まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

ガラガラ蛇よ!気をつけて!

2008-09-21 | フランス、ベルギー映画
 「蛇男」
 フォトグラファーのヴァンサンは、資産家の妻と離婚協議中。そんな彼に、仕組んだ情事の盗撮写真をネタに金を脅し取る私立探偵ジョゼフの魔手が。ヴァンサンとジョゼフの間には、ある秘められた過去があった...
 邦題からは、B級なホラーちっく映画を予想させられてたけど、意外と面白いサイコサスペンスでした。
 ジョゼフの罠の仕掛け方と、追い詰められ窮地に陥ったヴァンサンの反撃が、なかなかスリリングに描かれています。フランス映画というより、ハリウッドのサスペンスっぽい内容?おゲージュツに気取らず、エロやスリルで面白い映画にしよう、という製作の意図が感じられて好感。
 ヴァンサンが、ほんとスキがありすぎるというか、マヌケすぎてイライラします。まあ、問題だらけの私生活に気をとられて、注意散漫なのも分かるが。ジョゼフにとっては、まさに絶好の機会。ジョゼフの罠にハマってもがくヴァンサンは、まさに蛇に巻きつかれた獲物。人生って、ちゃんと気を引き締めてないと、いつ恐ろしい陥穽にハマるか分からない...という教訓映画?
 ジョゼフの仕掛ける罠が、巧妙かつエゲツなくて怖笑。かなり手がこんでます。なぜジョゼフがヴァンサンを破滅させることに躍起になってるのか、その理由もサイコで怖い、というより可哀想かも。そりゃヴァンサンを恨むだろうなあ、という少年時代の事件に驚かされます。あと、ママの遺体に防腐措置を施して大事にしてる、サイコなマザコンぶりもヤバい男です。
 でも、いちばん可哀想なのは、ヴァンサンの子供たちだよ。パパのせいで、あんな目に遭って。命は助かっても、トラウマになるよ。
 ヴァンサン役は、シャルロットの夫ことイヴァン・アタル。すっかりオッサンになったけど、味わいある役者にもなってますね。濃いけど、よく見たらまだ可愛さが残ってます。
     
 ジョゼフ役は、「ロング・エンゲージメント」とかにも出てた、クロヴィス・コルニアック。ちょっとだけ、レオナルド・ディカプリオ似?!レオをブサイク&ワイルドにした感じ、に私には見えた。私は、きれいな優男より好きかも。 
 ジョゼフの回し者で、男たちをエロい罠にハメる女の役は、007最新作のボンドガールに選ばれた、オルガ・キュリレンコ。脱ぎっぷりの良さがアッパレ。ちょっとゼタ姐さんを可愛くした感じの顔?
 

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