ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

買い物ってしんどいねん!

2010年09月26日 | ひとりごと
昨日今日と、長時間車を運転しては買い物に行き、膨大な面積の店舗の中を歩き回る、というパターンが続いた。

昨日は拓人の部屋を整えるべく、旦那とわたしが昼過ぎからクィーンズに行ったのだけど……。
まず、友人からベッドのマットレスをもらった、ということで、直接そちらまで行くことになった。
ところが……リンカーントンネルで混み、マンハッタン内を横断してクィーンズに渡る橋に行くまでに、なぜか突然トチ狂ってしまったナビゲーションさん(画面上で車がクルクル回り出し、車の上には『?』マークが出まくり)のおかげで、ものすご~く変な道に入ったり完全に逆だったり、ヘトヘトになってしまった。
で、友人の女の子Mちゃんちには手伝いに来てくれたという男の子K君が居て、マットレスを車の屋根にくくり着けたまでは良かったのだけど、彼らの用件もついでに、ということになっていたらしく、車にクーラーと扇風機も積み込んだ。
まあいいや、さあ出発!後部座席の拓人の横に二人も乗り込み、クーラーと扇風機の届け先にまず行くことにした。
ところが、拓人がいい加減に縛ったものだから、走っているうちに薄いマットレスが風を受けた帆のように盛り上がってしまい、周りの車から注意受けまくり!
しょうがないので、運転手以外の窓から腕を出して、皆で押さえながらなんとかやり過ごした。
後ろでは、ボケとツッコミ満載の大阪人の漫才のような会話に花が咲き、楽しいことは楽しかったのだけど、旦那とわたしの頭の中には?マークがつきっ放し。
そして……クーラーと扇風機を届けた家から出てきたMちゃんとK君、ここでお別れやんな~と思っていたら、再び車の中に。
拓人のアパートに着き、荷物を運び入れ、「へ~、すごい広いやん!ええやん!」と嬉しい感想を耳にしてニヤニヤの拓人。
さあ今日の第一目的であるIKEAに行こう~と外に出ると、へ?ここでもお別れちゃうん?……またまた車に乗ってきた彼ら。いったいどないなってんねん?!

ブルックリンにあるIKEAまでは大渋滞。後ろでは大盛り上がりの若者達。旦那もわたしもだんだんムカムカしてきた。
いったい我々は何しに来たん?
やっと着いたIKEAでは旦那は完全に別行動。友達の二人も喉が渇いたので、とレストランに行き、拓人とわたしだけが買い物開始。
ショールームに展示されている、机、ベッドのフレーム、ソファなどを見ながら、行ったり来たり、あれがいいこれがいいと悩んだ末にとりあえず決定。商品の名前と番号、そして一階のレジ前の倉庫のどこにあるかを書き込んでいった。
あとの細々としたハンガーや食器やコップ、食器立て、布巾などを買い物し、一番大事なカーテンのレールをあれこれ見ていると、再三電話がかかってくる。
まだ~?もう外に出てるんやけど~。それに、ちょっと約束あるし、その人にも待ってもらってんねんけど……。
焦る拓人。知り合ったばかりだし、10才ぐらい年上なので、やたらと気を遣っている。わたしから見ると異様なくらいに。
でも、今日は何しに来たんよ。ビルとわたしは、ニュージャージーから、拓人が新しい生活を始めやすいように少しでも助けたくてやってきたのに……。
だんだん本格的に腹が立ってきた。拓人の無計画さと彼らの無頓着さに。
でもまあいいや。今さら言ってもどうにもならないし。
結局Mちゃんはそこからウォータータクシーに乗ってマンハッタンに行き、拓人は夕飯をおごる約束をしていたらしく、K君と一緒に食べに行くと言い出した。
そこで初めて旦那が、「拓人はボクらと別々に食べたいの?せっかく一日をふいにして手伝いに来て、ずっと君らを乗せて車を運転しているのに、どうしてそんなふうに考えられるの?」と文句を言った。 
拓人にしてみたら、両親と一緒ではK君が気詰まりだと思ったのだろうけど、わたしもそれではあんまりだ!と思っていたので、旦那が言ってくれて気が済んだ。
机とベッドのフレームと椅子とソファは、一括でIKEAから送ってもらうことにした。買った物は、車で行かなくても済んだ物ばかり。まったくもう。

イーストヴィレッジの、K君お勧めの居酒屋は、安くて旨くていい所だった。
K君は日本の大学の経済学部を出ていて、こちらでいろいろと頑張った苦労人。
けれども、ビザが切れてしまうので、残念だけど、あと2ヶ月ほどしたら日本に帰ることになったそうだ。
「30代だとまだ可能性が残っているけど、40代になって日本に戻ったら難し過ぎるから」、と真剣な顔で話すK君。今は本当に厳しいけど頑張れ!


さて、クタクタの土曜日の翌日の日曜日(土曜日の次には当たり前に日曜日が来るのだが……)の今日。

朝から美容院に行き、美容師のエリさんに、舞台の上で右横さえちゃんと見られるようにしてもらったらいいからと、髪を整えてもらった。
こういう贅沢ができるようになったのだなあ~と、大きな鏡の前に座りながらしみじみ感謝!

それからミツワの敷地内にある日本の小物を売っているお店に行き、赤ちゃんのお祝いを選ぶのにこれまた時間がかかった。
本当は日本的な柄の赤ちゃんの服を買いたかったのだけど、法外に高かったので却下。
それで店の隅から隅まで見て回ったのだが決められず、結局は自分が使い良かったガーゼの大判タオルと、小ぶりのセラミックのおろし器とすり鉢を買った。
旦那に金額の合計を報告がてら電話をかけると、「それだったらもう一軒、お祝いしたい家があるからあと一セット買っといて!」と言われて再び店の中へ。
その後ミツワに行き、日本食の買い物をして、冷凍物を氷で冷やしながら、本当はそこでやってた『北海道展』で売ってるカレーコロッケだのプリンなんちゃらだの、サンマやアジのめっちゃ美味そうな開きだのカニ弁当だのがすご~く気になったのだが、続きで舞台衣装を買いにアウトレットモールへ行かなければならなかったので泣く泣く諦めた。
そこでも4時間もの間、歩いて歩いて歩き回り……けれども結局ドレスは見つからなかったのだった……マジで号泣する準備はできてるぞ!

あさこは中世のギリシャ神話に出てくるような、シンプルなんだけどとてもシックで上品なドレスを着る予定なので、その横でゴチャゴチャっとしたくない。
なのでやっぱり、いつものまうみ色『黒』でってことになりそう……家にある物をあれこれ組み合わせてみよう。トホホホホ……。

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする