暑い~!すっかり夏になっちまいましたね...鬱。
グアムな去年と違って、今年は何の予定もないのも寂しいです。ああ~素敵なイケメンと恋に落ちる代わりに、かったるい暑さのせいで仕事に支障をきたして人間的評価が落ちそうで怖いsummer of 2008です。
平日デイオフな今夜は、試写会に行ってきま~す♪
「イースタン・プロミス」
アラゴルンことヴィゴ・モーテンセンが、今年のアカデミー賞で主演男優賞にノミネートされた作品。
ロンドンの病院で、少女が赤ん坊を産み落として死ぬ。助産婦のアンナは少女が残した日記から、ロシアマフィアの血塗られた所業を知ることに...
いや~噂通り、アラゴルンが~LOTRでブレイクする前から、タダモノじゃないと思わせてたヴィゴさんですが、デヴィッド・クローネンバーグ監督と組んでからの彼は、ますます役者魂が炸裂。前作「ヒストリー・オブ・バイオレンス」の時の彼に、男ざかりの色気&渋みが加増されてる感じで、スゴい!というより、カッコいい~度が高かった。
表向きは首領の運転手だけど、その忠実さと凄腕を買われて、首領の息子のお目付け役を仰せつかっているニコライ役のヴィゴさん。どー見ても堅気ではないヤーさんオーラで、危険なフェロモンをビンビン放ってます。極道スーツが似合ってて素敵始末した男の死体をクールに解体したり、刺青だらけの全身など、ヤバすぎ!るはずな男なのに...悲しいほど優しく見えるのはなぜ?
ドンのイカレたバカ息子への辛抱強い献身、バカ息子の命令でファックした娼婦にそっと投げるいたわりの言葉、身に危険が迫るアンナに向ける寂しげな目etc.それらのすべてに悲しげな優しさが感じられて、冷酷極悪な仕事ぶりとは不思議な矛盾を感じる。淡々とした寡黙さに滲む、ミステリアスな愁い。その秘密が蜜となって、アンナと同じように観客もニコライに惹かれてしまう。ラスト近くに判明する、ニコライの“男道”の真相に驚愕。そうだったのか、と納得しつつも...底なしの地獄からもう這い上がれない彼の運命、なら単なる可哀想な悲劇の男、なんだけど、ひょっとしたら地獄でしか生きられない男なのかも?暴力は本能?と思えて、すごく怖くて不気味でもあるところが、悪でも善でもない、ニコライを複雑で魅力的なキャラにしているのです。
大熱演!とは違う、余計な台詞も感情を分かりやすくあらわにした表情もない、クールで謎めいたヴィゴさんの演技が秀逸。まさに狼の哀愁!圧巻なのは、もちろん例のシーン。そう、サウナでの格闘!うわ~文字通り、すっぽんぽんだ!ちらちら見えるモノが気になって、せっかくの壮絶な死闘も
クローネンバーグ監督らしく、暴力描写も過激でエグいけど、ワタシ的には「ヒストリー・オブ・バイオレンス」のほうがウゲゲだったかも。
とにかく、乙女淑女なアラゴルンファンが観たら卒倒ものな、ヴィゴの静かなる凄惨さは必見!LOTRで得た人気に胡坐をかかない、ヴィゴの果敢で挑戦的な姿勢を尊敬せずにはいられない。スゴいと感嘆したはずの「甘い人生」のイ・ビョンホンとかが、オコチャマ演技に思えてくる。いわんや邦画の男優のユルさヌルさときたら。せっかく日本には、やくざ映画という伝統?ジャンルがあるのだし、ニコライみたいなクールでヘヴィでセクシーな極道が出てくる任侠邦画、作ってほしいです。
アンナ役のナオミ・ワッツ、相変わらず薄幸そうで、またヒドい目に遭うのかなあと心配でしたが、気丈で勇敢なヒロインだったので安心。
ドンのバカ息子役、ヴァンサン・カッセルも強烈!ほとんど○ちがいです。ニコライへの態度は、明らかに倒錯した愛の形です。ドン役のアーミン・ミューラー・スタールも怖かった。二人ともオスカーの助演男優賞にノミネートされてもよかった怪演と存在感でした。
グアムな去年と違って、今年は何の予定もないのも寂しいです。ああ~素敵なイケメンと恋に落ちる代わりに、かったるい暑さのせいで仕事に支障をきたして人間的評価が落ちそうで怖いsummer of 2008です。
平日デイオフな今夜は、試写会に行ってきま~す♪
「イースタン・プロミス」
アラゴルンことヴィゴ・モーテンセンが、今年のアカデミー賞で主演男優賞にノミネートされた作品。
ロンドンの病院で、少女が赤ん坊を産み落として死ぬ。助産婦のアンナは少女が残した日記から、ロシアマフィアの血塗られた所業を知ることに...
いや~噂通り、アラゴルンが~LOTRでブレイクする前から、タダモノじゃないと思わせてたヴィゴさんですが、デヴィッド・クローネンバーグ監督と組んでからの彼は、ますます役者魂が炸裂。前作「ヒストリー・オブ・バイオレンス」の時の彼に、男ざかりの色気&渋みが加増されてる感じで、スゴい!というより、カッコいい~度が高かった。
表向きは首領の運転手だけど、その忠実さと凄腕を買われて、首領の息子のお目付け役を仰せつかっているニコライ役のヴィゴさん。どー見ても堅気ではないヤーさんオーラで、危険なフェロモンをビンビン放ってます。極道スーツが似合ってて素敵始末した男の死体をクールに解体したり、刺青だらけの全身など、ヤバすぎ!るはずな男なのに...悲しいほど優しく見えるのはなぜ?
ドンのイカレたバカ息子への辛抱強い献身、バカ息子の命令でファックした娼婦にそっと投げるいたわりの言葉、身に危険が迫るアンナに向ける寂しげな目etc.それらのすべてに悲しげな優しさが感じられて、冷酷極悪な仕事ぶりとは不思議な矛盾を感じる。淡々とした寡黙さに滲む、ミステリアスな愁い。その秘密が蜜となって、アンナと同じように観客もニコライに惹かれてしまう。ラスト近くに判明する、ニコライの“男道”の真相に驚愕。そうだったのか、と納得しつつも...底なしの地獄からもう這い上がれない彼の運命、なら単なる可哀想な悲劇の男、なんだけど、ひょっとしたら地獄でしか生きられない男なのかも?暴力は本能?と思えて、すごく怖くて不気味でもあるところが、悪でも善でもない、ニコライを複雑で魅力的なキャラにしているのです。
大熱演!とは違う、余計な台詞も感情を分かりやすくあらわにした表情もない、クールで謎めいたヴィゴさんの演技が秀逸。まさに狼の哀愁!圧巻なのは、もちろん例のシーン。そう、サウナでの格闘!うわ~文字通り、すっぽんぽんだ!ちらちら見えるモノが気になって、せっかくの壮絶な死闘も
クローネンバーグ監督らしく、暴力描写も過激でエグいけど、ワタシ的には「ヒストリー・オブ・バイオレンス」のほうがウゲゲだったかも。
とにかく、乙女淑女なアラゴルンファンが観たら卒倒ものな、ヴィゴの静かなる凄惨さは必見!LOTRで得た人気に胡坐をかかない、ヴィゴの果敢で挑戦的な姿勢を尊敬せずにはいられない。スゴいと感嘆したはずの「甘い人生」のイ・ビョンホンとかが、オコチャマ演技に思えてくる。いわんや邦画の男優のユルさヌルさときたら。せっかく日本には、やくざ映画という伝統?ジャンルがあるのだし、ニコライみたいなクールでヘヴィでセクシーな極道が出てくる任侠邦画、作ってほしいです。
アンナ役のナオミ・ワッツ、相変わらず薄幸そうで、またヒドい目に遭うのかなあと心配でしたが、気丈で勇敢なヒロインだったので安心。
ドンのバカ息子役、ヴァンサン・カッセルも強烈!ほとんど○ちがいです。ニコライへの態度は、明らかに倒錯した愛の形です。ドン役のアーミン・ミューラー・スタールも怖かった。二人ともオスカーの助演男優賞にノミネートされてもよかった怪演と存在感でした。
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