まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

昼下がりの秘みつ

2024-09-05 | イギリス、アイルランド映画
 「シークレット」
 夫と幼い娘がいるジェニーは、公園で声をかけてきた中年紳士に誘われるまま、彼の家へ。そこで自分が男の亡妻とそっくりであることを知ったジェニーは…
 70年代最高の美女と謳われたジャクリーン・ビセット主演作です。古今東西、映画界にはきら星のごとく美女がひしめいていますが、あなたにとって最高の美女は誰?と問われたら、まっさきに思い浮かぶのはイザベル・アジャーニとジャクリーン・ビセットです。トリュフォー監督の佳作「アメリカの夜」や、「オリエント急行殺人事件」「大空港」など、そのしっとりと艶やかに清冽な美貌、優雅で洗練された雰囲気で、私を魅了したジャクリーン・ビセット。70、80年代は名だたる実力派女優たちの群雄割拠時代だったので、いつの間にかそれに埋もれていってしまったかのような彼女ですが、今でも私にとっては心の中にしまってある美しいエメラルドのような女優さんです。数あるジャクリーン・ビセットの出演作の中で、すごく気になってたのがこの作品。子どもの時、古い映画雑誌やレンタルビデオのパッケージで見た、ジャクリーン・ビセットののけぞる裸体とエクスタシー顔…

 ビセットさん、当時27歳ぐらい。下積み時代の黒歴史出演作かな?と思いきや、もうこの頃はメジャーな人気女優。そんな彼女が、こんなエロそうな映画、演技を?でも調べてみると、いろんな映画で美しい裸体をさらしてるみたいです。松坂慶子とか邦画もだけど、70、80年代の美人女優って、ほんと脱ぎっぷりがよかったですよね。この映画での中盤に、あののけぞりセックスシーンがあります。ジャクリーン・ビセット、肢体はほっそりしてるけど、なかなか豊かな胸。白い柔肌な美乳が激しく揺れたり、男の手に包まれたりがエロかったです。絶頂顔&声もエロい。
 セックスシーンは劇中一回だけ。愛欲に溺れる人妻、みたいな話ではありません。不倫って感じもなく、昼さがりの気まぐれ、短く甘い白昼夢を楽しんだだけ、みたいな軽やかさ、あっけらかんさ。重苦しさや深刻さは微塵もありません。ジャクリーン・ビセットは美しいけど、雰囲気も演技も女~なベタベタしさ、ネチネチ感がなく、サバサバ颯爽としてるところも好き。長いブルネットの髪を無造作になびかせて闊歩する姿や、ジャケットとジーパンといったファッションも、マニッシュで素敵でした。
 見知らぬ中年男についていって浮気より、幼い娘を外にほったらかしにして心配もしないことのほうが、どうかしてる女なジェニーでした。娘も娘で、こっちも知らない若い男に誘われ家に行くとか、ヤバすぎでしょ。キスされて驚いてたけど、キスだけですんでよかった。キスだけでも十分犯罪だけど、イタズラされて殺されなかっただけましですね。夫も女性面接官と浮気してるし、家族3人のそれぞれの昼下がりのアバンチュールが描かれています。正直あんまり面白くありません。せめて夫と中年男がイケメン、男前だったらなあ。中年男の家が、シンプルだけど優雅で素敵でした。こんな家、住みたくない!金の使い方間違ってる!な韓国の金持ちと違い、イギリスの富裕層の趣味の高さが好きです。
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