※ネタバレ注意!
第八話「偽れる唇」
孝子・・・坂口良子
お優・・・田中好子
忠長・・・金田賢一
・
松平信綱・・・平幹二朗
・
南光坊天海・・・中村竹弥
徳川秀忠・・・中村嘉葎雄
徳川家光・・・沖雅也
春日局・・・渡辺美佐子
家光の弟、忠長の悲劇を描いた回。
江戸を離れ、駿府のお城で愛妻お優の方と幸せに暮らしている忠長。金田賢一、やっぱ上地ユースケに似てるよなあ。キャンディーズ解散から間もない頃のスーちゃん、可愛い!
いっぽう、江戸城では。忠長の存在を春日局が警戒。昔の恨みから、忠長を除こうと躍起になる執念深い春日局に、家光も困惑気味。家光はもはや、生まれた時から逃れられない兄弟の運命に諦観している様子。
静かに暮らしていた忠長ですが、信頼していた小姓が春日局のスパイと知り激昂、殺生禁止の聖山で猿狩りを。銃で撃たれて木からボトボト落ちてくるお猿さんたち、動物愛護団体から抗議がきそうなシーンです。第3話でもそうでしたが忠長くん、ほんと良い子なのにプッツンしやすいのが命取りなんだよなあ。病床にある大御所・秀忠も、息子たちの板ばさみになって可哀相。
いっぽう、家光の御台である孝子は、窮状にある忠長とお優の方夫婦を心配し、ねんごろに自重と忍耐をうながす文をしたためます。式部はいなくなってますが、愛犬すみまる殿は健在。
でも、回り出した運命の歯車は、誰にも止められません。とうとう末息子に会えずに亡くなった秀忠の葬儀に、謹慎中の忠長が押しかけてきて、またまた悶着が。忠長、もう破滅モードまっしぐらです。家光に嘆願する孝子VS高飛車にそれを斥ける春日局。それにしても今回の春日局は、いつも以上に鬼婆で怖い。
懐妊中のお優の方と引き離され高崎に蟄居する忠長は、ついに自害へと追いつめられます(涙)。可哀相!後を追おうとしたお優を、孝子が阻止。孝子は大奥に乗り込み、春日局と再び対決。自分の命に賭けてもお優と生まれてくる子供は守ってみせると宣戦布告します。
お優の方が生んだ子供がどうなったのかは不明、という岸田キョンキョンのナレーション。炎にくべられる大奥日記...で、セ・フィニ~♪
第九話「猫と金魚と尼君」
お万・・・紺野美沙子
お玉・・・藤吉久美子
菊尾・・・中原ひとみ
・
六条久之・・・岡本富士太
梅山・・・加茂さくら
徳川家光・・・沖雅也
春日局・・・渡辺美佐子
原作(吉屋信子の「徳川の夫人たち」)がある珍しい回です。そして、とりわけ印象的で秀逸な回でもあります。
伊勢の慶光院が、跡目相続の挨拶のため江戸城の家光に拝謁。うら若く清らかな尼君に、家光は一目でfall in love...
紺野美沙子、ほんと清楚で理知的で、尼姿が似合ってます。さすが、当時は慶応卒のインテリ清純派女優として人気があっただけのことはあります。デカいので、後姿だと男に見てしまうのがちょっと難ですが。
美しい尼君にかりそめならぬ想いを燃やす家光は、そばに置きたい!と春日局にダダをこね、還俗させい!と厳命して春日局を狼狽させます。
無理やり俗身に戻された尼君は、お万の方として大奥入り。家光に熱愛される彼女ですが、自分の中にもあった女の業の深さに気づかされ...
霧深き森を彷徨う尼君。娼婦らしき女たちと遭遇、彼女たちの卑猥な嘲笑に追われて、たどり着いた廃堂。そこには、御仏や鬼の像が。責め立てるような読経が響く中、我を失う尼君...
家光に愛され、女人としての汚れた俗欲を抱かずにはいられなくなったという、かつては尼だった彼女らしい悲痛で清冽な煩悶が、説明的な台詞ではなく幻想的なシーンで描かれているのが素晴らしいです。平成大奥や篤姫などでは考えられない芸術的な演出!
京の実家から訪ねてきた兄・六条久之は、将軍の妾になるなど家の恥!と罵り、死ねよがしに短刀を置き土産に。ひ、ひどい!
お万が気に食わない御年寄・梅山の、ネチネチ陰険なイヤミやイヤガラセ、そしてお万の侍女・菊尾への壮絶なイヂメ!
加茂さくら、こ、怖い!ネットリとしたイビリ演技が見事です。加茂さん、ちょっとチェ・ジウ似?貫禄つけて妖艶になったチェ・ジウ、みたいな。チェジウも意地悪な役が似合いそうだもんね。イヂメられる中原ひとみが、これまたホントか弱そうでビクビクしてて、観てるのが辛くなるほど。
愁い深く奥ゆかしいお万ですが、芯は結構キツい女だな、と思わせるキャラなのも面白いです。権勢並びなき春日局にも、黙って服従って感じではないし。梅山の子分お秀が、上様に告げ口なんかしたら武家の女子は舌を噛んで死んでしまいます、とイヤミを言うと、なら死ねば?なんて、ポツリとキツくてナイスなツッコミも。
陰湿なイヂメが、とうとう菊尾を自殺に追いやってしまう(涙)。ますます絶望的になるお万。
梅山、許せねえ!と、お万の部屋子お玉は復讐に出る。梅山の猫に上様ご拝領の金魚を襲わせ、ついでに商人から賄賂を受けていた梅山の悪事も露見させ、梅山とお秀を大奥追放の憂き目へと追いやります。お玉ちゃん、見事に仇討ち!後に五代将軍綱吉の生母・桂昌院となるお玉、そのしたたかさを初披露!
兄に渡された短刀で自害しようとするお万ですが、それを察知したお玉に短刀を奪われて、死ぬこともかなわず。大奥を去りたいと願うお万ですが、家光の真摯な想いを知って思いとどまり、その後は家光の寵愛を一身に受けた唯一の女人として、大奥でときめくのでした。
大奥に迎えた家光に従って、廊下を進むお万の幸せそうな表情...で、セ・フィニ~♪
第八話「偽れる唇」
孝子・・・坂口良子
お優・・・田中好子
忠長・・・金田賢一
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松平信綱・・・平幹二朗
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南光坊天海・・・中村竹弥
徳川秀忠・・・中村嘉葎雄
徳川家光・・・沖雅也
春日局・・・渡辺美佐子
家光の弟、忠長の悲劇を描いた回。
江戸を離れ、駿府のお城で愛妻お優の方と幸せに暮らしている忠長。金田賢一、やっぱ上地ユースケに似てるよなあ。キャンディーズ解散から間もない頃のスーちゃん、可愛い!
いっぽう、江戸城では。忠長の存在を春日局が警戒。昔の恨みから、忠長を除こうと躍起になる執念深い春日局に、家光も困惑気味。家光はもはや、生まれた時から逃れられない兄弟の運命に諦観している様子。
静かに暮らしていた忠長ですが、信頼していた小姓が春日局のスパイと知り激昂、殺生禁止の聖山で猿狩りを。銃で撃たれて木からボトボト落ちてくるお猿さんたち、動物愛護団体から抗議がきそうなシーンです。第3話でもそうでしたが忠長くん、ほんと良い子なのにプッツンしやすいのが命取りなんだよなあ。病床にある大御所・秀忠も、息子たちの板ばさみになって可哀相。
いっぽう、家光の御台である孝子は、窮状にある忠長とお優の方夫婦を心配し、ねんごろに自重と忍耐をうながす文をしたためます。式部はいなくなってますが、愛犬すみまる殿は健在。
でも、回り出した運命の歯車は、誰にも止められません。とうとう末息子に会えずに亡くなった秀忠の葬儀に、謹慎中の忠長が押しかけてきて、またまた悶着が。忠長、もう破滅モードまっしぐらです。家光に嘆願する孝子VS高飛車にそれを斥ける春日局。それにしても今回の春日局は、いつも以上に鬼婆で怖い。
懐妊中のお優の方と引き離され高崎に蟄居する忠長は、ついに自害へと追いつめられます(涙)。可哀相!後を追おうとしたお優を、孝子が阻止。孝子は大奥に乗り込み、春日局と再び対決。自分の命に賭けてもお優と生まれてくる子供は守ってみせると宣戦布告します。
お優の方が生んだ子供がどうなったのかは不明、という岸田キョンキョンのナレーション。炎にくべられる大奥日記...で、セ・フィニ~♪
第九話「猫と金魚と尼君」
お万・・・紺野美沙子
お玉・・・藤吉久美子
菊尾・・・中原ひとみ
・
六条久之・・・岡本富士太
梅山・・・加茂さくら
徳川家光・・・沖雅也
春日局・・・渡辺美佐子
原作(吉屋信子の「徳川の夫人たち」)がある珍しい回です。そして、とりわけ印象的で秀逸な回でもあります。
伊勢の慶光院が、跡目相続の挨拶のため江戸城の家光に拝謁。うら若く清らかな尼君に、家光は一目でfall in love...
紺野美沙子、ほんと清楚で理知的で、尼姿が似合ってます。さすが、当時は慶応卒のインテリ清純派女優として人気があっただけのことはあります。デカいので、後姿だと男に見てしまうのがちょっと難ですが。
美しい尼君にかりそめならぬ想いを燃やす家光は、そばに置きたい!と春日局にダダをこね、還俗させい!と厳命して春日局を狼狽させます。
無理やり俗身に戻された尼君は、お万の方として大奥入り。家光に熱愛される彼女ですが、自分の中にもあった女の業の深さに気づかされ...
霧深き森を彷徨う尼君。娼婦らしき女たちと遭遇、彼女たちの卑猥な嘲笑に追われて、たどり着いた廃堂。そこには、御仏や鬼の像が。責め立てるような読経が響く中、我を失う尼君...
家光に愛され、女人としての汚れた俗欲を抱かずにはいられなくなったという、かつては尼だった彼女らしい悲痛で清冽な煩悶が、説明的な台詞ではなく幻想的なシーンで描かれているのが素晴らしいです。平成大奥や篤姫などでは考えられない芸術的な演出!
京の実家から訪ねてきた兄・六条久之は、将軍の妾になるなど家の恥!と罵り、死ねよがしに短刀を置き土産に。ひ、ひどい!
お万が気に食わない御年寄・梅山の、ネチネチ陰険なイヤミやイヤガラセ、そしてお万の侍女・菊尾への壮絶なイヂメ!
加茂さくら、こ、怖い!ネットリとしたイビリ演技が見事です。加茂さん、ちょっとチェ・ジウ似?貫禄つけて妖艶になったチェ・ジウ、みたいな。チェジウも意地悪な役が似合いそうだもんね。イヂメられる中原ひとみが、これまたホントか弱そうでビクビクしてて、観てるのが辛くなるほど。
愁い深く奥ゆかしいお万ですが、芯は結構キツい女だな、と思わせるキャラなのも面白いです。権勢並びなき春日局にも、黙って服従って感じではないし。梅山の子分お秀が、上様に告げ口なんかしたら武家の女子は舌を噛んで死んでしまいます、とイヤミを言うと、なら死ねば?なんて、ポツリとキツくてナイスなツッコミも。
陰湿なイヂメが、とうとう菊尾を自殺に追いやってしまう(涙)。ますます絶望的になるお万。
梅山、許せねえ!と、お万の部屋子お玉は復讐に出る。梅山の猫に上様ご拝領の金魚を襲わせ、ついでに商人から賄賂を受けていた梅山の悪事も露見させ、梅山とお秀を大奥追放の憂き目へと追いやります。お玉ちゃん、見事に仇討ち!後に五代将軍綱吉の生母・桂昌院となるお玉、そのしたたかさを初披露!
兄に渡された短刀で自害しようとするお万ですが、それを察知したお玉に短刀を奪われて、死ぬこともかなわず。大奥を去りたいと願うお万ですが、家光の真摯な想いを知って思いとどまり、その後は家光の寵愛を一身に受けた唯一の女人として、大奥でときめくのでした。
大奥に迎えた家光に従って、廊下を進むお万の幸せそうな表情...で、セ・フィニ~♪
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