「我、邪で邪を制す」
悪名高き殺し屋の陳桂林は、暴力団の組長を射殺し逃亡するが、潜伏中に自分が末期がんで余命いくばくもないことを知る。死ぬ前に自分より重大扱いされている凶悪指名手配犯二人を殺すことを決意し、彼らの行方を追う陳だったが…
韓流に押され気味だった華流ですが、ここのところ新作映画やドラマの公開や配信が盛んで、復調の兆しを見せているようです。ジャッキーやウォン・カーウァイ監督が人気だった80・90年代、最盛期の香港映画が大好きだったので、華流の再興は喜ばしいかぎりです。現在は香港ではなく台湾が華流の主流になってるみたい?「君の心に刻んだ名前」や「恋の病」「青春弑恋」など、最近の台湾映画はイケメンが出てる良作が多い、というイメージが。この台湾映画は、なかなかクレイジーな怪作でした。
エグいヴァイオレンスといえば韓流ですが、この台湾映画も負けてませんでした。容赦なき凄絶な暴力と殺戮、人間も社会も狂ってるハチャメチャさは、韓流も真っ青でした。いったいいつの時代の話なの?!やくざのドンパチ抗争、反社会の人々の風貌や言動など、邦画の「孤狼の血」以上の昭和臭が。街並みの風景や雰囲気が昔の日本っぽいところも、何だか懐かしい感じ。東南アジアっぽい暖かい湿り気を含んだ空気感が、日本との違いでしょうか。
とにかく主人公の陳桂林がイカレてます。一見、寡黙でスマートな二枚目風なのですが、中身は危険な狂犬。暴力も殺人も呼吸と一緒、みたいな躊躇も罪悪感もなきサイコパスが、おとなしく病死すればいいものを(彼の病気については、ラスト近くに意外な事実が)、自分が最悪の犯罪者と見なされていなかったことに反発、俺こそが最凶!死ぬ前に自分がナンバーワンの悪であることを世間に認めさせる!と悪人抹殺を計画、という理解不可能な思考回路とプライド、そしてブレない行動力と凄腕ヒットマンの能力を発揮して、まるでダークヒーローのように屍を重ね続けるんですよ。その狂った展開と場面は、見方によってはコメディでもあります。
映画の中盤、陳桂林が新興宗教団体の施設にたどり着き、教祖に洗脳されて罪を悔い改め信者になる、という意外な展開に驚かされます。その新興宗教がオ〇ムや統〇教会を彷彿とさせるヤバさと悪辣さ。そんな悪を倒せるのは愛や善ではなく、やはり悪…という皮肉なカタルシスが待ち受けている終盤も、目がテンになる地獄絵図でした。殺すのは悪人だけ、悪に虐げられていた人たちを救うダークヒーローなんかではなく、正体はやはり妄執に憑かれた冷血な狂人だったと判明する救いのない虐殺シーンには、陳桂林をほんとはいい人、可哀想な人として描かない苛烈な潔さがあり、ヌルいユルい凡庸な内容にならずにすんだと思います。
台湾の死刑執行シーンも、衝撃的かつ興味深かったです。数年前に台北の地下鉄で起きた、通り魔による無差別殺人事件の犯人の死刑執行ニュースで私は初めて知ったのですが、台湾は銃殺刑。日本の絞首刑とどっちが怖い、どっちが人道的なんだろう。どっちもイヤですが…この映画の陳桂林は、捕まって処刑された実在の殺し屋の男をモデルにしてるとか。「青春弑殺」の通り魔も、地下鉄事件の犯人がモデルっぽい。許しがたい凶悪き〇がい犯罪者を、イケメン俳優に狂演させる台湾映画が好きです陳桂林の悪人駆逐と重なる中国の故事、仏教の教えが奥深い。
陳桂林役は、台湾の人気俳優イーサン・ルアン。初めて演技するところを見ましたが、涼しげで優しそうなイケメンですね。イカレてるのに澄んだ目がきれい。顔はちょっとチョ・インソン+伊原剛志、みたいな?髭があるほうが好きかも。スラっとした長身で、スタイルがいいな~。ほんとはとんでもない狂人、害悪男なのに、カッコよく見えなきゃいけない役である陳桂林は、演技がうまいだけの俳優やイケメン大根俳優が演じてはいけない役。非道い!頭おかしい!けど応援してしまう、いい男マジックと演技力を具えたイーサン・ルアン、いい役者ですね。他の出演作も観たいと思います。
悪名高き殺し屋の陳桂林は、暴力団の組長を射殺し逃亡するが、潜伏中に自分が末期がんで余命いくばくもないことを知る。死ぬ前に自分より重大扱いされている凶悪指名手配犯二人を殺すことを決意し、彼らの行方を追う陳だったが…
韓流に押され気味だった華流ですが、ここのところ新作映画やドラマの公開や配信が盛んで、復調の兆しを見せているようです。ジャッキーやウォン・カーウァイ監督が人気だった80・90年代、最盛期の香港映画が大好きだったので、華流の再興は喜ばしいかぎりです。現在は香港ではなく台湾が華流の主流になってるみたい?「君の心に刻んだ名前」や「恋の病」「青春弑恋」など、最近の台湾映画はイケメンが出てる良作が多い、というイメージが。この台湾映画は、なかなかクレイジーな怪作でした。
エグいヴァイオレンスといえば韓流ですが、この台湾映画も負けてませんでした。容赦なき凄絶な暴力と殺戮、人間も社会も狂ってるハチャメチャさは、韓流も真っ青でした。いったいいつの時代の話なの?!やくざのドンパチ抗争、反社会の人々の風貌や言動など、邦画の「孤狼の血」以上の昭和臭が。街並みの風景や雰囲気が昔の日本っぽいところも、何だか懐かしい感じ。東南アジアっぽい暖かい湿り気を含んだ空気感が、日本との違いでしょうか。
とにかく主人公の陳桂林がイカレてます。一見、寡黙でスマートな二枚目風なのですが、中身は危険な狂犬。暴力も殺人も呼吸と一緒、みたいな躊躇も罪悪感もなきサイコパスが、おとなしく病死すればいいものを(彼の病気については、ラスト近くに意外な事実が)、自分が最悪の犯罪者と見なされていなかったことに反発、俺こそが最凶!死ぬ前に自分がナンバーワンの悪であることを世間に認めさせる!と悪人抹殺を計画、という理解不可能な思考回路とプライド、そしてブレない行動力と凄腕ヒットマンの能力を発揮して、まるでダークヒーローのように屍を重ね続けるんですよ。その狂った展開と場面は、見方によってはコメディでもあります。
映画の中盤、陳桂林が新興宗教団体の施設にたどり着き、教祖に洗脳されて罪を悔い改め信者になる、という意外な展開に驚かされます。その新興宗教がオ〇ムや統〇教会を彷彿とさせるヤバさと悪辣さ。そんな悪を倒せるのは愛や善ではなく、やはり悪…という皮肉なカタルシスが待ち受けている終盤も、目がテンになる地獄絵図でした。殺すのは悪人だけ、悪に虐げられていた人たちを救うダークヒーローなんかではなく、正体はやはり妄執に憑かれた冷血な狂人だったと判明する救いのない虐殺シーンには、陳桂林をほんとはいい人、可哀想な人として描かない苛烈な潔さがあり、ヌルいユルい凡庸な内容にならずにすんだと思います。
台湾の死刑執行シーンも、衝撃的かつ興味深かったです。数年前に台北の地下鉄で起きた、通り魔による無差別殺人事件の犯人の死刑執行ニュースで私は初めて知ったのですが、台湾は銃殺刑。日本の絞首刑とどっちが怖い、どっちが人道的なんだろう。どっちもイヤですが…この映画の陳桂林は、捕まって処刑された実在の殺し屋の男をモデルにしてるとか。「青春弑殺」の通り魔も、地下鉄事件の犯人がモデルっぽい。許しがたい凶悪き〇がい犯罪者を、イケメン俳優に狂演させる台湾映画が好きです陳桂林の悪人駆逐と重なる中国の故事、仏教の教えが奥深い。
陳桂林役は、台湾の人気俳優イーサン・ルアン。初めて演技するところを見ましたが、涼しげで優しそうなイケメンですね。イカレてるのに澄んだ目がきれい。顔はちょっとチョ・インソン+伊原剛志、みたいな?髭があるほうが好きかも。スラっとした長身で、スタイルがいいな~。ほんとはとんでもない狂人、害悪男なのに、カッコよく見えなきゃいけない役である陳桂林は、演技がうまいだけの俳優やイケメン大根俳優が演じてはいけない役。非道い!頭おかしい!けど応援してしまう、いい男マジックと演技力を具えたイーサン・ルアン、いい役者ですね。他の出演作も観たいと思います。
お!イーサン・ルアン、ご存じでしたか!若い時は日本の漫画原作のドラマによく出てたらしいですね。現在の彼はイケオジ進化中ですよ!韓流ヴァイオレンスが好きなら、この映画も楽しめると存じます。シブくなったイーサンのクレイジーな激演、見てあげてください(^^♪
はるさん、中華ドラマも楽しんでらっしゃるんですよね。私も気にはなるのだけど、長いドラマが苦手なので躊躇。中国の小さなお針子!な、懐かしい!リィウ・イエ、めっちゃ好きでしたわ~。もうひとりの男子、ぜんぜん記憶にない💦チェンクン、チェキってみました!いい男やんけ!
8話ぐらいで終わるドラマが好き。こないだ台湾の「夢罪者」というNetflixドラマ観ました。台湾の俳優もいいですね~♡
イーサン・ルァン、懐かしい
すんごい昔に、ラブコメ2作品みましたよ
優しい初々しい青年ぽかったですが
殺人鬼の役!良い役者になったのね
興味ある内容だけど、どんよりしちゃうかね。
私は、三国志スパイ・サスペンス
「風起隴西」をもう直ぐ見終わります
見終わるのが勿体無い‥
久々ハマりました。
主演の2人がいいの。
チェン•クンと白宇をずっとみていたい
検索したら、「小さな中国のお針子」がほぼデビュー
大昔みてたんだわー
リウ・イェの方しか覚えてなかった。。