まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

マイティ・ヘレン・ミレン

2007-03-06 | イギリス、アイルランド映画
 昨夜のTVニュース番組を観て、戦慄!
 防犯カメラの隠し撮りに映し出されてる、あるマンションの一室。住人が出かけた直後、不審な男が入ってきて、机上の財布から現金を抜いて出ていく姿が、はっきりと。空き巣なんだけど、その正体に吃驚!何と、そのマンションの大家だったのだ!ひぇ~!そりゃ、簡単に忍び込めるわなあ。
 たかが数万円盗まれただけでしょ!私なんか数億円よ!しかも実妹に!と、化膿きょう子がコメントしたとか、しないとか。ってのは冗談ですが、誰かを100%信用して痛い目に遭うことが多い世の中が、悲しくて厭わしいですね。

 春!お松の独り桃色ラブコメ映画祭②
 「プリティ・ヘレン」
 アメリカのラブコメ映画に、やたら&強引に“プリティ”を付ける邦題って、いかがなものか...すごくバカっぽい感じを受けるのは、私だけ?
 邦題やパッケージでは、典型的なアメリカンロマコメ風ですが、映画の内容は、恋愛よりも家族愛がメインな作品。
 ニューヨークのモデルエージェンシーでバリバリ働きながら、自由なシングルライフを満喫してたヒロインが、突然死んだ長姉の子供3人を引き取るハメになり...
 この手のヒロイン奮闘ものって、かなり使い古されてるので、話そのものには、まったく新鮮味はありません。笑えるのは、コミカルな内容ではなく、ほんと思った通りの展開(だけでなく、台詞まで)になる、すごい予定調和さ。まるで、遠山の金さんや水戸黄門でも観てるかのようです。
 ありきたりとはいえ、ヒロインと子供たちのやりとりは、とても微笑ましい。返ってそこに、ありえない非現実感が否めず、所詮は映画だよなあ、と冷めた気分にもさせます。
 突然、母親業を勤めなければならなくなって、キャリアも恋愛もダメダメ~!と、ヒロインはボヤくんだけど...そんなに大変そうじゃないんだよなあ。だって、周囲は良い人ばかりで、みんな親切に助けてくれるし、子供たちも可愛い良い子ばかりで、大した問題も起こさない。めちゃくちゃ恵まれてるじゃん!家族や社会から無視され、悲惨な境遇にいるシングルマザーや子供たちに比べたら、ウソみたいに幸せです。新潟児童連続殺人の畠山鈴香とか、夜遊びを咎められた腹いせに両親と実の子を焼き殺した女とか。これが現実だよなあ。
 ヒロイン役のケイト・ハドソンは、美人じゃないけど、溌剌としたコメディエンヌぶりが、チャーミングです。でも、ちょっとヒロインのキャラがなあ...
 頑張ってる!んだけど、よく見たら、かなり他力本願。二番目の姉、牧師さん、隣の主婦に頼りすぎ。彼らがいなかったら、どーしようもないし。モデル事務所をクビになって、仕方なく中古車店の受付に再就職するんだけど、いろいろあって子供たちの面倒を見る自信がなくなり、次姉に引き取ってもらい、独りになると、すぐに中古車店を辞めて、華やかなモデル事務所に戻る義理人情のなさ。しかも、やっぱ子供たちがいないと、寂しい~!と、また彼らを呼び戻そうとする。あんたねえ、子供はペットじゃないんだよ。
 次姉役ジョーン・キューザックの、優等生ママぶりも笑えます。
 ヒロインと恋に落ちる牧師さん役ジョン・コーベットが、イカついけど優しそうなゴリラみたいで、良い味。キレイなモデル系or優男系美男子より、魅力的に見える私です。
 子供たちの末っ娘、チビなのにメチャクチャ演技が巧くて(上の姉兄役の子たちと、ぜんぜんレベルが違う!)、何この子!?誰!?思ったら、今年のアカデミー賞で助演女優賞にノミネートされた、「リトル・ミス・サンシャイン」のアビゲイル・プレスリンちゃんだった!この頃から、すでにタダ者ではなかったのですね。
 ヒロインが勤めるモデル事務所の辣腕社長役で、ヘレン・ミレン(オスカー受賞、おめでとうございます)が登場。
 ミレンおばさま、あんまし出番はないけど、クールでドライな雰囲気&ユーモアが、やっぱカッコいいです。ちょっと「プラダを着た悪魔」のメリル・ストリープみたい?
 パリス・ヒルトンが、おバカっぽいセレブ(たぶん本人役)で、ナニゲに出てきます。
 
 
 
 

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