですね~。

 もっさい髪型、貧乏くさい服装、無精ひげという風貌と、いつもオタオタオロオロしてる情けない挙動で、寡黙でミステリアスなこれまでとは別人みたいな冴えないおっさんになりきってるゲサンですが、やっぱカッコいいんですよね~。もしミョンジュンがブサイクなキモい見た目だったら、ロヒもきっと心を許さなかったはずです。アホみたいな情けない顔ばかりするんだけど、ふとした瞬間の真顔とかめっちゃ男前!全然カッコつけてないんだけど、いい男ってことは全然隠せてないゲサンでした。ヘタレで鈍重な感じに見せてるけど、長身で逞しい体つきが屈強そうなので、体を張った格闘シーンも自然な迫力が。日本の貧相な俳優が同じことやったら、すごい違和感あるだろうし。

 幼い女の子が相手役なので、もちろん甘く熱いロマンスも色っぽいシーンもなし。男の色気あふれるゲサンなので、そこは惜しいドラマでした。超天才少女のロヒが主導権を握り、ミョンジュンを従えて事件の真相を追ったり警察や悪者から逃げたりするのですが。ケンカしながら協力し合っているうちに本物の父子のようになってゆくプロセスややりとりが、コミカルかつ感動的でした。

 二人の主従関係、勝ち気なドS女と心優しいM男は、ちょっと「猟奇的な彼女」を思い出させた。猟奇的な彼女のヒロインは嫌いだけど、ロヒは子どもながらになかなかカッコいいキャラで好きです。天才だけど社会性ゼロな女の子、という設定は「梨泰院クラス」のイソと似てます。見た目は子ども、中身は大人な、名探偵コナンみたいな子でもある。冷徹でプライドが高いロヒが終盤、ミョンジュンと引き離されそうになり、孤独な幼い少女に戻って号泣するシーンは、韓流ドラマってこういうのやっぱ巧いよな、あざといよな、と苦笑しつつもウルルンとなりました。ロヒ役の女の子が、めちゃくちゃ演技巧いんですよ。韓国の子役、ほんとすごいですよね~。

 主人公二人のコンビネーションはコミカル&感動系なんだけど、殺人事件の真相と秘密の人体実験はかなりおぞましいです。特に孤児院の子どもの扱い。韓流ドラマではもうおなじみの非道さですが、こんなことありえんわ~でも韓国ならありえるかも、と毎度戦慄。人々の生活や言動から感じられる民度の低さ、これもまた韓流ドラマや映画における怖さと面白さです。あと、こんなところが今の時代まだあるの?!と目を疑うような貧しい居住区の風景も。ミョンジュンが娘と暮らしてた町とか、怖くて私なら住めません。残虐な殺人や暴力シーンのエグさも、まさに韓流。子役を使ってこんなドラマ、今はもうコンプラやポリコレにがんじがらめにされてるアメリカや日本では不可能かも。

 あと、韓流あるあるといえば、警察の無能さ。アメリカや日本だったら、早期解決しそうな誘拐事件と殺人事件なのですが、韓国の刑事さんたちダメダメすぎるでしょ~。ロヒに出し抜かれすぎ!数々の失態の中でも、真犯人が警察官に変装し、現場検証中のロヒの家に入り込んで証拠品を盗み出すくだりには唖然。あと、ラスト近くのロヒと真犯人の対決シーンも。天才少女VSサイコパスの心理戦はスリリングだったけど、幼い少女に警察があんな危険なことさせるとか、ありえなさすぎ!ミョンジュンの妻が、顔もキャラも薄気味悪くてすごい存在感です。終盤の彼女の衣装も強烈。奇異なセンスのファッションも、韓流ではお約束のお楽しみですね。
 韓ドラ完観恒例、イルボンリメイク理想妄想キャスティング(^^♪

 ミョンジュン ・・・ 永山瑛太
 刑事さん ・・・ 松下洸平
 ミョンジュンの妻・・・・・・ 江口のりこ
 ジェイデン ・・・ 竜星涼
 ジェイデンの手下 ・・・ 笠松将
 警備会社のおじさん ・・・ 六角精児 
 モ博士 ・・・ 鈴木保奈美

 こんなん出ましたけどぉ~?
 ユン・ゲサンがどうしても瑛太に似て見えるのはわしだけ?最重要なロヒ役は可愛いだけの子役では無理なので、慎重に選ぶ必要が。

 ↑ ユン・ゲサン、チョアチョア~♡
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする