まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

アフタースクール・レイプ!

2008-09-29 | 日本映画
 「女教師」
 放課後の音楽室で、生徒たちに強姦されてしまう美人教師。スキャンダルに揺れ動く学校。やがて誘拐事件、そして殺人事件まで起きて...
 日活ロマンポルノです。原作が清水一行の社会派サスペンス小説なので、ちょっと昔の土曜ワイド劇場っぽいムード&ノリです。当時の中学生や教育現場の荒廃ぶりが、エロより過激でブっ飛んでます。
 問題を大きくしたくない、なあなあで穏便に済ませようとする校長&教頭は、いつの時代も不変なコトナカレ主義教師ですが、不良生徒を持つ親の弱みにつけこんで甘い汁を吸う教師とか、同僚がレイプされるのを黙って見てる教師とか、こんな先生には絶対に教わりたくない!な最低最悪ティーチャーズには驚かされます。実際にも、破廉恥教師のニュースって絶えることがないので、こんな教師いねえよ!と言い切ることはできません。
 いちおうポルノなので、エロシーンが多く挿入されてるのですが、あんましキレイじゃないというか、妙に生々しいというか、汚いんですよねえ。イケメンや男前が出てこない、というのが致命的かも...
 レイプされてしまうヒロインを、永島暎子が肌もあらわに熱演。美人というより、個性的な女優ですよね。若き日の彼女、たまにYAWARAさんに似て見えた(私だけ?)。被害者なのに、生徒を誘惑した淫乱女に仕立て上げられ、社会的にも精神的にも追い詰められる姿が悲惨です。
 永島さんといえば、ワタシ的にはやっぱTVドラマ「永遠の仔」。主役の若い俳優たちを完全に食った、彼女の強烈な演技と存在感が今でも忘れられません。
 ヒロインをレイプする不良生徒役が、自殺した古尾谷雅人(当時は古尾谷康雄)。20歳のデビュー作だったらしいけど、どー見ても中学生役には無理があるぞ!ちょっとイっちゃってるキャラは怖くて面白かった。おまえらがロクでもない教師だからこーなったんだ!とか、ためにならない教師は消してやる!とか、責任転嫁のようでありながら、おっしゃる通りかも、な台詞を吐いてくれるのが、何か笑えました。
 そーいや永島さんと古尾谷さんって、「永遠の仔」では夫婦役だったよなあ。
 悪徳破廉恥教師役、砂塚英夫の怪演が笑えます。極悪、というより、コズルい小悪人キャラは、こんな先生ホントにいそうだなあ、というリアリティが。愛車の赤いフォルクスワーゲンが可愛かった。
 校長役の久米明の、問題が起こるたび言う『忸怩たるものが~』が、お約束台詞で笑えます。
 あと、教育組合員役で、樹木希林&蟹江敬三がチョコっと登場。ヒロインを破廉恥淫乱女扱いするイヤミったらしい、でもコミカルな演技で笑わせてくれます。
 よく考えてみたら、中学・高校で美人が先生するのって、とんでもなく危険ですよねえ。まさに野獣の檻の中のエサ状態...

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