

女優志願のニーナは、不動産会社に勤務する青年ポロと親しくなる。ポロのルームメイトであるクエンティンの無礼さにニーナは反感を覚えるが、破滅的な彼に強く惹かれて…
前から観たかったフランス映画を、ようやく。「私の好きな季節」や「野生の葦」「かげろう」「Quand on a 17 ans」など、アンドレ・テシネ監督の作品が好きなんです。いかにもフランス映画って内容と雰囲気が好き。決してワケワカメな難解ゲージュツ映画じゃないところも。何よりテシネ監督の作品のほとんどが、フランスの大女優+イケメン俳優主演、というキャビアとフォアグラがセットになってるような美味しさなんですよ。って、キャビアもフォアグラも食べたことないけど


1985年公開なので、39年前!の作品


そんなビノシュの初主演作が、このアンドレ・テシネ監督の作品。フランス女優ってスゴいわ~と、この映画の彼女を見てあらためて思いました。若い頃から脱ぎっぷりがいいことで知られるビノシュですが、この映画では何もここまでと呆れるほどに。ただ脱ぐだけじゃなく、脱ぎ方と脱ぐシチュエーションが


ニーナとポロ、クエンティンの三角関係のお話なんだろうけど、ほんとフランス人の恋愛ってわけがわかりません。今まで観たテシネ監督作品の中では、最もワケワカメな話でした


クエンティン役のランベール・ウィルソンも、わ、若い!ハリウッド映画「サハラ」のちょっと後、当時27歳ぐらい。美青年!背が高っ!並ぶとビノシュが子どもみたいだった。意味不明なイカレ言動が気持ち悪くて笑えた。いかがわしいアングラ劇の舞台で全裸本番みたいなシーンとか、よーやるわなことを彼もやってました。すぐ死んじゃってビックリ。でも亡霊?幻覚?になってチョコチョコ現れます。中盤にジャン・ルイ・トランティニャンが登場。シブい!いぶし銀の熟年ですが、走るシーンとかすごく俊敏で若々しかった。ジャン・ルイおじさままでビノシュの毒牙に!?と思いきや、そうはならなかったので安心。ポロ役の俳優は、ブノワ・マジメルを地味に非イケメンにした感じでした。ブノワといえば。この映画の頃はまだ小学生だったブノワを、後にビノシュが…と思うと、何かモヤモヤします
