まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

何て素敵に玉の輿

2009-04-20 | ドイツ、オーストリア映画
 何かと家族内で物入りな今日この頃...
 来週は、ダミアンの誕生日。プレゼント、ユニクロのトランクスで許してね、ダミアン。母の日。子どもの頃のように肩たたき券で許してね、母上。そして、M子さんの結婚祝い。これは奮発してあげたいけど...街で消費者金融の前を通るたびに、計画的なご利用をしてしまいそうになる私です♪

 「プリンセス・シシー」
 若かりし頃の故・ロミー・シュナイダー主演。19世紀のオーストリア皇后エリザベートの生涯を描いた三部作のパート1です。
 バイエルンの公爵令嬢シシーは、おてんばで自由闊達な女の子。オーストリアの若き皇帝フランツの母ソフィーは、息子の花嫁候補としてシシーの姉ネネーを選び宮殿へと招待。シシーも母と姉に同伴してウィーンへやって来るが...
 むかしの良質な少女漫画そのものな内容で、すごく楽しかったです。殺伐としてて世知辛い映画やドラマばかり観てるので、こんな上品でリッチなロマンチックさは、ほんと高級洋菓子みたいな味わいが。
 乗馬と釣りが大好きな、おてんばなんて気にしないわ~♪な天衣無縫なシシーが超可愛い。皇帝陛下との出逢いや恋は、ほとんどシンデレラで微笑ましいです。陛下がシシーにメロリンキュ~になってしまうのも、ほんと理解できる。だって可愛いもんね。一緒にいてハッピーになれる明るさ朗らかさが、シシーの魅力です。同じ天衣無縫なお姫さまでも、篤姫みたいな我の強い勝気さとか、貧乏くささや意地悪っぽさなどは全然ないシシー。おてんばだけど、じゃじゃ馬じゃない。天真爛漫だけど、キャピキャピぶりっ子じゃない、みたいな。元気いっぱいだけど、俗気がない朗らかさなのです。篤姫みたいに、うまく立ち回って姑や女中どもを操縦するズル賢さがなく、ちょっとKYな生粋の姫さま気質が誤解や衝突を生むところが、何だか心配なシシーでもあります。
 
 篤姫みたいに貧乏くさくないのは、キャラ以上に見た目のなせるわざかも。ロミー・シュナイダー、ふっくらと健康的でピチピチしてて、それでいて世間の汚さとは無縁な清純可憐さで、ほんと可愛いです。最近は下品で貧相な女優が多いので、ロミーの豊満で気品ある愛らしさが眩しい。フランス映画でのしっとりした熟女なロミーしか知らなかったので、若い頃の彼女はとても新鮮でした。母国語であるドイツ語で演技するロミーを見たのも初めて。
 皇帝フランツが、ちょっと...ブサイクではないけど、イマイチかっこよくない。金髪碧眼の若き皇帝、なんて少女漫画ならではのキャラなので、もうちょっと美青年かイケメンだったらなあ。マリク・ジディくんとか良さげ?と思ったら、Oh,la la!マリくん、“Sissi, l'impératrice rebelle ”という死の直前のエリザベートを描いたTVドラマに出演してた!皇帝役ではなく、皇族か貴族の青年役みたいですが。み、観たい~!
 シシーの超磊落なパパちゃまとか、耳が遠くてチョイぼけで飲んべえな皇帝のパパとか、アホな警護長とかもいい味だしてました。お見合い相手の皇帝を妹に略奪?されて、ネネー姉ちゃん可哀相~!と同情してたら、すぐに次の男をゲットしちゃって、安堵&苦笑。ちゃっかりしてるネネーに拍手!シシーのママ役の女優、ロミーにそっくりだなあと思ったら、ロミーの実母だった!シシーの弟妹軍団(何人いるんじゃ!)も、わらわらと可愛かったです。ヨーロッパの幼児って、ほんと天使みたいですよね。あと、山羊とか犬とか動物も可愛いかった。
 衣装やお城、宮殿、ロケ地の森や湖畔も絵画みたいで美しい。シシーのアルペン風の散歩用ドレスとか超キュート、皇帝の制服?と狩猟着も清爽でカッコいい!
 壮麗なロイヤルウェディングで完、だったパート1ですが。続きが気になります。ソフィーが鬼姑化しそうだし、皇帝もマザコンっぽいので、シシーは安穏とした皇后ライフ送れそうになさげで楽しみ♪
 

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