唇が乾くので、いつもよりベッタリとリップクリームを塗ってバイクに乗ったら...ひ~!!蝿とり紙のように、唇がブト(ブヨ?)を大量捕獲!ペッペペッ!!ああ~気持ち悪かった~!
今日から11月。あっちゅー間に年末、正月だな...早くもヒュ~ルリ~ヒュ~ルリララ~♪と、越冬つばめなmy heart weeps...
お松の独り市川雷蔵映画祭④
「若き日の信長」
おバカな野生児ぶりで、家臣や敵国から“うつけ者”と軽んじられている若き織田信長。だがそれは、周囲を欺くための擬態であった...
うつけというより、天衣無縫で豪放磊落といった風の信長で、そんなにバカには見えません。明るくてヤンチャなワイルド殿様って感じで、チャーミング。家臣たちが名君の器!と持ち上げる弟のほうが、どこが!?なヘタレだし、よっぽどダメっぽいけど。
信長の周囲で、陰謀や企みが渦巻くのですが、必ず誰かに立ち聞き・盗み聞きされてたり、あまりにもスキがありすぎて緊張感ゼロ。怪しい者も、いかにも曲者って感じで、バレバレだろ!と笑えます。
信長と養育係の爺との愛情物語がメインテーマ?
真面目な君主になってほしくて、必死に信長を諌めたり諭したりする爺ですが...誰よりも近しい存在で、深く強い愛情があるにもかかわらず、信長の真意に気づかないところが、悲劇的です。信長におとなしくしてほしいと願うのも、彼を窮屈な鳥かごに入れようとしてるだけ。信長には大きく羽ばたける力があるのに、それを信じることができず、安全圏にどとめようとする爺の愛は、善良で凡庸な人間としては、当然の形なのかもしれないけど。どんなに愛し合っていても、人間としての器と格の違いが、間に埋められない溝を作ってしまうのですね。爺の自害は、信長への痛烈な訓戒というより、もうダメ、ついていけない...な絶望に近いものだったような。
信長役は、もちろん市川雷蔵(1959年の作品だから、当時28歳?)。
エネルギッシュで感情豊か、奔放で闊達だけど女にはストイックで純情なキャラは、「新平家物語」で演じた平清盛と似てます。
私にはスゴい美男には見えない雷蔵だけど、勇壮で男らしく骨太、でもギトギトしい油っぽさがなくクールでシャープな容貌と演技は、とても魅力的。今の俳優みたいな、軽薄な甘っちょろさが皆無なところが、返って新鮮でカッコいいです。
雷蔵の素敵なところは何といっても、あの美声!ほんと、聞き惚れちゃいます。ラストの、有名な人間五十年を唄い舞うシーンの雷蔵、ほんと素晴らしい!音声の深さ晴朗さ、所作の端正さときたら。それに比べて、最近の若い俳優の時代劇なんて...学芸会か余興、コントにしか見えないです。雷蔵の映画を観て、勉強せえや!
爺役は、小沢栄太郎。当時から彼って、もうお爺さんだったんですね。
ビツクリだったのは、爺の三男で信長の小姓役、若き日の松本幸四郎(当時は市川染五郎)!ブ、ブサイクです!敵の回し者である小悪魔な女中に誘惑・翻弄されて、オロオロアタフタしてる顔は、細目&馬面になった伊藤淳史です。今のほうがイケてます。
今日から11月。あっちゅー間に年末、正月だな...早くもヒュ~ルリ~ヒュ~ルリララ~♪と、越冬つばめなmy heart weeps...
お松の独り市川雷蔵映画祭④
「若き日の信長」
おバカな野生児ぶりで、家臣や敵国から“うつけ者”と軽んじられている若き織田信長。だがそれは、周囲を欺くための擬態であった...
うつけというより、天衣無縫で豪放磊落といった風の信長で、そんなにバカには見えません。明るくてヤンチャなワイルド殿様って感じで、チャーミング。家臣たちが名君の器!と持ち上げる弟のほうが、どこが!?なヘタレだし、よっぽどダメっぽいけど。
信長の周囲で、陰謀や企みが渦巻くのですが、必ず誰かに立ち聞き・盗み聞きされてたり、あまりにもスキがありすぎて緊張感ゼロ。怪しい者も、いかにも曲者って感じで、バレバレだろ!と笑えます。
信長と養育係の爺との愛情物語がメインテーマ?
真面目な君主になってほしくて、必死に信長を諌めたり諭したりする爺ですが...誰よりも近しい存在で、深く強い愛情があるにもかかわらず、信長の真意に気づかないところが、悲劇的です。信長におとなしくしてほしいと願うのも、彼を窮屈な鳥かごに入れようとしてるだけ。信長には大きく羽ばたける力があるのに、それを信じることができず、安全圏にどとめようとする爺の愛は、善良で凡庸な人間としては、当然の形なのかもしれないけど。どんなに愛し合っていても、人間としての器と格の違いが、間に埋められない溝を作ってしまうのですね。爺の自害は、信長への痛烈な訓戒というより、もうダメ、ついていけない...な絶望に近いものだったような。
信長役は、もちろん市川雷蔵(1959年の作品だから、当時28歳?)。
エネルギッシュで感情豊か、奔放で闊達だけど女にはストイックで純情なキャラは、「新平家物語」で演じた平清盛と似てます。
私にはスゴい美男には見えない雷蔵だけど、勇壮で男らしく骨太、でもギトギトしい油っぽさがなくクールでシャープな容貌と演技は、とても魅力的。今の俳優みたいな、軽薄な甘っちょろさが皆無なところが、返って新鮮でカッコいいです。
雷蔵の素敵なところは何といっても、あの美声!ほんと、聞き惚れちゃいます。ラストの、有名な人間五十年を唄い舞うシーンの雷蔵、ほんと素晴らしい!音声の深さ晴朗さ、所作の端正さときたら。それに比べて、最近の若い俳優の時代劇なんて...学芸会か余興、コントにしか見えないです。雷蔵の映画を観て、勉強せえや!
爺役は、小沢栄太郎。当時から彼って、もうお爺さんだったんですね。
ビツクリだったのは、爺の三男で信長の小姓役、若き日の松本幸四郎(当時は市川染五郎)!ブ、ブサイクです!敵の回し者である小悪魔な女中に誘惑・翻弄されて、オロオロアタフタしてる顔は、細目&馬面になった伊藤淳史です。今のほうがイケてます。
人間五十年~は、も~素晴らしいですよね。このシーンだけでも、見る価値が発生しいています。これがスターなんでしょうね。
そうそう。雷蔵って、冷厳なところが魅力的なんですよね。きれいなだけ、優しいだけのフニャ男子には、用はないの!
あの人間五十年を、雷蔵のように舞い唄える若い俳優、今いるでしょうか?時代劇スターの不在が悲しい。