まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

私がオバハンになっても

2008-07-27 | 北米映画 20s~50s
 「偽装の女」
 キャサリン・ヘプバーン主演のコメディ。
 自分を振った男が、10年ぶりに自分の前へ現れる。美しく装って若返ったヒロインは、自分の姪と偽って男に接近するが...
 1937年の作品なので、すごくゆったりムード。でも内容はかなりドタバタしてます。違う女のフリをして、バレないようにアタフタと忙しく奔走するヒロインの姿と、彼女を助けたり正体を暴こうとしたりする脇役の助太刀や余計な干渉が、なかなかコミカルで笑えます。
 よく考えてみれば、実に他愛もない話で、いい年をした大人が何やってんだろ、と呆れてしまう暢気で暇人な連中なんですが、古き佳き時代の悠長さ鷹揚さって、現代人が失った優美さがあるので、私は好きなのです。
 おばはんになった私なんか...とショゲてたヒロインが、若作りに成功し男たちにモテモテとなり、キャピキャピと調子こく様子に、今も昔も、特にアメリカという国では、女は若くないと価値がない!なんだなあ、と苦笑い。若いだけキレイなだけで驕ってる女よりも、若くなくとも中身のある女のほうがいい、というハッピーエンドは、かなりステレオタイプ。現実では、そんな風に女を見てくれる賢明な男はいない...というのが、女のエイジングよりも由々しき問題なのかもしれません。
 キャサリン・ヘプバーンの“一人二役”が楽しいのですが、地味な本物の時も派手な偽者の時も、ほとんど同じじゃん?なのが、ちょっとネックなんですよねえ。誰にも気づかれないほどの別人には見えんぞ。キャラは、よくそこまで変われるなあ、二重人格?と思ってしまうほど別人格なのですが。本物の時は、すごいブスメイクとかすればよかったのに。それか、秘密のアッコちゃんちっくに魔法のコンパクトか何かで別人に変身する設定で、違う女優が“二人一役”で演じ分けるとか。
 え~?!だったのが、経営している小学校での授業で、ヒロインの姉が14+17ができなくて、こっそり妹に教えてもらうところ。幼稚園児でも答えられる足し算もできない先生、いやだ~!
 蛇足ですが...私、そんなにたくさんクラッシック・コメディ映画を観てるわけではないのに、明るくて流麗な音楽が何か耳なじみなんだよな~と思ったら、そうだ!トムとジェリー(いちばん最初のオリジナル版)の音楽と同じ感じなんだ!と合点。

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