寒くなると、またぞろwanderlustが。
プラハ行きを決めたのは、去年の今頃だったけ。来月インドへ旅立つM子の話を聞いてると、私も遠くへ行きたい~♪気持ちがムクムクと。図書館で、台湾やアイルランドのガイドブックを借りて、脳内旅行を楽しんでいます。でも、この冬は無理だなあ。時間は何とか作っても、肝心の先立つものが...宝くじでも当たらないかなあ。バチとか悪い予感とか食中毒なら、簡単に当たるのにね...ルルル...泣いちゃダメ、ひまわりさんに笑われる...
お松の第3回独り邦画男前映画祭①
「陽暉楼」
“女は競ってこそ華。負けて堕ちれば泥”(ナレーションby 来宮良子)
公開当時、幼心に強烈なインパクトだった宣伝惹句。壮絶にオドロオドロしい女の情念バトルが!?と、ワクワクしながら鑑賞...
大正から昭和初期に隆盛した、高知の遊興の館・陽暉楼を舞台に、女たちが繰り広げる絢爛たる愛憎。
期待してたほどは、ドロドロしてなかった。過激度&とんでも度は、同じ五社英雄監督の「吉原炎上」のほうが格段に上。宮尾登美子原作なので、どちらかと言えば文芸的な内容だったような。
芸者になって、男とらされて、愛も自由も許されない女たち。悲惨で過酷だけど、たくましく激しく図太く生きる彼女たちの姿は、とても毅然としていて、カッコいい。芸の稽古事に励み、金持ちの旦那しか相手にしないところなど、手軽な売春婦との違いも興味深く描かれていました。あと、芸者の衣装や陽暉楼内部のセット、小道具とかも、趣があって面白かったです。
文芸的とはいえ、やはり女同士のせめぎ合いは、凄絶悶絶!
第一ラウンドは、池上希実子vs浅野温子。ダンスホールのトイレで、殴る蹴るのみならず、髪の毛つかみ合い・馬乗り・罵詈雑言絶叫の壮絶ガチンコ!水浸し、ザンバラ髪、着物はだけて太もも丸出し、鬼の形相&声で組んずほぐれつな二人。仕事とはいえ、よーやるなあ。本気でやってる!?な凄まじい女優魂を見せつけてくれてます。思いっきり喧嘩した後は、すっかり仲良しマブダチになっちゃうんだけど。
第二ラウンドは、倍賞美津子vs佳那晃子。ダメ亭主が愛人とシッポリ濡れてる温泉に、陽暉楼の女主人である鬼妻が乗り込み大修羅場!凶器(かんざし)を振りかざし襲いかかる性悪女狐愛人だけど、迫力&貫禄負け。愛人の頭を温泉漬けにして攻める鬼本妻、怖い!もう勘弁してあげて~!愛人・佳那晃子、すっぽんぽんで頑張ってました。
とまあ、女たちが元気で激しいので、あんまり哀しい運命を生きてるようには見えないんですよねえ。
今はすっかりオバハンになって、2時間ドラマの脇役に甘んじている女優たちの、女盛り・娘盛りの魅力と演技が堪能できます。
陽暉楼ナンバーワンの芸者・桃若役の池上希実子は、同じ宮尾登美子原作の映画「鬼龍院花子の生涯」の夏目雅子のような匂いたつような美女ではなく、どちかといえば個性的な可愛らしい顔?韓ドラのヒロインなんか目じゃないほど、怒涛に薄幸な桃若を、なかなか力演してました。
桃若の父の愛人(というより、ほとんど娘みたいな存在)で、陽暉楼の芸者を敵視する珠子役の浅野温子が、いちばん目立つ好演でした。まだトレンディドラマでブレイクする前の若い頃の彼女、かなり気性がキツそうだけど、オキャンで可愛いですね。情熱的で気風のいいジャジャ馬娘を、ヌードも辞さずエネルギッシュに熱演してました。
陽暉楼の主・倍賞美津子は、ドスが効いててまさに女親分って感じ。桃若の仲間、二宮さよ子、西川峰子、市毛良枝、熊谷真実も良い味だしてました。桃若の妹分、少女時代の仙道敦子が、めっちゃ可愛かった~!
でも、実はというと、私がクギヅケだったのは女どもではなく、桃若の父で女衒・勝造役、緒形拳
ああ~オガケン、超シブい~!すごい♂フェロモン!クラクラしちゃう。あの色気!あの鋭い眼光!野獣のようだけど、男くさい優しさに胸キュン彼に比べると、キムタコとかオニギリジョーなんて、ユルいヌルいオカマにしか見えません!
最近は、TVドラマの延長みたいな映画や、いい年してガキっぽい役しかできないタレントしかいないのが、ほんと残念です。すげー!と圧倒・驚嘆させることができてこそ、本物の役者なのでは?と、昔の邦画を観るたびに思ってしまいます。
↑「陽暉楼」他で1984年の日本アカデミー賞を受賞した時のオガケン
日本アカデミー賞って、面白いですねえ。初期の受賞者や作品は、ほんと錚々たる顔ぶれ&なかなかの名作ぞろいなんだけど、だんだん妙なメンツが...松嶋なな子?広末?竹内U子?死馬裂きコウ?な、長澤まちゃみ~!?演技、そんなの関係ねぇ!by 小島よしお とりあえず映画に出れば受賞・候補入りって感じ
追記:つい最近まで、緒形拳を緒方拳と思い込んでた~!おまえホンマにファンか!と怒られそうファンにあるまじき勘違いですよね。オガケン、すみませんブログの過去記事、今から訂正せねば~
プラハ行きを決めたのは、去年の今頃だったけ。来月インドへ旅立つM子の話を聞いてると、私も遠くへ行きたい~♪気持ちがムクムクと。図書館で、台湾やアイルランドのガイドブックを借りて、脳内旅行を楽しんでいます。でも、この冬は無理だなあ。時間は何とか作っても、肝心の先立つものが...宝くじでも当たらないかなあ。バチとか悪い予感とか食中毒なら、簡単に当たるのにね...ルルル...泣いちゃダメ、ひまわりさんに笑われる...
お松の第3回独り邦画男前映画祭①
「陽暉楼」
“女は競ってこそ華。負けて堕ちれば泥”(ナレーションby 来宮良子)
公開当時、幼心に強烈なインパクトだった宣伝惹句。壮絶にオドロオドロしい女の情念バトルが!?と、ワクワクしながら鑑賞...
大正から昭和初期に隆盛した、高知の遊興の館・陽暉楼を舞台に、女たちが繰り広げる絢爛たる愛憎。
期待してたほどは、ドロドロしてなかった。過激度&とんでも度は、同じ五社英雄監督の「吉原炎上」のほうが格段に上。宮尾登美子原作なので、どちらかと言えば文芸的な内容だったような。
芸者になって、男とらされて、愛も自由も許されない女たち。悲惨で過酷だけど、たくましく激しく図太く生きる彼女たちの姿は、とても毅然としていて、カッコいい。芸の稽古事に励み、金持ちの旦那しか相手にしないところなど、手軽な売春婦との違いも興味深く描かれていました。あと、芸者の衣装や陽暉楼内部のセット、小道具とかも、趣があって面白かったです。
文芸的とはいえ、やはり女同士のせめぎ合いは、凄絶悶絶!
第一ラウンドは、池上希実子vs浅野温子。ダンスホールのトイレで、殴る蹴るのみならず、髪の毛つかみ合い・馬乗り・罵詈雑言絶叫の壮絶ガチンコ!水浸し、ザンバラ髪、着物はだけて太もも丸出し、鬼の形相&声で組んずほぐれつな二人。仕事とはいえ、よーやるなあ。本気でやってる!?な凄まじい女優魂を見せつけてくれてます。思いっきり喧嘩した後は、すっかり仲良しマブダチになっちゃうんだけど。
第二ラウンドは、倍賞美津子vs佳那晃子。ダメ亭主が愛人とシッポリ濡れてる温泉に、陽暉楼の女主人である鬼妻が乗り込み大修羅場!凶器(かんざし)を振りかざし襲いかかる性悪女狐愛人だけど、迫力&貫禄負け。愛人の頭を温泉漬けにして攻める鬼本妻、怖い!もう勘弁してあげて~!愛人・佳那晃子、すっぽんぽんで頑張ってました。
とまあ、女たちが元気で激しいので、あんまり哀しい運命を生きてるようには見えないんですよねえ。
今はすっかりオバハンになって、2時間ドラマの脇役に甘んじている女優たちの、女盛り・娘盛りの魅力と演技が堪能できます。
陽暉楼ナンバーワンの芸者・桃若役の池上希実子は、同じ宮尾登美子原作の映画「鬼龍院花子の生涯」の夏目雅子のような匂いたつような美女ではなく、どちかといえば個性的な可愛らしい顔?韓ドラのヒロインなんか目じゃないほど、怒涛に薄幸な桃若を、なかなか力演してました。
桃若の父の愛人(というより、ほとんど娘みたいな存在)で、陽暉楼の芸者を敵視する珠子役の浅野温子が、いちばん目立つ好演でした。まだトレンディドラマでブレイクする前の若い頃の彼女、かなり気性がキツそうだけど、オキャンで可愛いですね。情熱的で気風のいいジャジャ馬娘を、ヌードも辞さずエネルギッシュに熱演してました。
陽暉楼の主・倍賞美津子は、ドスが効いててまさに女親分って感じ。桃若の仲間、二宮さよ子、西川峰子、市毛良枝、熊谷真実も良い味だしてました。桃若の妹分、少女時代の仙道敦子が、めっちゃ可愛かった~!
でも、実はというと、私がクギヅケだったのは女どもではなく、桃若の父で女衒・勝造役、緒形拳
ああ~オガケン、超シブい~!すごい♂フェロモン!クラクラしちゃう。あの色気!あの鋭い眼光!野獣のようだけど、男くさい優しさに胸キュン彼に比べると、キムタコとかオニギリジョーなんて、ユルいヌルいオカマにしか見えません!
最近は、TVドラマの延長みたいな映画や、いい年してガキっぽい役しかできないタレントしかいないのが、ほんと残念です。すげー!と圧倒・驚嘆させることができてこそ、本物の役者なのでは?と、昔の邦画を観るたびに思ってしまいます。
↑「陽暉楼」他で1984年の日本アカデミー賞を受賞した時のオガケン
日本アカデミー賞って、面白いですねえ。初期の受賞者や作品は、ほんと錚々たる顔ぶれ&なかなかの名作ぞろいなんだけど、だんだん妙なメンツが...松嶋なな子?広末?竹内U子?死馬裂きコウ?な、長澤まちゃみ~!?演技、そんなの関係ねぇ!by 小島よしお とりあえず映画に出れば受賞・候補入りって感じ
追記:つい最近まで、緒形拳を緒方拳と思い込んでた~!おまえホンマにファンか!と怒られそうファンにあるまじき勘違いですよね。オガケン、すみませんブログの過去記事、今から訂正せねば~
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