まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

リンリー警部③~⑥ 英吉利式相棒

2008-07-02 | 欧米のドラマ
 リンリー警部シリーズ第3作から6作まで観ただよ...

 ③「血の代償」
 スコットランドの田舎、演劇プロデューサーである貴族の館で、女性脚本家が惨殺される。ヘイバースとともに事件を担当するリンリーだが、愛するヘレンが容疑者の一人と恋人関係にあることが捜査の支障となって...
 事件の謎と真相そのものは、あまり面白くないです。スコットランドの田舎の風景が素敵。ヘレンの見た目もキャラも、ぜんぜん魅力がないので、何でリンリーが彼女に執着するのか理解できないんだよなあ。そんなリンリーにイラつきながらも、ナンダカンダで励ましたり慰めたりするヘイバースの、不器用な優しさがいい感じ。ヘイバースって、男前(女だけど)!
 イギリスのTVドラマって、たまに下積み時代の人気スターが出てきて、驚喜させられることが。
          
 館の下男で、主の娘と恋仲の青年、どっかで見たことある子じゃのお、と思ったら...あ!ジェームズ・マカヴォイじゃん!野暮ったいので、すぐに分かんなかった。今のほうがイケてます。容疑者の一人だった彼も、真犯人に惨殺されちゃいます

 ④「エレナのために」
 オックスフォードの大学教授の娘で聾唖のエレナが、ジョギング中に何者かによって殺害される。リンリーとヘイバースは、エレナが挑発的で奔放な生活を送っていたことをつきとめるが...
 これもなあ。エレナの父と真犯人の関係がラストに唐突に明らかになった感じで、脚色がマズい。この作品も、話より舞台となるオックスフォードの街並みの美しさ、趣深さに心惹かれます。
 ここにもなぜか偶然ヘレンがいて、リンリーさんの捜査の邪魔?に。だんだん見た目もキャラも柔和になりつつあるヘイバースですが、女性蔑視な男たちに対しては相変わらず好戦的でキツいところが、彼女らしい。ヘイバースがかます皮肉や当てこすりって、クールで小気味よくて好きなんだよなあ。リンリーのこと、ひょっとして好きなのかな?と思わせる、ビミョーな表情や言動も面白い。
 リンリー警部のシャワーシーンあり(ケツまで見せるサービス)。中年紳士マニアの方々には眼福ものかも...

 ⑤「消えた子供」
 田舎町で、牧師が怪死。招かれた家で食べた料理の中に、野生の毒にんじんが混入されていたことが判明し、リンリーとヘイバースは捜査に乗り出すが...
 殺人の動機と犯人の正体が、なかなかユニークです。都会で行方不明になる幼子って、あーいう形で生存、成長してるかもしれないな、と怖くなった。
 で、またヘレンがいるし~しかも、今回初めてリンリーとベッドイン。有頂天になるリンリーですが、ヘレンは逃げ腰。リンリー、何であんなわけのわからんオバサンが好きなの?
 リンリーの恋愛と並んで、ヘイバースの痴呆ママも毎回頭痛のタネ。とうとう老人ホームに入れてしまい、独りになった家をリンリーの配慮で改装され、施しは真っ平!あんた何様よ?!と激怒するヘイバース。信頼で結ばれた相棒になっても、やっぱ二人の間には階級意識の壁があるのが、いかにもイギリスらしいコンビでもあります。でも結局は、リンリーの真摯さと優しさがヘイバースに伝わって、ホっとしました。
 この作品でも、イギリスの田舎の美しさを堪能できます。冷涼感ある濃緑の自然が素晴らしい。

⑥「炎に隠された心」
 放火された別荘で、人気クリケット選手の遺体が発見される。事件を捜査するリンリー&ヘイバースの前に、被害者の息子である少年が容疑者として浮かび上がるが...
 今回は郊外や田舎ではなく、ロンドンが舞台でした。ロンドンといっても、おなじみな観光地ではなく、裏町や裏通りなどが目に珍しく興味深かったです。事件に絡んでくる、動物愛護団体の過激さにビックリ。ほとんど犯罪集団です。
 被害者の周囲に渦巻く女たちの愛憎が、もうちょっと丹念に濃密に描けてたらなあ。まあ、約2時間のドラマなので、仕方ないけど。ヘレンのプロファイリングとかリンリーとの恋愛とか、あまり必要がないし面白くない部分は削ってもいいので、容疑者たちの人間像にもっと焦点を当ててほしかったかも。
 


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