まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

熟女におまかせ 呪われた絵画殺人事件!

2007-12-20 | 欧米のドラマ
 ヘレン・ミレン主演のTVドラマ「ペインテッド・レディ 肖像画の淑女」を観ました。「第一容疑者」と同じ脚本家の作品とか。
 落ちぶれた歌手マギーの隣人で恩人のスタフォード卿が、何者かによって殺され、所有していた絵画が盗まれる。事件の真相を探るマギーに、危険な魔の手が...
 「第一容疑者」同様、事件の背後にうごめく人間関係や犯罪の動機が、緻密にスリリングに描かれていて、脚本がよく練られています。ミステリーの重要な舞台となる、絵画取引の裏と表の世界も、興味深いです。宗教画をモチーフにしたような、謎めいた殺人もユニーク。
 緊迫感あるリアリズムが魅力の「第一容疑者」よりも、いくぶん軽妙で華やかかも。すごく良くできた土ワイ風?聞くところによると、このドラマはヘレン・ミレンから「第一容疑者」のイメージを拭うために作られたのだとか。とにかく、ミレンおばさまが相変わらず強烈!
   
 うらぶれた歌手のマギーの時は、ヒッピー風。盗まれた絵画を追跡すべくディーラーに化けると、貴族のマダム風。華麗なる七変化、アイルランド→ロンドン→ニューヨークと縦横無尽に飛び回り、老若問わず男たちからモテモテ!元気溌剌、颯爽と楽しそうに演じてるミレンおばさま。それってちょっと美味しすぎるぞ!なんて感想に、たまにはそんなのもいいじゃない♪と笑ってペロっと舌を出しそうなミレンおばさまです。
 とっかえひっかえの優雅&ゴージャスなファッションもスゴいけど、何といってもミレンおばさまの年齢をものともしない、現役の女っぷりが圧巻!これホントにTVドラマなの!?と唖然となるほど、お乳がほとんど見えてるベッドシーンもあったり(しかも、騎乗位!)。熟女マニア以外には萎える露出の高さ。まさに灰になるまで女宣言。
 先に観たmy motherは、こんな婆さんがやる役じゃない!と呆れてました。確かに、顔も体もシワシワで弛みまくってるミレンおばさま。それをまったく隠そうともせず、堂々とさらしてるところが、尋常ではない勇気(居直り?)。彼女より年下なんだから、見習って頑張りなさいよ!と、my motherに私は言ってやったのでした。更年期障害なんかに、負けないで~♪by ZARD
 「第一容疑者」とは違ったヘレン・ミレンを、が目的なはずのドラマですが...クールでドライ、自己チューで高慢で皮肉屋で一匹狼的、とことん我が道を行く毅然とした鉄の女マギーは、ジェーン・テニスン警視とかなり被るキャラでもあります。テニスン同様マギーも、あまりにもキツくて強い性格&肝っ玉の持ち主なので、彼女を脅したり襲ったりする屈強で恐ろしげな男たちも、何だか可愛く見えてしまうほど。
 サブキャラも、みんな印象的です。
 スタフォード卿の一人息子で、マギーには弟的存在のセバスチャンは、ゲイ!ナンパした若い男とハァハァ、騙されてブリーフ一丁で宙吊りにされて矢で射られる...なんて、日本のTVドラマでは放送不可能な過激シーンも。演じるイアン・グレンは、デニス・クエイドを枯れた優男にした感じで、なかなか男前。マギーとの精神的な愛が美しく、悲惨な運命が悲しい役でした。吹き替えの声が素敵だな、と思ったら、ぎゃぼ宮内敦士だった!美声♪
 イタリア人の画商役フランコ・ネロが、メチャイケなオヂさま。伊達男の艶っぽさが健在で、美しい老いの見本みたいです。こんなカサカサお爺ちゃんにラブシーンなどイタいだけ!やめて!な田村正和とかとは、大違いです。
 あと、マギーの愛人だったヤク中の若い歌手とか、マギーに盗んだ絵を売ろうとする凶暴なチンピラ男とか、なにげにイケメンぞろい。私と絡む男たちは、ブサイク厳禁!なんて、女王ミレンのお達しでもあったのでしょうか。
 
 

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